Tableau＊Desktop と Cloud の違い『ユニオン編』
Emma's Memorandum
実務での学び・先輩方から教えていただいたことの、ふんわり備忘録です。
Tableau Desktop と Cloud、動かしながら「以外と機能やUIで違うところあるなー」と思われたことございますでしょうか？
私は「これできないのね…」と困った経験があり、気になったところをポツポツ書きとめようかと、今日はまず『ユニオン』について綴っていきます。
ユニオン結合とは？
異なるデータソースやテーブルから取得したデータを結合するための操作で、Tableauではデータソースページから作成・編集できます。
ユニオンによる結合ではデータが縦方向に連結されます。（つまり、行が追加され、列は追加されません）
複数の異なるデータソースからのデータを簡単に結合し、データの比較・集計など効果的な分析や視覚化を行うことができる便利な機能です。
ユニオンにおけるTableau Desktop・Tableau Cloud 6つの違い
①Excelデータのワイルドカード検索
■ワイルドカードとは？
こちらは部分一致でファイル名などを検索するものです
例えば注文データを「注文データ2020」「注文データ2021」と別のファイルで分けて持っている時は「注文データ*」と末尾に半角アスタリスクを付けることでフォルダ内から「注文データ」と前方一致するファイル全てをTableauが検索します。
■Cloud上でワイルドカード検索はできない
Tableau Cloudでは複数のExcelまたはCSVファイルにデータが分かれているとき、Cloud上でワイルドカード検索が制限されています。
そのためTableau Cloudで複数のExcelデータを結合する際には、特定の名前付き範囲を含む場合、別の方法を使う必要があります。
たとえば
1．Excelデータを事前に整形しておき、Tableau Prep を使用してデータを加工する
2．ローカル上でDesktop版を使ってデータユニオンしてからCloudにデータをアップロードする など
②マージから生成されたフィールドの使用
Tableau Cloudでは、マージから生成されたフィールドをピボットや分割で使用することができません。
マージから生成されたフィールドとは、複数のデータソースを結合した結果、自動的に生成されるフィールドのことです。
代替策としては、データを事前に変換したり、計算フィールドを使用したりすることで、同様の結果を得ることができます。
③JSONファイルのユニオン
Tableau Cloudでは、特定の拡張子（.json、.txt、または .log）のJSONファイルをユニオンすることができます。
これにより、異なるJSONファイルのデータを結合して分析することができます。
制約がある場合は、事前にデータの変換や別のデータ形式への変換を検討する必要があります。
④PDFファイルのユニオン
Tableau Cloudでは、PDFファイルのユニオン結果は最初に接続したPDFファイルでスキャンされたページ範囲に限定されます。
PDFデータを扱う際には、ユニオンする前に必要なページ範囲を指定しておく必要があります。
⑤ストアドプロシージャのユニオン
Tableau Cloudでは、ストアドプロシージャを使用してユニオンを実行することはできません。
代わりに、ストアドプロシージャの出力を一時テーブルに保存し、そのテーブルをユニオンする方法を検討することができます。
⑥カスタムSQLによるデータベースデータのユニオン
データベースデータを扱う場合、Tableau CloudではユニオンをカスタムSQLに変換することができます。これにより、異なるデータベースからデータを結合して分析することができます。
【おまけ】
本件を先輩に質問させていただいたとき・・・
「顧客のデータ保持・運用状況により"できるかどうか"を回答できる状態、かつTableauにデータを読み込ませていく運用方針策定の段階で提案ベースで会話できるようになっていたら良いね」というようなことを仰ってくださっていました。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございます。
次は『書式設定編』をそのうち書いてみたいと思っています。
少しでも皆さんのお役に立っておりましたら幸いです。
※
本記事では、Tableauのサンプルデータファイル『サンプルスーパーストア』を利用しています。
掲載情報は可能な限り正確性を重視していますが、誤情報や古い情報が含まれる可能性があります。
記事内の情報や関連サイトの内容によって生じた損害については責任を負いかねますこと、ご了承ください。
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