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【記録⑦】ヘイトスピーチの対象は、中東の人々全体に

イスラム教の聖なる断食月ラマダンのさなかに、再び悲しみと怒りの報告をしなければならない。
【記録⑥】で紹介したパキスタンやイスラム教徒へのヘイトスピーチを行っていた人物(中東研究者)による、別のヘイトスピーチ・ツイートが見つかった。

ハヤワーンはアラビア語で「けだもの」

【記録⑥】でも言ったように、ハヤワーンは、アラビア語で動物、けだものの意味。この人物(現在はアカウント名を珍妙なものに変更してカムフラージュを図ろうとしているようだ)は、憎悪に満ちた言葉の暴力を、中東地域に暮らす人たち全体に向けていたということだ。過去のツイートには、イスラム教徒をハヤワーンとみなす表現が数多く見られる。見るだけで心が苦しくなる。

この言動、常人の理解を超えるもので、どうコメントしていいのか、なかなか言葉が見つからない。ともかく、書き込んだ人物は、このヘイトツイートを即刻削除した上で、中東、パキスタンの方々、イスラム教徒の方々に謝罪するべきではないだろうか。

ネット空間上に放置して、日本から世界にヘイトを発信したままにしておくことの悪影響は図り知れない。この人物が、中東研究者であることは、その悪影響をさらに深刻にしている。暴走するひとりの人物のせいで、長い歴史の中で実績を積み重ねてきた、日本の中東研究全体の評価をおとしめることにならないだろうか。

さらに言うなら、こうしたヘイト、誹謗中傷ツイートをリツイートしたり、いいねを押している別の中東研究者たちは、こうした醜悪な行為に加担しているのだということを、冷静に認識して欲しい。改心に残されている時間は少ない気がする。

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