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第14節 vs熊本 プレビュー

熊本ヴォルターズについて

<ここまでの成績>
11勝11敗(勝率50.0%)、B2西地区5位(全体10位)

<チームの状況>
 開幕してから今まで、大きな連勝も連敗もなく一進一退で勝率5割となっている熊本。序盤は外国籍選手の合流遅れに悩まされ、最近は主力の怪我に悩まされている印象です。直近の福岡戦では、ファイ・サンバや小林慎太郎、柿内輝心といった選手たちが欠場し、実質的に8人のローテーションとなっています。
 チームのスタイルはというと、試合のペースが早い割には3Pの本数が少なく、速攻やマーベル・ハリスの体格を生かしたドライブ、そしてラべネルやドブラスへの合わせで得点を重ねている印象です。特に石川海斗からのパスで佐々木隆成らが飛び出す速攻は要注意で、勝利した試合では20点以上を速攻によって奪っていることもあります。また、チームとしての3Pの本数が少ないからと言って見逃してはならないのが木田貴明で、なんと10本中8本の3Pを決めて34得点した試合もあるほどです。ウォルドーの抜けたFE名古屋としてはどうしてもインサイドのディフェンスに人数を割きたくなるところですが、そこを意識するあまり木田に大量得点を許してしまわないように注意したいです。

 あ、石川海斗についてはもう説明するまでもなく要注意です。詳しくはコチラ。

<熊本の前節のハイライト>
・Game1(96-76 WIN)

・Game2(84-108 LOSE)

注目点① インサイドの攻防

 ウォルドーが抜け、インサイドでのパワー不足に悩まされているFE名古屋。熊本はドブラスやラべネルといったパワーのある選手たちを上手く使って試合を優勢に進めたいところでしょう。また熊本としては、インサイドで優位を取れるとあれば、外国籍PGであるマーベル・ハリスを起用しやすくなります。それを防ぐためにも、フィッツジェラルドやティルマン、シェリフといったビッグマンたちがどれだけインサイドで踏ん張れるかがカギになってくると思います。
 一方のオフェンスでは、お世辞にも機敏とは言えないドブラスのところを狙いたいです。杉本や松山といった選手たちのドライブにドブラスが対応できないとなれば、ベンチに隠さざるを得なくなる場面も出てくるでしょう。フィッツジェラルドの巧みなステップやシェリフの俊敏性で突っかけてファウルを引き出すのも作戦の1つです。パワーでは劣るFE名古屋が、その分をどこで取り返すのか注目しています。

注目点② Game2まで見据えたペース配分

 今季、連戦のGame2を苦手としているFE名古屋。その理由の1つに主力選手の体力がGame2の最後まで持たないことが挙げられますが、ウォルドーが抜けたことでその悩みはさらに深刻になっています。ただでさえ体力のないフィッツジェラルドですが、ウォルドーが抜けたことで、出場時間的な意味でも、相手と身体をぶつけあうという役割的な意味でも負担が増えています。また、オフェンスの際に一旦ウォルドーのポストに入れて全体を落ち着かせるということもできなくなったため、ボールをコントロールする時間が長いティルマンへの依存度も高くなっており、なかなか休ませる時間が取れないのが実情です。シェリフやジャワラがどれだけ彼らの代わりになれるか注目です。特にジャワラは、少ないプレータイムながらいつも積極的な3Pやドライブを見せており、ひとつ決まれば自信もついて一皮むけるかもしれません。ここのところインサイドでの奮闘が光るシェリフとともに、チームを支えてほしいと思います。
 一方、Game2まで見据えたペース配分という点では、故障者を複数抱えている熊本も他人事ではありません。前節の福岡戦では実質的に8人でローテーションしており、体力的には厳しいものがあると思います。大勝したGame1の後にGame2で大敗してしまったのも、主力の出場時間の長さと無関係ではないでしょう。さて、Game2の最後まで全力で戦い抜けるのはどちらでしょうか。

注目点③ FE名古屋の新たな翼、荒川颯

 会田太朗の故障者リスト入りとウォルドーの退団を受けて、FE名古屋は滋賀レイクスターズに練習生として帯同していた荒川颯を獲得しました。昨季は特別指定選手として福岡でプレーした、3x3の日本代表経験もある182cmのPGです。まだ合流してから数日しか経っておらず、現状ガードポジションに離脱者がいるわけでもないので、いきなり長時間プレーするようなことはないと思いますが、横江や松山、宮崎と違ってそれなりに上背もあるPGということで試合の流れを変える役割として出番はあるかもしれません。
 特に、彼がボールコントロールを1人で引き受けることができれば、シューターとしても優秀な松山や宮崎をさらに輝かせることができると思います。地元名古屋出身の選手として、フロントやファンの期待も大きいと思いますが、それに応えられるプレーを見せてくれることを期待しています。

 なお、荒川颯については別記事にまとめていますのでよかったらこちらもどうぞ。

注目点④ 澁澤ACの古巣対決

 熊本ヴォルターズといえば、今季からFE名古屋のアシスタントコーチを務めている澁澤ACの古巣でもありますね。外国籍選手こそ入れ替わっていますが、日本人選手の多くは昨季から変わっておらず、強みも弱みも知り尽くしているはず…!FE名古屋のコーチ陣がどのような作戦を仕掛けてくるのかにも注目したいと思います。

最後に

 FE名古屋とプレーオフへの出場権を争っているライバルである熊本ヴォルターズ。熊本としては、連勝すればFE名古屋と順位が逆転するとあって、並々ならぬ気合で臨んでくると思います。FE名古屋としてはどうしてもウォルドーの穴が気になってしまうところですが、茨城戦のGame1で見せたような試合をすれば十分に勝機はあります。次の外国籍選手が合流するまでの正念場、全員で乗り切りましょう!



PS, 次の外国籍選手って、きっとあの選手だよね…?信じていいよね…?運営さん…ユニフォーム用意して待ってるからね……

(終わり)

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