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Weekly FE名古屋2021-22 #15-16 合併号

 新型コロナウィルスの影響により1/8(土),1/9(日)の山形ワイヴァンズ戦が延期になり、さらに1/15(土),16(日)は元々オールスターウィークでリーグ戦がなかったこともあって、FE名古屋としては2週連続で試合なしとなりました。
 ということで、特にTopicsもないので、今回のWeeklyFE名古屋は特別編としてFE名古屋なんでもランキングを開催したいと思います。
 それでは始めます!

通算+/-ランキング

 バスケットボールの試合における個人スタッツには「+/-」というスタッツがあり、その選手がコート上でプレーしている時間帯にチームがどれだけリードしたか(プラス「+」)、又はどれだけビハインドを負ったか(マイナス「-」)を表しています。
 今回は、今季のFE名古屋の全試合におけるプラスマイナスを合算して、チームにどれだけリードをもたらしたかを表してみました。

1位:ジェレミー・ジョーンズ(+336)
2位:アンドリュー・ランダル(+288)
3位:石川海斗(+287)

(写真提供:マメちゃんさん(@natsuki30en))

 1位はジェレミー・ジョーンズ。得点やアシストでは他に目立つ選手がいるものの、ディフェンスなど数字に表れにくい部分でも貢献しているのがその要因でしょう。また、このランキングでは全試合の数字を合算しているので、ここまで欠場がないのも大きいと思います。無事之名馬。

 2位はアンドリュー・ランダル。こちらは説明するまでもありませんね。オフェンスでは得点にアシストにとチームの中心として活躍していますし、リバウンドでの貢献も見逃せません。今季はビッグマンが少ないチーム構成の中、インサイドでもよく身体を張っていると思います。

 3位は僅差で石川海斗。得点やアシストでの貢献もさることながら、笹山貴哉の負傷により長い時間プレーしていることもこの結果に繋がっています。本当にお疲れさまです。後半戦は得意の「魅せるプレー」にもさらに期待しています。石川海斗被害者の会をもっともっと増やしていきましょう。

 なお、4位はエヴァンス ルークの「+258」となっていますが、こちらは怪我による離脱と代表活動による離脱があった上でのこの数字であり、1試合平均の「+/-」ではジョーンズを抑えてチームトップです。後半戦の活躍にも期待ですね。

得点効率ランキング

 このランキングでは、TS%(True Shooting Percentage)と呼ばれるスタッツを用います。
 詳しい説明はこちらの記事などを参照していただければと思いますが、計算式などは飛ばして簡単に説明すると、シュートの成功率に加えてそのシュートが2Pであるか3Pであるか、さらにFTの獲得率や成功率も加味して計算された、いわば「真のシュート確率」ともいえるスタッツです。
 シュートの成功率は同じでも、3Pの割合が多かったり、FTを獲得する回数が多かったりすると成績が良くなるというのが特徴的なところです。

1位:ブライアン・クウェリ(62.1)
2位:野﨑零也(62.0)
3位:宮崎恭行(61.5)

(写真提供:マメちゃんさん(@natsuki30en))

 1位のブライアン・クウェリは、シンプルに2Pの成功率が高いですね(61.0%)。ペイントエリア周辺のフローターがとにかく高精度で、特にゾーンを仕掛けてくる相手に効果的だと思います。FT成功率が過去2シーズンと比べてもやや低めですが、ここが上がってくるとさらに脅威になると思います。

 2位は野﨑零也。こちらは3P成功率が高い(43.5%)ことに加えて、その体格の良さもあってかこのポジションの選手にしては2P成功率も高く(48.0%)、1試合のFT獲得数も日本人トップです。この調子で中から外からガンガン攻めてほしいですね。

 3位の宮崎恭行は、なんといってもFT成功率の高さが素晴らしいです(94.7%)。小柄な選手だからといって安易にブロックを狙うとファウルを取られてフリースローで簡単に得点されてしまうという、相手にとってはすごくイヤな選手だと思います。もちろん3Pも健在で、短時間の出場でもしっかりと得点を稼いでくれる安心感がありますね。

