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No-30 長期修繕計画と設備の知識はリンクさせて覚える

管理業務主任やマンション管理士の資格を取得すると実務で必要になる設備の修繕です。
特に老朽化と住民の生活環境の維持のため必要な修繕については国土交通省がガイドラインを示す長期修繕計画が重要になります。

受験生は「大規模修繕工事」と覚えますけど、大規模修繕工事と言う言葉の定義はありません。
マンション管理士の認識は足場を建て長期間にわたり住民生活に影響を及ぼす工事を「大規模修繕工事」と捉えています。

長期修繕計画は、国土交通省のガイドラインで示されています。
特に様式4-1~4-4は重要で管理計画認定制度とも大きく関わる部分です。

国土交通省、長期修繕計画ガイドライン(様式4-1)

マンションのどの部位をいつ修繕するかの基本的な計画が立案されています。
*試験には関係ないと思っている人、実務になると嫌と言うほどこの表に悩まされます。

長期修繕計画の修繕箇所は19項目

各設備を確認する前に長期修繕計画で覚えておくべきことをは次に2点。
(改訂、

1、計画立案期間が新築、既存に関わらず同じになった。
➡ 計画期間は30年以上、その間に2度の大規模な修繕工事計画が2回以上含まれていること。

2、見直しは年数がなくなった。
➡ 7年程度に一度と思えている方も多いと思いますが、適時見直すに変更になっています。(試験では7年と覚えてください)

長期修繕計画については今後説明しますが、この2つは是非、覚えてください。

19項目の内訳

長期修繕計画に記載されている19項目は次の項目です。

色を変えた項目はすでに解説した項目

管理業務主任者、マンション管理士に求められている設備、法規の知識が長期修繕計画で指定されている項目に一致していることがわかります。

ひとつひとつ実務では非常に重要な項目ですが、試験に受かることを目的にすると必要になる知識は出題の傾向は過去問題が教えてくれます。

管理業務主任者試験の傾向は基本的知識です。
マンションを巡回すると覚えるべきことのほとんどの内容は確認できます。
これに対してマンション管理士の試験はかなり広範囲に知識を求められます。

どちらの試験問題は、「マンション維持修繕技術ハンドブック」から出題されることが多いようです。(全部をチェックするのは無理です。)

また、市販されている各試験のテキストの設備や法規については正直、情報不足で的外れな記述が多いと感じています。

今後の進め方

長期修繕計画の19項目の修繕の基本知識を理解すれば試験の範囲は網羅できます。

設備や法規は暗記と思われていると思いますが、建築基準法や消防法は「なぜ?」その数値が規定されたのかを理解することで単純な暗記より数段、頭に残る学習ができます。

今後の進め方としては、項目ごとに必要な情報と余計な知識(なぜ?の部分)をまとめてお伝えします。
余計な知識は、試験、実務で必ず役に立ちます。

次回は、ライフラインに関係する設備から始めます。
給水設備です。



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