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日本で食べるマクルーバ④東京・神楽坂「アブ・イサーム」

アラブ式炊き込みご飯「マクルーバ」の食べ歩き。週一回ペースを維持しながら、4回目になる。東京・神楽坂のエジプト料理店「アブ・イサーム」に足を運んだ。エジプトB級グルメ「コシャリ」や、そら豆コロッケのターメイヤがおいしいカフェのような雰囲気の店。マクルーバは、エジプトらしく短粒米を使い、スパイスを強調しない穏やかな味だった。エジプト南部ルクソール出身のオーナーシェフが金属ボウルを利用し、3皿をほぼ同時に作り上げたのには驚いた。

マクルーバを持つ店主

お約束のナス薄切りが表面に張りついている。中には、羊肉、鶏肉、にんじん、ジャガイモなどが入っていた。上にはパクチーがふりかかり、ご飯のまわりにはアボカドやキュウリ、トマトが配される。味つけは、スパイス控えめだった。下の写真のもので3人分ぐらいのようだが、前菜などを先に食べると、食べ切れない量。我々は8人グループ。HPにも書かれているディナーコースというメニューを事前に予約して行った。

3人で食べ切れない量

マクルーバの前の前菜盛り合わせは、そら豆コロッケのターメイヤ、ひよこ豆ペーストのホンモス(フムス)、ナスのディップのババガヌーシュなど。ひよこ豆コロッケ「ファラーフェル」ではなくターメイヤというところがエジプトらしい。

にんにくたっぷりのヨーグルトソース

「マクルーバにかけて」と言われ出てきたのが「にんにくミント」ヨーグルトソース。ビリヤニにかけるライタとも違い、にんにくが強烈。エジプトでよく前菜として出てくるにんにくディップを、ソースにした感じだろうか。そら豆コロッケのターメイヤにもかけてもおいしそう。店主にも勧められた。

前菜盛り合わせ

デザートは、ミルクプリンのムハラビーヤ。バクラヴァと2択だったが、エジプト料理店ならやっぱりこっちだろう。冷やしたものと常温のものの2択もあったが、常温を選ぶ。正解だったと思う。トッピングは、アーモンド、ゴマ、ピスタチオ、クルミといったナッツ系。アーモンドビーンズも入っている点をシェフが強調していた。

ムハラビーヤ

ドリンクもいろいろあり、トルココーヒーも捨てがたかったが、ミント入りレモネードを頼んだ。「レモンミント」とも呼ばれる。夏にトルコやアラブ圏に行って、カフェに行ったら、最近はこのレモンミントがほぼ一択。

レモンミントジュース

店主が、使っているトルココーヒーの粉を見せてくれた。ヨルダン製だという。シリア地方でよく飲まれているカルダモン入り。

ヨルダン製トルココーヒー

店は、地下鉄東西線・神楽坂駅からすぐの場所。外から店内の様子がよく分かり、オープンな印象の店構え。食事の最中、通行人が、席は空いていないかと、のぞき込む姿を何度かみた。かなりの人気店であることがうかがえる。

アブ・イサームの店舗

同じマクルーバを食べ歩いて飽きないのか、という声もいただいているが、意外にそうでもない。各店で結構、使う材料も味付けも違うからだ。食べ歩きコアメンバーの比呂啓さんと、来年1月中に少なくとも10店を回ろうと話している。参加希望の方は、気軽に声をかけてほしい。

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