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にっぽんのスパゲッティ

1880年に『スパゲッティ』が伝わってから
ガラパゴスな進化を遂げたスパゲッティが日本にはある

私はそれが大好きだ(声を大)



イタリアンのアルデンテで茹であげ
フライパンで乳化させ
トングで捻じって盛り付ける
パスタではなく

かといって
喫茶店のナポリタンやミートソースともちょっと違う

言うなれば『にっぽんのスパゲッティ』

個人的には別ジャンルなのですよ


今でこそ『スパゲッティ』が『パスタの1種』であることは
だいぶ浸透してきてますが
1990年代は『パスタ』なんて言葉知らない人がほとんどで
イタリアンと言えば『スパゲッティ』の時代でした


そのスパゲッティを日本人の感性で
進化させたのが『にっぽんのスパゲッティ』


2000年あたりから
本格的なイタリアンが浸透し
『イタリアレストランのパスタとしてのスパゲッティ』
が認知されるにつれて
市場のシェア数こそ以前よりは少ないものの
麺好きの国民性とも相まって
決して廃れることのない『文化』になったと思うのです


個人的にこの手のスパゲッティを食べたくなった時に向かうのは
東京都金町のcafe sweets+さんが一番多い

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たまらなく美味いし盛りも最高だし

あと東京都江古田のまほうつかいのでしさん

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&ガーリックトーストとの贅沢感たるや

あと東京都八丁堀のマイヨールさん(写真無いけど)

千葉県松飛台のクローバーさんもおすすめ

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あと閉店しちゃったけど
上野のグースカさんも好きだったなぁ


このにっぽんのスパゲッティなお店には
いくつかの特徴がありまして

・ソースが多め、スープパスタと言っても良いくらい
(なのでそこまで乳化させていない)
・結構なんでもソースにするし具にもする
・アルデンテより少し柔らかめ
・メニュー多め、20種以上とかザラにあって『しそ』絡みのメニューがある
・盛りが良い
・年季が入っているお店が相当数ある

とかとか

『まほうつかいのでし』さんは
1981年創業だし

『クローバー』さんも開店して
30年近くたつらしいし

『マイヨール』さんも1995年開店だから36年だし

『cafe sweets+』さんも開店して10年近く経つのに
短く思えてしまう不思議(笑)



ちょっと話ズレるんですが
『スパゲッティはイタリアンの一部』を
美味しんぼで取り上げた回があって

子供の頃読んだのでたぶん1990年代


同じイタリアレストランのシェフの下で
働いてた2人の男性木崎と信
二人ともシェフの娘に惚れた結果
シェフがイタリアで5年修業して腕が上の方に娘を嫁がせると約束
例え俺が死んでも戻ってくるなとシェフは宣言

ちなみにこの時点では娘さんは木崎が好きだったらしい

シェフの宣言を受けてイタリアに旅立つ2人だが
この『信』なる人物なかなかのクズ野郎で(笑)

2年後シェフが亡くなった時に約束を破って信が帰国
木崎がイタリアで好きな人ができたとかなんとか嘘いって
約束を誤魔化し娘さんを口説き落とし結婚したあげくに
イタリアレストランをパスタ専門店に変更してしまう暴挙に

5年後、真面目に修業して帰国した木崎が信に

『パスタはあくまで前菜、イタリアンの全てじゃない!
シェフが修業してこいって言ったのは
真髄を学んで来いって意味だったのに
そこんところろくにわかってないから
パスタ専門店なんかにしやがって!』

みたいに叫ぶシーンがありました。(セリフは記憶頼りなので曖昧)

ちなみにこの後木崎と信が料理で
決着つけることになったのですが
勝てるわけない信はビビッて家族を残し失踪
逃げた先で山岡と出会い助けてもらい木崎と勝負

味の勝負でも勝てた、とは思えないのに
(作中で木崎の料理を食べた山岡はこれ以上ない絶賛)
なぜか木崎が負けを認める、という

子供心にも

え・・・木崎悲惨すぎないか

と、強い印象を残したものでした。

今思うと、シェフの娘さんの幸せを思って
身を引いたのかなぁ、とも思ったり。


話がだいぶそれましたが

私は『にっぽんのスパゲッティ』が大好きだ

ってことが伝わればそれ良いのです。


最後にまで読んでくれたあなた
『にっぽんのスパゲッティ』で
美味しいお店があったら
コメントでもこっそりでも
教えてくれると泣いて喜びますのでよろしくです。






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