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Eagle's Eye 第1節vs香川 プレビュー

長いオフシーズンを経て、ついに開幕するBリーグ2020-21シーズン。
FE名古屋は、昨季のB2で1番のサプライズチームとなった香川ファイブアローズをホーム枇杷島に迎えます。ざっと見どころを紹介してみようと思いますので、よかったらご覧になってください。

香川ファイブアローズについて

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昨季の成績は27勝20敗(勝率57.4%)B2西地区2位(全体6位)でした。開幕前にHCのパワハラが発覚してHCが交代したということもあり、ここまでの躍進を予想していた方は皆無だったのではないでしょうか。正直に言うと、僕も降格争いに巻き込まれないことが目標、半分勝てれば御の字、くらいに思っていました。誠に申し訳ない。

さて、昨季の香川のスタイルはというと、緻密に作り上げたセットオフェンスを遂行するというよりも、攻守の切り替えを早くして相手ディフェンスの体勢が整ってしまう前に攻め切ってしまおうという形です。これが、抜群の得点能力を誇るテレンス・ウッドベリー選手とものすごく相性が良く、昨季はどのチームも苦労しました。香川と対戦する際には、まずはこのウッドベリー選手を中心とした速いオフェンスを止める必要があります。
そして、その速いオフェンスが無理となると、今度はウッドベリー選手の1on1や、幅のあるケビン・コッツァー選手のスクリーンを使ったプレーからディフェンスにズレを生み出し、そこを兒玉貴通選手や高比良寛治選手といった日本人選手たちが積極的に突いて得点してきます。これが、昨季の香川のスタイルでした。

そして今季。オフシーズンにほとんど選手の入れ替えを行わなかったことを考えると、基本的な戦い方は変えてこないものと思われます。新戦力のリース・ヴァーグ選手が加入してどう変わるかはわかりませんが、おそらくFE名古屋との開幕戦には間に合わない見込み。ウッドベリー選手の持ち味を最大限に生かしたバスケットを今季も展開してくると思います。

FE名古屋の見どころ

そんな香川に対して、FE名古屋はどう戦うのでしょうか。ここでは、FE名古屋のディフェンスに限定して見どころを紹介していきます。
オフェンスも含めた見どころについてはNackyさんのnoteが詳しいので、そちらをどうぞ。

1.ウッドベリー対策

ウッドベリー選手と直接マッチアップする選手は、まず第一に簡単にアウトサイドシュートを打たせないことです。ドライブで抜かれる分には周りでフォローすることができますが、アウトサイドシュートを周りが止めることはできません。1人で全てを守ることは難しいので、まずはアウトサイドシュートを打たせないように守る必要があります。奇抜なパイナップルヘアからもわかるように陽気なタイプだと思われるので(個人の感想です)、特に試合の序盤で気持ちよくシュートを打たせてしまうと、調子に乗ってしまって後々さらに苦労することになると思います。

また、その他には、攻守の切り替えの際に素早くウッドベリー選手を捕まえることも求められます。いくらドライブについては周りの選手がフォローできるとはいっても、トップスピードで飛び込んでくるウッドベリー選手をファウルなしで止めることは容易ではありません。インサイドの選手たちのファウルトラブルを未然に防ぐ意味でも、まずはウッドベリー選手をスピードに乗せないことが重要です。

もちろん、周りのフォローにも注目です。個人的には、ドライブしてきたウッドベリー選手に対してヘルプに出ることよりも、ドライブを仕掛ける前の段階で「ヘルプに出られる位置にいるぞ」と牽制することで、ウッドベリー選手を起点として始まるオフェンスの回数そのものを減らすことが重要になってくるのではないかと思います。意識し過ぎて周りの選手の3Pをおろそかにしないでね。

なおコレはおまけですが、もしも試合展開に少し余裕があれば、短い時間でいいのでジャワラ・ジョゼフ選手をウッドベリー選手にマッチアップさせてみて欲しいと思います。
先日の川辺HCのインタビューでは、ジャワラ選手についてはフォワードタイプの外国籍選手とマッチアップできるような3&Dタイプの選手(3Pとディフェンスが持ち味の選手)を目指しているという話がありました。
B2にいるフォワードタイプの外国籍選手としては、ウッドベリー選手は最高レベルだと思うので、ここでマッチアップさせることで、ジャワラ選手の今後のキャリアのためにも、彼自身が目指すべきレベルを体感させてあげたいです。

2.ゾーンディフェンスの使い方

プレシーズンにおいてFE名古屋は、主にソウ・シェリフ選手が出場している時間帯に2-3ゾーンを試していました。このディフェンス、vs香川という点では、ウッドベリー選手のドライブとコッツァー選手のインサイドプレーの両方を止められる可能性がある一方で、ゾーンの陣形が整う前に攻め込まれてしまうというリスクもあります。特に、FE名古屋のビッグマン2人(アンドリュー・フィッツジェラルド選手とブラッドリー・ウォルドー選手)は、お世辞にも足の速い選手ではありません(休み明けでコンディションも怪しいし…

もしこのゾーンを使うのであれば、2の位置を担うガードの選手には、フロントコートで相手を待ち受けるのではなく、バックコートから相手のボール運びにプレッシャーを掛けることで、味方のビッグマンがフロントコートに戻る時間を稼いでもらいたいところです。ウィングの選手がオフェンスリバウンドに飛び込むのも効果的かもしれません。鹿野選手とか杉本選手とか得意ですよね。

また、ゾーンを使う場合のディフェンスリバウンドにも注目です。一般的に、ゾーンではマッチアップの相手が曖昧になることから、リバウンドでのスクリーンアウトがおろそかになりがちです。そこをコッツァー選手に突かれて大量得点される未来が見える…ような気がしますが、それが杞憂で済むようなコミュニケーションを期待しています。

3.継続路線の功罪

既に述べた通り、今季の香川は、昨季からの継続路線を選択しました。特に序盤は、チームの完成度という点で他チームに比べてアドバンテージがあると思われがちですが、対策されやすいというデメリットも見逃せません。

今季からFE名古屋に加入した澁澤ACは、昨季は熊本のACとして同じ西地区で香川と何度も対戦しているので、その経験を生かしてFE名古屋を勝利に導いて欲しいです。

4.ウッドベリー選手とウォルドー選手のパイナップルヘア対決

楽しみですね!!!

終わり

以上、FE名古屋vs香川のプレビューでした。
観戦スタイルに制限が設けられる中ではありますが、せっかくの久しぶりの公式戦、全力で楽しんでいきましょう!

(公式の試合情報はこちら)


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