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ポップ・ゾンビ・悪人伝 2022/02/03

映画を見たいのかポップコーンを食べたいのか、その境界が曖昧だ。

私はポップコーンが好きだ。恐らく皆よりもちょっとだけ多く好き。映画館に行ったらほとんど購入して入場するし、家で映画を見るときも極力用意しようと思っている。むしろ「映画とポップコーンはセット」だと考えている節まであるかもしれない。今日は節分だって? 豆もポップコーンも同じようなものだろう。

しかし、マイクポップコーンのような「コンビニとかでも売ってる袋詰めのポップコーン」はちょっと好みではない。熱が無いからだ。もちろん嫌いではないけれど、ラーメンが食べたい人にカップヌードルを渡すようなものである。

しかしご家庭で暖かいポップコーンを入手するのは少々難しい。

”ご家庭で温かいポップコーン”で一番有名なのは、

こういうフライパン型のやつだろう。しかし料理スキルが弱めな私は過去にこれを使って悪魔の実を作ってしまったことがある。その実に名前をつけるなら"ニガニガの実"、完全に加熱しすぎて暗黒物質の一歩手前だった。なので今日はこちらを用意した。

電子レンジでチンするだけでほかほかのポップコーンが作り出せるマジックアイテムだ。商品名は「トップ・オブ・ポップ」、マイケル・ジャクソンの二つ名みたいな名前だ。ソルトとチーズのフレーバー、近所のホームセンターで売っており、あったかいポップコーンを見つけた私は喜び勇んで買ってしまった。見るからにU・S・Aというパッケージも好感が持てる。大きさ比較用にキーホルダーを置いてみたけれど、冷静に考えると一般的な大きさが決まっていないキーホルダーというアイテムは何の比較にもならないな。(実際には500円玉くらいの大きさ)

裏面にはしっかりと日本語が書いてあり安心だ。しかし「原産国名:ブルガリア」と書いてある。全然U・S・Aじゃねえ。というか、ブルガリアってどこだ? ヨーロッパのほうということしかわからない。

ここらしい。ギリシャのお隣さんだ。首都はソフィアという都市だとか。ひとつ勉強になりました。

そんな地球の裏側からやってきたポップコーン、開封するとこんな感じ。中の紙袋には日本語は全く書いていなかった。これを電子レンジに入れて4分と少し待つ。

するとこんな風に膨らんだポップコーンが出来上がる! もちろん暖かいし、最初っから味がしっかりついてるのもお手軽で最高だ!

BGMは「ポップコーンゾンビ」、昨日に引き続き機械音声音楽を紹介しているが、ノリの良い楽曲で私は大好きだ。初公開は2012年と少し昔のミュージックだが、私は今でも口ずさんでいる。

さて、肝心の味の感想だが、それはまあ普通のポップコーンだ。塩味とチーズ味の。ポップコーン好きとか言っておいて何だが、この食べ物に味の良し悪しとかあるのか? 昔に海外輸入品のポップコーンを食べたらお腹を下したことはあったが、それは美味しさとか以前に「毒性の有無」だろう。

そういう意味では、今こうしてのんきに日記を書いていられるほどには体調は悪くないので、毒性は無かったと言える。ソルトは塩の味がして、チーズ味は部屋に匂いがちょっと残る。ともかく、大事なのは熱だ。それが温かいという事実がポップコーン体験において重要である。

もちろん映画も見た。タイトルは「悪人伝」。私の好きな俳優マ・ドンソクが主演している作品であり、Amazonプライム会員は今なら見放題だ。この記事ではネタバレはしないが、「映画の内容についてなんて絶対全く1ミリも聞きたくないぜ!」というネタバレ回避過激派はここで回れ右だ。ここから日記の終わりまで映画の話しかしないから覚悟しろ。

映画の内容を話すその前に、そもそもマ・ドンソクを知っているか? 彼は主に韓国映画で活躍している韓国系アメリカ人だ。

この体形、このゴツさ、日本の少年漫画だったら間違いなく1話で登場して主人公の噛ませ犬になるようなキャラクターだが、スクリーンの彼は違う。きちんとパワー系の強みを生かしたファイトスタイルでアクションするし、主役だって張る。もちろん吹替は小山力也だ。

正義のマッチョイムズといった感じで、見ていて気持ちのいい俳優だ。私は「新感染 ファイナル・エクスプレス」という映画で、ソンビ相手にグーパンチをかましている彼の姿を見て一発でファンになってしまった。

こちらもオススメ。レンタルなら400円だが、たくさんゾンビが出てくるし、ガラスもめちゃくちゃ割れるし、ムカツク奴はしっかり痛い目を見るし、いっぱい爆発もしていた気がする。なので400円は安いくらいだ。

さて、話を「悪人伝」に戻そう。こちらの映画ではマ・ドンソクはヤクザの組長という役で登場し、刑事といがみ合いながらもタッグを組む。そして韓国に突如現れた連続殺人犯を追いつめていくという内容。ジャンルはサスペンスになるだろう。韓国が舞台であり銃がほとんど出てこないのでアクションシーンは基本的にインファイトの殴り合いだったのが私好みで良かった。爆発シーンは無かった。

ヤクザと刑事が組むというバディものであるのも楽しい。こういうタッグは全人類が好きなのでハズレないが、ヤクザは自分の手で犯人にとどめを刺したく、一方で刑事は司法の手で犯人を捌きたいという対立が緊張感を与えていて良かった。そしてその対立の終着点もお見事。ラストシーンは「やっぱこうでなきゃな!」というカットで終わったので私は大満足だ。

さて、感想はこれくらいにしておこう。マ・ドンソクの他出演作品や、フィクションにおけるマッチョイムズの良さ、ゾンビ映画あれこれなど、書きたいことはまだまだある。しかし既に本記事は2000字を超えており、一日に人間が読める平均活字量をオーバーしている。これ以上読むと活字に慣れていない読者はパニックを起こしてしまう可能性があるため、安全をとって今日はここまでだ。

それでは今日はこの辺で。良いポップコーンとは熱のあるポップコーンで、良い映画とはマ・ドンソクが暴れる映画だ。

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