いじめを解決する方法の提案と実行 #2
親にはずっと迷惑をかけてきたという実感がある。奇怪な行動を続ける息子をよくぞ諦めずに育ててくれたものだ。
今では無理にでも学校に行かせてくれたことをありがたく思っている。そのおかげで大学にも行けて就職もできたのだから。
私をいじめていた吃音症持ちの少年は家も近く登下校もずっと一緒だった。
すぐ終わる暴力などもキツいとは思うが終わりの見えない苦痛がなにより辛かった。
いじめというのは加害者側からしたら最高のエンターテインメントなのでずっと楽しみたいからずっと一緒にいる。家にもくる。逃げ場がない。
この苦痛が永遠に続くのかと思うだけでとてつもない腹痛が襲ってくるようになったのを覚えている。
これがもし1対多のいじめだったら正気は保てなかっただろう。
「クラスが変われば」「中学生になったら」という自然消滅的解決をずっと思い描きながら耐え続けるしかなかった。
きっといじめられている被害者は等しくこれを感じていると思う。
だが、これが待てないのも事実である。苦痛に耐えられないことの方が多いと思う。
積極的に能動的に解決する方法としては2つあると考えた。
①立ち向かう
勇気を振り絞り「直接的に異議を申し立てる」
②逃げる
現状の環境をすべて捨て新たな生活環境を手に入れる
普通に考えて①は無理である。報復も怖いし、なによりそれが出来なかったからずっと続いているのである。誰かのアドバイスで「はい。そうですか」とはできない。また誰かが介入して立ち向かっても一時的なものになってしまい、いじめの根はなくならない。すぐにまた同じ状況になるし、よりエスカレートするだろう。
そう考えた時、やはり優秀な解決策は「②の逃げる」である。
ただこちらは簡単には出来ないということがひっかかる。
なによりお金がかかりそうだし、家族のことも気にかかる。
また認めたくないけれど「いじめられ体質」っていうものが存在しているように感じることが多い。
逃げても次の環境でもまたいじめられてしまうというケースだ。
2つの解決策どちらも完璧とは言えない。
だから私は新たな逃げる手段を構築し提唱していきたい。
その方法について#3から話していきたい。
つづく
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