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Eagle's Eye 第4節 vs越谷 プレビュー

 福岡との第2戦を落とすも、わずかな得失点差でなんとかB2西地区首位を堅持するFE名古屋。次節は東地区で好調をキープする越谷アルファーズと対戦します。
(選手名は敬称略で記載します)

越谷アルファーズについて

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<昨季の成績>
15勝32敗(勝率31.9%)、B2中地区5位(全体15位)

<オフの動き>
 B3からの昇格1年目となった昨季は、外国籍選手を除いてあまり選手の入れ替えをせず継続路線で臨んだものの、B2の壁に苦戦する結果となった越谷アルファーズ。それを受けて、このオフシーズンはB1/B2から有力な選手を獲得しました。
 司令塔のポジションには、B1大阪から畠山俊樹が加入。また、B2茨城からは二ノ宮康平も加入し、選手層に厚みを増しました。エースガードである鳴海亮が引退し、一部界隈ではヤバイパスでお馴染みの長谷川武も移籍となりましたが、それを補って余りある補強ができたと思います。さらに、B1大阪からは長谷川智也も加入し、さっそく開幕からその得点力の高さを見せつけています。
 外国籍選手には、B1富山からアイザック・バッツ、B1滋賀からクレイグ・ブラッキンズを獲得。バッツはご存知の通りインサイドで無類の強さを発揮してくれますし、ブラッキンズはビッグマンながらミドルレンジ~3Pのシュート力もあるので、再契約したチャールズ・ヒンクルとの役割分担もうまくできていると思います。また、現時点でまだブラッキンズがチームに合流できていないようですが、代わりに昨季FE名古屋で活躍したベンジャミン・ローソンを短期契約で獲得するなど、越谷の今季に懸ける思いの強さが垣間見えるオフシーズンとなりました。

<チームのスタイル>

 なんといってもバッツのポストプレーが目立ちます。シンプルにローポストでポジションを取るだけでも厄介なのですが、ハイポスト近辺でスクリーンをかけて、バッツのマークマンがボールハンドラーのケアをしている間にインサイドに移動することでミスマッチを生み出すのがまた厄介。ダブルチームを仕掛ければ、外からは長谷川やヒンクルが狙ってきます。バッツがインサイドでしっかりポジションを取っていれば、無理にパスを入れなくても十分にオフェンスリバウンドが狙えるので、シューター陣も思い切りよくシュートが打てると思います。
 ディフェンス面では、バッツの機動力のなさを突きたいところではありますが、実は越谷はチームのディフェンスの良さを示す指標であるディフェンシブレーティングでもB2全体で3位と、ここまではその弱点を隠すことに成功しています。その要因の一つには、バッツがゴール下に居座ることができるゾーンディフェンスが挙げられますが、これを攻略できるかが鍵になりそうです。また、マンツーマンディフェンスの際にバッツのマークマンがスクリーンを仕掛けたときには、大きく下がって守るようにしていますが、それで空いたスペースをボールハンドラーが上手く使えるかどうかも重要なポイントだと思います。

<越谷の前節のハイライト>

・第1戦

・第2戦

注目点① RUN,RUN,RUN

 FE名古屋と越谷は、どちらもB2の中では試合のペースが遅いチームです。FE名古屋はピック&ロールを中心に、越谷はバッツのポストプレーを中心にじっくりとオフェンスを組み立てて攻めることが多いチームですが、だからこそ停滞する時間帯にどれだけ速攻やアーリーオフェンスで得点を上乗せできるかがポイントだと思います。特に越谷がゾーンディフェンスをしてくるのであれば、相手の陣形が整う前に攻め切ってしまいたいです。前節は過度に試合のペースを速めてミスを誘う福岡が相手だったので、敢えてペースを落としていた部分もあるかもしれませんが、今節は速いバスケットもできるんだというところを見せてほしいです。コンディション不良で出場がなかったソウ・シェリフが出場できるかどうかも気になりますね。

注目点② ベテランの味、鹿野

 越谷の強みの一つに、外国籍選手が相手でも全く引けを取らない落合知也という存在が挙げられます。彼がいることで、外国籍選手としては身長が高くないチャールズ・ヒンクルが活躍できる形を上手く作れていると思います。ここで気になるのが、FE名古屋では誰が落合にマッチアップし、誰がヒンクルにマッチアップするのかという点。おそらくはティルマンがどちらかを守り、もう一方を鹿野が守ることになると思いますが、高さ&パワーではどうしてもミスマッチができてしまいます。しかし、そこはプレシーズンマッチの名古屋D戦でもベテランらしい上手い身体の寄せ方&力の入れ方で張本天傑を抑えて見せた鹿野。きっとやってくれると思います。バッツやローソンが合わせを狙っている中で安易にダブルチームを仕掛けることもできませんし、彼がどれだけ一人で落合やヒンクルを守り切れるかが重要になってくると思います。

注目点③ 瑛司の活躍は続くのか?

 福岡との第1戦で二桁得点を記録してMVPにも輝いた林瑛司。第2戦でも早い時間帯から出場機会を得て、スティールから相手のファウルを誘うなど随所に良いプレーも見せていました。飛田、ソウ、ジャワラと怪我人を抱えて戦っているFE名古屋としては、エース杉本の負担を軽減するためにも、林にかかる期待は大きいです。まだ若い林ですが、一つ上の松山はすでに得点力ではチームを引っ張る存在になっていますし、相手の越谷では林よりも若いホール百音アレックスが活躍中です。一気にブレイクしても、何の不思議もありません。大学の先輩でもある杉本を安心して休ませられるように、さらには、逆に杉本の立場が危うくなるくらいの活躍を期待したいです。

まとめ

 今季の越谷は、バッツを初めとした外国籍選手はもちろん、落合、畠山、長谷川と日本人選手にも能力の高い選手が揃っており、間違いなくB2の上位に食い込んでくるチームだと思います。B2優勝候補筆頭と噂された群馬に連勝したことも決してフロックではありません。強敵を相手にアウェイでの対戦ということで難しい試合になるとは思いますが、持てる力を出し切って、勝利を掴み取ってきてもらいましょう!


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