成長ランキング

 このランキングでは、選手の総合的な貢献度を表す「EFF(efficiency)」が昨季と比べてどれだけ増えたか(減ったか)を算出してみました。
 EFFとは、得点、リバウンド、アシスト、スティール、ブロックといった「良い成績」を全て足した後に、シュート(フィールドゴール)失敗、フリースロー失敗、ターンオーバーといった「悪い成績」を引いて算出したスタッツです。
 EFFについてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事などを参照していただければと思います。

1位:笹山貴哉(4.4→10.0:+5.6)
2位:林瑛司(0.3→4.7:+4.4)
3位:野﨑零也(6.6→8.4:+1.8)

(写真提供:ばんばんさん(@banno_sports))

 成長ランキングと名付けておきながらいきなり申し訳ありませんが、1位の笹山貴哉については成長というよりもB1からB2に移籍してきたことが一番の要因であることは間違いなさそうですね。それでも、移籍したばかりですぐにこれだけの貢献ができるのはさすがですし、復帰が待ち遠しいです。

 2位の林瑛司については誰もが納得といったところでしょう。今季の成長には目を見張るものがあります。昨季からの差分で比較したこのランキングでは2位となりましたが、昨季と比較した倍率では約16倍の成長率で断トツトップでした。彼に関しては、EFFには反映されにくいディフェンス面でも活躍しているように見えますね。

 3位の野﨑零也は、以前にFE名古屋に所属していた18-19シーズンから、4.5(18-19FE名古屋)→6.2(19-20群馬)→6.6(20-21群馬)→8.4(21-22FE名古屋)と右肩上がりで順調に成長しています。このままの調子でさらに成長を続けて、チームの顔になってほしいと思います(もうどこにも行かないでね)。

バスケットカウント数ランキング

 最後は、バスケットカウント数(ファウルを受けながらシュートを決めた回数)をランキングにしてみました。これが多いから良い選手というわけでもありませんが、盛り上がるプレーであることは間違いありませんよね。
 ただし、このランキングではその後のFTを決めたかどうかまでは考慮しておりませんので、悪しからず(笑)。

1位:ブライアン・クウェリ(17回)
2位:アンドリュー・ランダル(15回)
3位:エヴァンス ルーク(10回)

(写真提供:ばんばんさん(@banno_sports))

 1位はブライアン・クウェリ。スタッツの特性上、ビッグマンの数字が多くなりがちではあるのですが、彼に関しては昨季と比べてもかなり増えている点も見逃せません。昨季は57試合で23回だったのが、今季は28回ですでに17回。さらに平均出場時間も昨季より少し減っているので、出場時間あたりで計算するとかなりのペースが上がっています。

 2位のアンドリュー・ランダルについては、昨季が54試合で76回だったことを考えるとむしろ少ないくらいです(というか昨季が多過ぎ)。身体が強い上にファウルをもらう技術もあるので、今後もバスケットカウントを量産してチームを勢い付かせてほしいと思います。

 3位はエヴァンス ルーク。ケガや代表活動で離脱していた期間が長かった上でのこの数字は評価すべきだと思います。ただ、彼についてはFTの確率が低いため(43.9%)、「最悪ファウルで止めればいい」と相手に思われている節もあるように感じます。それでもファウルを受けながらしっかりシュートを決めきっているのは素晴らしいの一言なのですが、やはりその後のFTを決められるかどうかで相手が受けるダメージもかなり違うと思うので、もう少し確率を高められるといいですね。それに関しては、1位のクウェリも同じです(63.5%)。

終わりに

 以上、FE名古屋なんでもランキングでした。
 最後に注意書きですが、上記のランキングはあくまでもお遊びレベルのものなので、下位の選手の貢献度が低いというものでもありません。スタッツに表れない働きもたくさんありますからね。
 と、逃げを打ったところで今週のWeeklyFE名古屋は終わりにしたいと思います。それではまた次回!

(データの出典:Basketballnavi.DB

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