アニメ『ワンダーエッグ・プライオリティ』感想 (ネタバレなし)
偶然YouTubeで目にした戦闘シーンの色彩と作画と動きの良さと敵キャラの不気味さに惹かれて視聴。とにかく絵と音が良いのでそれだけでも一見の価値あり。きっかけになった動画自体はアウトなものでありネタバレも含むので、公式のPVを共有する。
物語的にも見どころがあるが、説明不足で進行するスタイルと、各話およびメインキャラにおいて扱っているテーマは人によっては見進めるのが苦痛かもしれない。事情のある子が異空間へと導かれて戦う構図はまどマギ的。敵キャラの不気味さや撃破時のややグロい感じも私は気に入っているが好みは分かれそう。本作は12話の後に控えている特別編こそがメインストーリーの完結編となっているので忘れずに見るよう注意。
終盤に怒涛のSF情報が開示されるのだが、考えごとが好きな人とそうでない人とで好みが分かれるところだと思う。個人的にはわかるようなわからないような感じが面白かった。
一筋縄ではない終わり方がとても好きだ。とんでもない問題を抱えたまま世界が続く点はホラーだが、そんな不気味さ・後味の悪さ・じっとりとまとわりつくストレスこそメインキャラが味わってきた苦痛であり、それを視聴者にも味わわせることが狙いなのだとしたら面白い。
登場人物を総入れ替えしたり多少設定を変更しても成立する世界観だと思うので、どんな形であれ続編を期待したい。
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