はじめて触ったインターネットがプロトコルだった人の話
こんにちは
私は大学生の1995年のときが、初めてインターネットに触れた時でした。
当時僕は、工学部の大学生1年生でした。電気情報工学科という電気系、電子制御系、今でいう情報処理系の3つを足しているカリキュラムを作っており、かなり詰め込んだ工学教育をおこなう学科でした。
当時の大学の先生達も、1対1で話すと、「こんなに詰め込んだ教える方も、学生の方も辛いだろう」と嘆いていたのを昨日のことのように覚えています。
そんな学部でしたが、大学1年生の時に、演習型の講義でUNIXに触れ実際に動作させる、という演習がありました。演習内容は、今では信じがたいことですが、UNIX上でVIやMULEでメール送信の文書を編集して、そのままsend mailプロトコルを実行して相手に送信するとか、newsプロトコルを実行して、ネット上のニュースを受信したりというものです。
もちろんその前にUNIXの基礎的なコマンドを教えるようになっていました。
まだ、インターネットが本格的に商用化される前夜ですのでこんな感じでした。今からおもうと大学生の授業でメールの送信の仕方を教えているのが不思議ですね。
大事なことを記載しますと、今では当たり前にあるはずのWebブラウザがまだあまり一般的ではなかったのです。モザイク、というブラウザはあるにはありました。
Googleの検索エンジンが日本でも使われはじめて、大学生の研究活動にまず、Googleで論文を検索して探せるようになったのはそこから少し先の1998ぐらいでした。(もっと早くから検索サービスを使って研究していた方もいたかと思いますが)
Amazonや、ブログ、SNSなどのサービスがでてWeb2.0と呼ばれたのは、その10年ぐらい後で私はすでに社会人になってからこれらをインターネットでのサービスとして利用し始めたのです。
今の40代の人ですと私と似たり寄ったりでインターネットサービスを物心ついたら水道のようにじゃんじゃん使っていたという世代ではないのが少し悲しいです。
話は変わって僕は、ブロックチェーンや分散台帳の技術を2018年は本格的に追求し始めました。ブロックチェーンの現状は、この1995年のインターネットの状態よりもう少し先に行ったぐらいにあると思っています。
つまり、ようやくブラウザ出始めて、その上にGoogleの検索サービスが出始める少し前くらいの状態ですね。
ブロックチェーンという技術は2018年に過剰な期待のところを通り越して今は、いったん期待が下がる幻滅期にあります。今後どうなるかを考えるときにインターネットのこの30年の変遷を描いておくことは良い道しるべになると思っています。
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