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左利きのユートピア探し...日本映画『左手に気をつけろ』

東京国際映画祭2023の実質初日の10月24日。なんとなく、という感じで、40数分の日本映画を観た。コロナ禍の出現でアートの一分野として地位を確固たるものにした「パンデミック映画」。

この作品もそこに含めていいと思うが、風変わりなのが、左手を介して感染する(12歳より下は感染しないというのも)という設定。左利きへのこだわりぶりが感じられる。監督の井口奈己さんは、やはり左利きなのだろうか。

以前出店した文学フリマで「左利きの女」というタイトルのZINEを売っている方がいた。「左利きモノ」というジャンルもあるのかも知れない。

失踪した姉の行方を探す女性主人公の不思議な存在感。捜索の末にたどり着く不思議な世界。あまり書くとネタバレになりそうななので詳細は控えるが、ほんわかした雰囲気もありながら、ちょっとホラーっぽい怖さも同居しているユニークな作品だった。

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