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小さなカフェでもそりゃぁ売れる時期もあれば売れない時期もありますよ

飲食店だけではりませんが、
商売ってほとんどの場合、
繁盛する時期とそうじゃない時期があります。

その事を意識するかしないかで、
経営に大きく影響が出ます。

小さなカフェだとそもそもお客さんの数は限られていますし、
客単価もそんなに高くないでしょう。

そんな小さなカフェが、
何も知らずに「売れない時期」に差し掛かった時。

簡単に崖っぷちに追い込まれ、
対策をしておかなければ余裕でとどめを刺されます。

私も最初はその事を知らずに苦労しました。
方向性も見失っていた時期もありました。

今回は私の経験から学んだ、
「売れる時期」と「売れない時期」の考え方や、
対策についてにお話ししていこうと思います。

そもそも小さなカフェでも売上の波ってあるの??

今回の内容は1年の間で、
「売れる時期」と「売れない時期」がありますよ、
と言ったお話になります。

つまり1年の間には必ず、
繁忙期と閑散期があります。

一般的には言われている繁忙期と閑散期は以下の通りです。

繁忙期:12月、3月、4月
閑散期:1月、2月、8月

12月は忘年会シーズン。
3月、4月は歓送迎会などで売上が上がりがちです。

閑散期は一般的に言う “ ニッパチ ” というやつですね。
年末にお金を使いすぎたから3月までは大人しくしておこうという感じでしょうか。

言うまでもなく小さなカフェにも、
繁忙期や閑散期は当たり前にやってくる、
ということを知っておきましょう。

│売上を公開

公開ってほどのものではありませんが、
私の経営したカフェの売上推移をグラフにしてみました。

3月が一番多くて、
それから9月までそれなりの売上を確保しています。

しかし、
10月から徐々に減り始め、
1月と2月は最悪でした。

私のお店のように小さなカフェでも、
一般的な飲食業界と売上推移とあまり変わりませんが、
内容が少し違ってきます。

12月は結果的には売上は多かったものの、カフェで忘年会のイメージはあまり無いので、忘年会の予約を取るのもひと苦労でした。

3月の売上は多かったものの、歓送迎会で利用されるお客さんはほとんどいませんでした。

なので忘年会の予約が取れないとか、
歓送迎会の予約が入らないからと、
そこに悩む必要はありません。

 “ 12月と3月は売上が上がりやすい ” 

そのことだけ押さえておいて、
自店の特徴を活かした営業をするのが一番です。

わざわざ居酒屋のマネをする必要はありません。

それぞれの店に特徴があり、
その特徴を生かした営業方法で勝負しましょう。

│繁忙期と閑散期の周期を知る

3月は超繁忙期

10月から客足が減る

1月、2月は激減

3月また繁忙期

どんなに小さなカフェでも売上の波はあります。

あなたのお店がこの周期で売上が推移するとは限りませんが、
おおむね変わらないと思って良いでしょう。

小さなカフェの様に、
売上が大きくないお店ほど
繁忙期の営業の仕方
閑散期の営業の仕方

というのが大事です。

この事を知っておかないと
閑散期に大きなダメージを受けてしまいます。

まずは自分のお店の周期を知ることを意識しましょう。

売上のサイクルを把握したら対策して乗り切る準備を

売上なんて時期によって、
いとも簡単に上下しますので、
一喜一憂してはいけません。

お店側だけの問題ではないので、
売上が下がった事をピンチと捉える必要もありません。

売上が上がったから喜んだり、
売上が下がったからといちいち悲しんでいたら、
心身ともに疲れてしまい
長くモチベーションを保てません。

戦略や考え方を準備して
一年通して必要な利益を生み出す事。

それだけを考えていきましょう。

│繁忙期を見据えて対策をする

例えば、
1~2月が一番少ないにも関わらず、
3月は一番売上が上がります。

一年のサイクルを意識しておかないと2月に売上が下がったからと
スタッフを急に減らしたり、
必要な経費を必要以上に押さえたりしては、
3月の繁忙期に影響が出ます。

私のお店では、12月の売上は多いもののそのほとんどが後半の売上でした。
10月から売上が下がり始めて12月15日くらいまではちゃんと暇でした…。
でも20日以降は急に予約がたくさん入ってきて、急遽アルバイトにお願いしてシフトに入ってもらったり、どうしても足りな時は知り合いに頼んだりと…年末はアルバイトスタッフだって忙しいですから早めに対策しておくべきでした…。

