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「中東会」という名の交友。ナイルの水を飲んだ者はナイルに戻る

「ナイルの水を飲んだ者は再びナイルに戻ってくる」。そんなことわざがあることを知っているだろうか。主にエジプトに関してだと思っているが、個人的にはかなり納得できる言葉だと思っている。
エジプトに戻る、ところまで行かなくても、エジプトで、あるいはエジプトを通じて深めた友情は、時がたっても色あせない、と思わせることがあった。
もう10数年前、東京で「中東会」という集まりがあって、夜、食事をしながらざっくばらんに意見交換するという集まりがあった。
いずれも中東、特にエジプトに関心を持ついくつかの業種の人たちが参加していた。その後、メンバーの転勤などで数年で自然消滅したのだが、2023年の新春にひさしぶりに集まろう、ということになったのだ。そもそもの呼びかけ人だった人物が、4月の統一地方選挙に立候補するというので、その激励をしようという目的もあった。
10数年の時を経て、ある人は大学教授、ある人は念願のエジプト駐在、ある人は、団体を退職し、中東の産品を日本に売り込む支援をするコンサルタントと自分の道を進んでいた。エジプトの現状、エジプトでの思い出話も弾んだ。ナイルの水を飲んだ、という共通点がつなぐ紐帯を実感した一夜だった。

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