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具沢山だけど「ごちそう」ではない

あれからわが家はほぼ毎日が具沢山味噌汁です。

味噌の種類もまったく増やせていないどころか「ごはんの支度」に関する諸々も劇的には改善されていません。しかし「毎日必ず具沢山味噌汁!」の実行を試みただけで何かが圧倒的にhappierになりました。

この何かとは何か。

まず、買い物が苦行ではなくなりました。とくに野菜。前は野菜のどれを買えばいいのかで苦しく、野菜コーナーをぐるぐるぐるぐる周っていたのです。その無駄な周回が減りました。ほぼすべての野菜がお味噌汁になるだろうことから、もうなんの迷いもありません。強気で野菜コーナーに突入し、ぐるぐるもほぼなし。

それから、毎日のメニューにさほど悩まなくなりました。お味噌汁は私のなかではメインディッシュなので、本当のメインディッシュである肉・魚料理にまつわる悩みから解放されたわけです。私ひとりであれば本当のメインディッシュもなしにしてしまうのですが、家族がいるのでそういうわけにもいきません。それでもかつてのように肉・魚コーナーを何度も往復する回数はぐっと減りました。文句が出たら「メインは味噌汁!」と言い切れる札を手に入れたからです。

また、食事内容がかなり健康になりました。いろいろな野菜、とくに今まで料理に時間がかかると避けていた根菜や、あまり使い方がわからぬ海藻、そして個人的に苦手な大豆製品をぽいぽい味噌汁に入れ始めたら、健康的な食卓になった印象が凄くするのです。科学的根拠は不明ですが、少なくともここ5年間の食事内容と比べると圧倒的にhealthierです。

ヘルシーチョイス


しかしながら一昨日はびっくりしました。上の写真のわかめと油揚げとネギの具沢山味噌汁(この場合は各具の量が沢山ということ)は、いくら具沢山でも美味しくなかったからです。「お味噌汁ってほんと嫌い」という記憶がぅわっと蘇ってきました。具が古典的だったからかもしれません。苦手過ぎて「まっず!」と思わず叫んでしまいました。

すると家族が「めっちゃ美味しい」とニンマリ。「今までのなかで一番美味しい!こういうのが好き!」と言うのです。

とりあえず私にとっては不味なので、私が作るときは私が好きなお味噌汁を作ると家族に断言しました。こういうお味噌汁が好きなら自分で作っておくんなさいということです。妥協して交互でもOK。奇数日は私のお味噌汁、偶数日は家族のお味噌汁で、フェアでありましょう。

それにしても家族の食の好みが私のそれとは全然違うことを「今」発見していることにびっくりです。家族はもしかして生まれてからずっと和食党だったのかもしれません。

いや、そういうわけでもなさそうだ


ちなみに具沢山味噌汁とごちそう味噌汁は必ずしも同一ではないことにも気づきました。いつの日かごちそう味噌汁を食べてみたいです。



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