もしスタッフ不足等で、
予約を断らざるを得ないなんて事があっては、
本当にもったいないです。

チャンスロス(本来得られたはずの利益を逃すこと)は
絶対に避けましょう。

売上推移を予測して、
準備しておかないと足りなくなるものは
必ず準備すべきです。

万が一、
2月の売上が少なくて
“ 支払いが足りない ”
なんて事もあるかもしれませんが、

それは売上が減った事が問題ではなく、
その準備ができていなかったことが問題です。

│メンタルを維持

とは言っても
売上が落ち込むと
気持ちも落ち込むのは当然です。

個人経営とは孤独です。
心の病になるオーナーもいます。

売上が減ったという事実よりも、オーナー本人の気持ちの方が問題です。

あなたのお店の売上がそれまでしっかりとあったのなら、
それはほとんどの場合、
時期の問題だと思ってください。

決して
売れない時期だけで判断をしない
そして
売れる時期だけで判断するのも愚かです。

最初の一年は手探りの状態になるので
気持ちが焦ってしまいがちですが
ちゃんと売れない時期も売れる時期もやってきます。

年間を通して利益を出す
ということを目標にしましょう。

そこに意識を持っていき、
お金の使い方や経営方法を
しっかりと考えていけば良いのです。

閑散期にやったこと

閑散期には売上を上げる工夫や、
繁忙期を見据えてお店を立て直しましょう。

私の場合、
開業して3年くらいで
やっとこの推移を予測できるようになりました。

それまでは毎日必死で、
その日の売上が上がったり下がったりで、
そのたびに一喜一憂して
ヘトヘトになったのを覚えています。

毎月の売上目標を達成する準備は必要ですが、
1年を通して準備することが重要です。

│10月~12月の対策

私は10月以降は出来るだけ経費を押さえながら
12月に向けて忘年会プラン等を計画をしました。

先ほど居酒屋のマネはするなと言いましたが、夜の営業をしていた私のカフェでは忘年会プランは充分に需要があると感じたのでやってみました。

12月前半までは売上が少ないので、12月後半に少しでも取り返そうと早めに計画を立てて、SNS等で宣伝しまくりました。

ただこの時、12月前半が暇すぎてクリスマスケーキも作る計画をしました。
あまりにも暇だったので、余裕だろうと考えていたところ…
12月の後半めちゃくちゃ忙しくなってしまい、もはやカオス状態に…。
暇だと焦ってしまい、後先考えず色んな事に手を出して、結果お客さんに迷惑を掛けてしまうことも…

何事にも十分な準備と対策をしておく必要があります。

│1月~2月の対策

1月、2月は絶望的に売上が下がるのを見越して、
12月の売上で1月、2月の足りない経費を補いました。

でないと
1月、2月は売上目標に達しませんでした。

「え!?」と思うかも知れませんが、
閑散期には
売上目標を達成できないもの
と考えてもよいでしょう。

もちろん一年間ずっと黒字のお店が理想的です。

でも
1年を通して必要な売上目標を達成すれば問題ありません。

1年間で必要な “ 売上 ” があって、
それを12ヶ月で割って出る数字が月々の売上目標です。

なので目標売上を超す月があれば
そうじゃない月があっても問題ないんです。

もちろん
閑散期に閑散期なりの
売上目標を立てるのもよいでしょう。

ちなみにですが、
私のお店では月の損益分岐点(売上と経費が同じになる金額)は
約100万円でした。

1月、2月の少ない時期は、下手すると70万円台の時も…。

でも12月からそれを意識して、
無駄遣いをせず、
必要な支払い分を確保しておく事で乗り切ります。

そして3月まで、
また改めてお店の方向性を見つめ直したり、
宣伝活動に力を入れます。

│イベント出店

私のお店の場合
閑散期には積極的に、
イベントへ参加しました。

  • ハンドメイドのお店が集まるイベント

  • 音楽イベント

  • 新店オープン(飲食店以外)

  • 地域交流イベント

上記のようなイベントが
私の住んでいた田舎でも
頻繁に開催されていました。

地域問わずイベントは開催されているので
しっかりとアンテナを張って、
イベントの情報をキャッチしましょう。

一度イベントへ参加すると
あの店はイベントへ参加してくれるお店
主催者の方に認識され
そのうち主催者側からお誘いを受けられます。

そして、
イベント出店には、
大きな宣伝効果があります。

飲食店以外が出店するイベントであれば、
また違った客層へのアプローチができるのです。

イベントへ来ているお客さん達も
十分見込み客である可能性があります。

また、
イベント参加は
他店との交流ができるのも
私にとっては大きなメリットでした。

閑散期はどこのお店も暇なので、
交流して他店と情報共有するのもおすすめです。

同業の方と話すことで、元気をもらったり傷を舐め合ったり、異業種の方とも話す機会があるため、違う価値観や勇気をもらえることも多々あり、有意義な時間となります。

ただし、
出店料が極端に高いイベントもあるので、
出店する価値があるかどうかの判断は慎重に行いましょう。

要はイベント出展は、
お客さんがお店に来ないのであれば、
お客さんが来るところへいく

小さなカフェじゃないとできない
フットワークの軽さも武器にして、
色んな角度からお店の運営を考えます。

売れる時期・売れない時期:まとめ

  • ほとんどの飲食店で売上の波はあり、売れない時期はやってくる

  • 一年間を通して対策をし、最終的に利益を残せるようなお金の使い方を考える

  • 閑散期にはイベント出店などをしてお店の宣伝やメンタル安定を図る

小さなカフェではお客さんの数が少ないので、
常に不安との戦いを強いられる事もあるかと思います。

売れない時期があっては
精神的に疲れてしまいますよね。

しかし
その時期にしかできないことを
早め早めに考えて対策をしましょう。

どんなに売上が少ない時期があっても、
一年を通して最終的に必要な利益を残せば、
問題ありません。

最終的に経費より売上を上まらせる。

この考えを常に持っておけば、
不安で落ち込んでる暇はないかもしれませんね。

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