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真剣勝負

教室に来る幼児の年中さんのある2人の女の子。
どちらも、自己主張が強く…
自分のやり方を譲らない(笑)。

算数の計算プリントを2人がする時…
同時に見るわけだけど(忙しい時はもう1人同時に見る。)2人の勝気な性格を把握し、上手くのせて、やらせないといけないのだけど…

当然のことながら、片方だけに声かけしてはダメだし、褒めてばかりでもダメ、こうしたらいいよ〜のアドバイスも、この2人は受け付けない🤣自分のやり方、自分は出来るとの自信を、2人は持っているから。(アドバイスすると、「そんなの知ってる。」の一言で片付けられる🙂)

幼児の集中力は、持って10〜15分ぐらい。だから、時間との勝負。ポイント外すと、そのまま雪崩のように崩れていき…収拾がつかず、ダラダラとさせることになってしまうのだ。(過去に何度も経験あり。)

なので、他の子の採点をしながら…(ずっと2人を見ていると嫌がるから😅)

「おお〜今日は、+3の計算、スラスラ出来てるね。凄い。」と片方の女の子に言うと、もう1人が「私もこんなに出来てるよ。」 とすかさず、私のほうが凄いアピールをしてくる。

そこはすかさず私も「本当だ。この前よりもスラスラ出来るようになってるね。」と褒めて、ちょっぴり、ライバル心を煽る(笑)。

ここで、スイッチ入れて、テンポよく進めるために、ちょっと答えに悩む時は、答えをすかさず伝える。そして、次、出来たら「先生より早く答えが書けたね。凄い、凄い、どんどん進めていこう。」と一気にギアを上げていく。

それでも集中力切れてきて、手が止まることもある。そんな時は、今まで経験したり、盗んできた技など色々な方法を駆使して、とにかく最後までさせる。

そした、採点を素早くして…間違えた問題あれば、すぐさせて。この合いの手を入れるタイミング、テンポに緩急つけてが、なかなか難しいけど、そこがレッスンの肝とも言える。

その緩急の付け方は、その日のその生徒の体調や集中力などを見極めて行うので、毎回気が抜けない。その日、その日の…ぶっつけ本番の真剣勝負。

なぜなら、子供は…特に小さな幼児は、大人のことをよく観察しているので、適当に向き合うと、見抜かれてしまう。だから、こちらの採点ミスとか間違いあれば、素直に認め、謝るようにしている。そこを有耶無耶にすると、信頼関係が崩れてしまうから。


そして、レッスンを終えて帰る時は、今日良かったことを必ず本人の前で、お迎えに来られた親御さんの前で褒め、なるべく笑顔で帰らせる。「次も待ってるよ。」との一言を添えて。
 

実は、この仕事を始めた頃…幼児のレッスンが、苦手で、苦手で仕方がなかった。集中力は続かない、こっちがして欲しいことはしない、嫌になれば、泣く、我儘を言うの、オンパレードで。毎回、途方に暮れていた。

でも、それは、大人の都合で、こうさせよう、言うことをきかせようと上から目線で押し付けてきたからいけなかったのだと、経験を積んで気づいた。そのことに気づいてからは、紆余曲折ありながらも、少しずつ上手くいくようになってきた。ダメな日もあるけれど。

さて、次の彼女達との真剣勝負…
どんな風にこっちを攻めてくるかなと考えると、楽しみで、楽しみで仕方がない。

負けないぞ😆

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他のsnsで、その日の仕事の一コマとして、時々書いているのですが、楽しみにして下さる方もいて。たまにはこちらにと書いてみました。


今週もお疲れ様でした。
良い週末をお過ごしくださいね☕️


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