Traveling - sumika

 いきなりですが、まずはコチラをお聞きください。

 僕が最近ハマっている、sumikaというアーティストのTravelingという曲です。

全然
いいと思ってないのに
許しちゃう私はダメだな
いいと思ってないのに
流しちゃう私はララララ

という歌詞が印象的な一曲。
 私(彼女)の旅行中にあなた(彼氏)が浮気をしたことに気付くものの、それを追求する勇気もないまま許してしまう…というストーリーなのですが、その歌詞の中にバスケ経験者にしかわからない解釈が盛り込まれているような気がしたので紹介したいと思います。

Traveling = バスケのトラベリング

はじめてじゃない
はじめてじゃない
隠しきれないあなたのトラベリング
私じゃない
私だけじゃない
行く先はきっと3歩目のファール

 歌詞の中で彼女は、彼氏の浮気をバスケのトラベリングに例えています。
 バスケの経験がある方はわかるでしょうが、バスケにおけるトラベリングとは、見逃されやすい反則の代表格と言えます。それも、審判が気付かないのではなく、気付いていてもわざと見逃すこともある(と言われる)反則です。
 つまり、「いいと思ってないのに許しちゃう」という彼女の心境は、トラベリングを見逃す審判の心境に通じるものがあると思います。

Traveling = 旅行

ただいま
帰りました
疲れました
親友でも 3泊はキツい
やっぱり我が家がいいなって
やっぱりあなたとがいいなって

 ではなぜ、彼女は彼氏の浮気を許してしまうのでしょうか。
 またバスケの話に戻りますが、バスケで審判がトラベリングに気付いていながら見逃すときというのは、「結果に影響がない」と判断したときです。同じように彼女も、「結果に影響がない」と思っている(あるいは、そう信じたい)から浮気を見逃してしまうのではないでしょうか。
 ここで、「Traveling」のもう一つの意味である「旅行」が関係してきます。彼女は、彼氏の浮気を「トラベリング(旅行)」に例えています。そして、曲の最初で歌われているように、彼女は「旅行よりもやっぱり我が家の方がいい」と身を以て感じています。
 つまり彼女は、彼氏が今は浮気(旅行)をしていても、最後には自分のところ(我が家)に帰ってくると信じているからこそ、彼氏の浮気を見逃すことを決めたのだと思います。本当にその通りになるかはわかりませんけどね。彼氏の我が家はもう別のところかも…

最後に

 他にも、「3泊はキツい」「昼過ぎの3時」のようにやたらと「3」が強調されていたり、「はじめてじゃない」が2回繰り返されているところから今回の浮気が3回目=トラベリング?と思わせる要素があったりなど、ちょっとした小ネタも散りばめられているこの曲。
 この考察が合っているとすれば、こんな歌詞はバスケ経験者にしか書けないはず…と思ってsumikaについて調べてみたら、作詞した片岡健太さんはやはり元バスケ部でした。それどころかsumika自体、何年も前から川崎ブレイブサンダースの応援ソングを歌っているじゃないですか…知らんかった…。
 というわけで、Bリーグ界隈にも縁の深いsumika、ぜひ聞いてみてください!

おまけ

 個人的なおすすめ曲の紹介です。にわかなので、他にもいい曲があればぜひコメントください。

・イコール

 「Traveling」と両A面シングルとして収録された曲で、タッチの30年後の世界を描いたアニメ「MIX」のオープニングテーマ。

・ファンファーレ

 劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」のオープニングテーマ。原曲もいいのですが、あえてTHE FIRST TAKEでアレンジしたバージョンで。

・アネモネ

 アルバム「Familia」に収録されている一曲。彼女と別れたダメダメな僕が主人公ですが、曲調は明るく前向きな気分にさせてくれます。

・ライラ

 川崎ブレイブサンダースの70周年アニバーサリーソング(2曲目)。その前にも、2016-17シーズンの応援ソング(雨天決行)や2017-18シーズンの応援ソング(アイデンティティ)も提供していました。

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