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マンションすまい・る債の利用価値を考えてみましょう(6)-購入まで手順-

マンションすまい・る債について(1)~(5)で説明しました。

マンションすまい・る債を上手に利用しよう|FJマンション管理士事務所 マンション管理士せっかめ|note

せっかめブログでもご覧いただけます。

今回のテーマは、購入までの手順になります。

管理会社と委託契約されている組合と自主管理組合では多少異なりますが、大きな流れは同じです。

情報収集

マンションすまい・る債のカタログは住宅金融支援機構のホームページからダウンロードできます。
ホームページにも詳しい説明があります。

2023年公募に関する情報はまもなく公開されるはずです。
(2023年3月27日公開になりました)

FJマンション管理士事務所に「資料を一式」とメールを頂ければお送りすることも可能です。

住宅錦秋支援機構からたくさんカタログを頂いています。

詳細な説明を受ける

管理会社に業務委託している場合は、フロントから提案されるケースが多いようですが、フロントがマンションすまい・る債をどの程度理解しているかはわかりません。

聞くところによると会社の方針としてすまい・る債購入の提案を管理組合に勧めるケースが多いようです。

管理会社によっては専門で「マンションすまい・る債」を担当している人もいるようです。

都内、千葉、神奈川、埼玉であればFJマンション管理士事務所から説明に伺うことも可能です。

メールでお問合せください。➡info@cabcs.website

購入計画案

現在までに貯めた修繕積立金をすべてマンションすまい・る債の購入費に充てることもひとつの方法ですが、すまい・る債の利回り特性を考えると10年満期を念頭に入れた購入を検討すべきです。

そうなると、当然ですが長期修繕計画を考慮した購入計画を立てるべきでしょう。
購入した数年後にすべて解約では・・利回りを活かせているとは思えません。
しかし、実際に計画を立案するとこれが意外と面倒です。

場合によっては修繕工事の実施時期を数年、延長することも視野にいれた購入計画が必要になります。

マンション状況、修繕工事の内容、プラス、ファイナンシャルの知識が必要になります。

単純に「すまい・る債を買いましょう」と提案するフロントでは当てにできません。

マンションすまい・る債は売り切れたことは、今までに一度もありません。

焦らず、将来を見越した購入計画を立てることをお薦めします。

FJマンション管理士事務所では、顧問契約の一環として修繕積立金の運用についてもご提案をしています。

理事会提案作成・総会への上程

購入計画が完成後、理事会の承認を受け、総会への上程を準備します。

わざわざ、臨時総会を開催する必要まではなく、定期総会の日程に併せたスケジュールで十分でしょう。

総会では上程議案として参加者に説明することになります。

FJマンション管理士事務所では、オブザーバーとして説明することも可能です。

注意

住宅支援機構のHPには、マンションすまい・る債の購入には総会議決を必要としないと記載されていますが、多くの組合は修繕積立金の運用については総会議決(理事会議決)を必要と規約に設定しています。

また、購入ができるマンション管理組合は次の3つの要件を満たす必要があります。

1、管理規約があること
2、20年以上の長期修繕計画が立案されていること
3、反社勢力と関係がないこと

いずれも書面での提出が求められます。

もし、要件が不足している場合は、総会までに要件を満たす準備が必要になります。

購入手続き

管理会社に委託している場合は、管理会社が手続きを行うことが一般的です。

自主管理では理事長が申込用紙を取寄せ、申請を行います。

審査を受けた後、金額の振込で手続きは完了します。

発行される証券は、管理会社が保管する方法、住宅金融支援機構に預ける方法、理事長が保管する方法がありますが、安全性を考えると個人が保管するべきではありません。

保管先を含めて総会で決めておくと良いでしょう。

まとめ

以上がマンションすまい・る債の購入の流れになります。

銀行にただ預けるだけだった修繕積立金を同等の安全性がある方法で運用することは、管理組合にとって決して不利益になる話ではありませんが、共用財産である修繕積立金です。

理事会、総会で組合員の方に十分に理解をしてもらって決定すべきです。

また、修繕工事を考えた購入計画を立てることで修繕積立金の運用が可能になります。

検討してみては如何でしょうか。

FJマンション管理士事務所では、顧問組合の支援業務として、長期修繕計画の立案、修繕積立金の適正化、併せて修繕積立金の運用を総合的にサポートしています。

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