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海外で起業。挫折。そして立ち上がる。

2015年の秋、Skypeで「どうか採用されますように」と願いながら
面接官に愛想を振り撒き数日後に採用報告を貰った。
場所はヨーロッパ。一度も足を踏み入れたことがない土地での生活や仕事に不安もあったが好奇心の方が強く日本を離れるまで楽しみで仕方がなかった。

そして、海外生活1年が経とうとする時、「いける!独立!」と直感。
その日から準備をしてきました。私の仕事は美容のスタイリスト。手に職あれば、どこでも働ける仕事。ただ、外国人の私に物件をを現地にのオーナーは貸してくれるのか?とゆうことが一番の課題でした。
そして現地のオーナーに直談判。
なんとか小さなサロンの一室を借り、沢山の人の手を借りながら独立をすることができたのです。

平和にお仕事ができたのは約1年。理不尽な契約更新を強いられ、もちろん反論。何度もそのやりとりをしていくうちに、当たり前ですが私とオーナーとの溝が深まっていきました。
その日もオーナーと私は話に折り合いがつかなく、痺れを切らしたオーナーから「今日のうちに出て行け!」と言われ、次の日からの職場であるサロンを、その日に失ってしまったんです。
そう。私はカモられていた。毎月家賃を値上げしてこようとしてきていたのです。
若く、世間知らずの外国人(日本人)で、「これが、この国のルールだ!」と言えば、信じてしまう。完全に舐められていました。
もちろん、私も分かってはいたが、職場であるサロンを無くすのが嫌で目を瞑っていた部分も有りました。

その日、最後のお客様が2年間浮気せず毎月来店してくれるお客様で、今日その日にあった出来事を話し、私は途方に暮れ、だいぶ気が落ちてしまってました。
そんな私に「どうしていくかは、貴方が決める事。貴方のビジネス。自力で立ち上がるしかない。時間を無駄にしないで」と喝を入れてくれたんです。
何が何でも立ち上がってやる!と力が湧いてきたのを今でも覚えています。

「とりあえず明日、〇〇通りに10:00に来て!」と言われ、当日行くと、彼女はポルシェでやって来て、私を見つけて窓を開け「早く乗って」と。
「どこに行くの?」と聞くと、「物件の下見に決まってるでしょ。良い物件ピックアップしたから!」と資料を渡され、固まってしまった私。
まさかの、彼女、不動産のビジネスをしてるビジネウーマンだったんです。
(2年も来てくれているのに、今知ったの?って感じですね。)
そして、何も言わず、外国人の私に手を差し伸べてくれたんです。
彼女の助けを借りながら、新しい物件を見つけることができ、6年目突入の今もサロンを閉めることなく平和に楽しく仕事をすることができています。

そして、あれから5年以上経ち、ありがたいことに彼女は今も毎月サロンに来店してくれています。当時、どう思っていたのかを、つい最近聞いてみました。彼女は
「たまたま分野(不動産物件)が私の専門だっただけ。私が助けなくても、あなたは諦めていなかったでしょ。ビジネスを無くしても、必ずカムバックしてくる人だと思ってた。だから余計どうにかしてあげたかった。」と言われ、嬉しく思いました。

この世界は、努力なんか報われないことも有る。だけど、頑張ってる姿は誰かしら見てくれているんだろう。と感じました。
自分の力ではないけど、立ち上がることができた。立ち上がるきっかけをくれた人と出会えた。大人になるにつれて、できない理由を見つけることが得意になり、諦めることが多くなる傾向があると思います。諦めない気持ちを持つ!
そして、それが言霊と一緒に、誰かの心を動かすのかもしれない。
「諦めない」これがすごく大切です。そう感じました。
そして、海外で起業するなら、その国の法律やルールを知ることが自分を守ることでもある!とゆうことに気付かされました。
そして、私は、彼女のように、人の夢を応援できる人になりたい。
そう思いました。

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