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回り道

私の勉強好きの原点は
亡き父の仕事に取り組む姿勢と、小4から小6の3年間通った小さな塾で過ごしたことに起因する。

父は、家庭の事情で高校中退した経歴を持つが、数学強かったのか…図面ひいて、複雑な計算まで出来るようになるまで、様々な努力をしてきた人。

自営の仕事を引退してからも、現場の仕事頼まれれば、仕事に行き…70歳過ぎるまで働いていた。(丸の内の新丸ビルの仕事の現場が最後の仕事だった。)彼の手帳には、仕事のこと、新聞などでわからない言葉とか、世界情勢とかを書き留めた文字でギッシリだった。

本は惜しみなく買ってくれて…何とか図鑑全集とか、ファーブル昆虫記とか、シートン動物記、シャーロックホームズなど…狭い家の本棚に本が沢山あって、面白い本を寝ながら薄暗い所で読んでいたので、お陰で小5で目が悪くなった。

分からないことあれば、根気強く、自分で調べる。今みたいにネット検索がない時代😅調べ出すと、アレもコレもとなって、際限なく…調べるのはとても時間がかかるが、分かった時の喜びは、何にも変え難くて。勉強に対する根気強さは、ここで身に付いたのかもしれない。

そして、もう一つの起因の塾に通った3年間。
たまたま新聞広告に入っていた小さな塾の広告…小さな頃から好奇心旺盛だった私は、新しい世界に飛び込んでみたくて、母に頼み通わせてもらうことにした。

当時は、中学受験でもしない限り、塾などいかない時代。担任の先生に、塾なんて行くことないと何度も言われたことを思い出す。

通ってみて、一番驚いたこと。それは教え方だった。同じ題材、同じ問題でも、あらゆる角度からアプローチをして教えてくれる先生達(東大とか早稲田、慶應、津田塾とかの学生なので、月謝は普通の進学塾より格安だった。)

学校での授業しか知らなかった私は、毎回、通うのが楽しくて、楽しくて。分からないことが、分かるようになるって、こんなに嬉しいことなのかと感動したのを覚えている。

でも、勉強は出来るようになったけど…所謂、勉強の仕方、特に大学受験に対するアプローチが著しく間違っていた私は、高校受験は上手くいくも…大学受験に失敗する🙂

特に、高2で苦手になってしまった英語…お経のような英語で音読する先生。ひと文、ひと文、ただ訳していくリーダーの授業。(私の高校時代は、グラマー、リーダー、英作文と3つに分けて授業があった。)英語には、品詞が大事で、骨格となる文法をキチンと学ばなければならいなど知る由もない高校生の私。

楽しくない授業、こんなことして意味があるのかと…あんなに楽しかった勉強が、どんどん嫌いになっていく。好きなやり方で、勉強していくが、成績は下降線。

進みたい方向性を失い、高3の担任の先生の二者面談では、私は、国際経済とかに行きたいのに、文学部全然興味ないのに、偏差値的なところで、ここに行くといいみたいな勧め方するのにも嫌気がさし…女子は四大より短大という当時の世間の流れのまま短大へ。


大人になり、実家から遥か遠くの地での孤独の2人の子育て中…
家で出来て、お金もかからない、ラジオ講座を聴き始める。ワンオペでのチビ2人の子育て生活の中で、その時間だけは、少しだけ気持ちが和らいだ。

夕飯作りながら、冷蔵庫にテキストを貼り付けて、ラジオで聴く。本当に聴くだけ🤣フレーズ覚えるなんて出来なくて、単語の2、3個を覚えられれば良い方。

でも、あの子供の頃に覚えた、勉強すること喜び…それを思い出してきた。「あぁ、これこれ」分からないことが、分かっていく喜び🥰

それからは…ネットでのラジオ講座のディクテーションMLで(ネットのサークル的なもの)毎日ディクテーション投稿して、これでもかと思うぐらい上級者の方から直しが入って。一瞬めげるんだけど、それを上回る楽しさの方が勝っていく。


そこでの仲間にも恵まれて、その後は、地元の強者揃いの公民館の英会話サークルに通い、そこの仲間とラジオ講座の1週間分の反訳トレーニングをする、高校生から大人までのディスカッションクラスに週一通うなどを経て、子供達に教えるまでになった。


すごーい回り道😆
だからこそ、仕事で出会う生徒達には、勉強の面白さ、楽しさを知って欲しい。勉強の仕方を学んで欲しい。私のような失敗をしない為に。

私の仕事は、小さなものだけど…教室で出会った生徒達とは真摯に向き合いたい。私との出会いで、勉強嫌いになって欲しくないから。生きていく為には、中学までの学習がらとても大切になっていくのだから。

今の子供達は、私の子供の頃とは比べ物にならないほど、忙しく、心に余裕がない。世の中も、大人も余裕がないからだろうな。私の疲れ具合を見る母は、「時給に見合った働き方しなさいよ。」といつも言われてしまう😅

そうなんだけど…
でも、手を抜けない自分がいる。
それは、多分…亡き父がよく言っていた言葉
「仕事は真面目に、丁寧に、手を抜かない。」
この言葉が、身体に染み付いているからかもしれない。

その為には、私も学び続ける必要がある。
私が小4の時出会った塾の先生のように、様々なアプローチの仕方を一つでも多く知る為にも。


久しぶりの更新となりましたが
長文で…最後まで読んでくれる稀有な方
ありがとうございました🙇‍♀️

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