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こだわりが強く、切り替え行動に時間がかかるダウン症の女の子の実例

ダウン症の性格行動特性として「こだわり」がある

我が園に通っている子供たちの中で、もっとも高い比率で多いのが「ダウン症」の子供たちです。ダウン症の子供たちは、皆、特徴的な顔つきをしていますね。くるんとした目、ぷくっとしたほっぺ、表情豊かでニコっと笑うと本当に可愛らしいですよね!今回は、園に通園しているダウン症の女の子Aちゃんの「こだわり」についてちょっとお話しようと思います。「こだわり」は自閉症など他の症状を抱えるお子さんたちにもみられるのですが、ダウン症の子にもとても多く見られるんですね。一つのことが気に入らない、こうなってほしいのに叶わない、となると納得できずふてくされてしまいます。そのため周囲からは「わがまま」だ、とみられてしまいます。そして気持ちを切り替えるのに、ダウン症の子は時間がかかります。自閉症の子に気持ちを切り替えさせるため、代用を与えて気をそらさせても、ダウン症の子は「ヤダ」「ダメ」「あれがいい」など、自分の意思が通るまで、まったく聞く耳持ちません。

ダウン症のお子さんの多くは、気持ちの切り替えがパッと出来ずに、いつまでも感情をひきづることがあります。何気ないことでもいやだ、となると気持ちが不貞腐れたり、泣き出したり、怒ったり。さらにパニックを引き起こして感情コントロールができなくなるケースもあります。そこまで感情を爆発させないようにするためにも、「こだわり」があるな、と感じたら、言葉かけや誘導も慎重に行わなくてはいけません。

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