カフェ面白荘

ここは築48年の古アパート。101号は席数7つの小さなカフェ。102号は和室のギャラリ…

カフェ面白荘

ここは築48年の古アパート。101号は席数7つの小さなカフェ。102号は和室のギャラリー&カフェ別室。横浜藤が丘駅から徒歩3分。おもしろそう!が集まる『カフェ面白荘』の店主が綴る雑記ノオト。https://omoshiroso.com

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「お客のいぬ間に」 #2

#2 読めない 開店する前の時間は慌ただしい。 店の中を掃除し、外を掃除し、コーヒー豆を焼き、プリンを焼き、パンを切り、クリームをたて、器を片付け、忘れがちな日めくりカレンダーをめくると、あ、もうこんな時間だ、今日は休日だし天気もいいから、お客さんがけっこう来るかも…。 かつてアントニオ猪木が、試合前の楽屋で記者のインタビューに「出る前に負けること考える馬鹿いるかよ!」と答えたことがあったが、ちっさなカフェも同じである。 「店を開ける前にお客さんが来ないこと考える馬鹿いるか

    • 「お客のいぬ間に」 #1

      #1呼称 カフェの店主をしている。 たまにオーナーという呼ばれ方をするが、どうもしっくりこない。 オーナーというのは、大きな組織や球団にこそ相応しい感じがして、ちっさなカフェの店主には大げさに思える。 築50年の部屋をアパートのオーナーさんから借りているのでなおさらだ。 マスターと呼ばれることもある。 これは、照れ臭い気分半分、嬉しい気分半分である。 喫茶店とかカフェとかバーをやっていればマスターという呼び名はお決まりだから、そのまんまである。 が、マスターという呼び名の意

    「お客のいぬ間に」 #2