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「ご苦労様でした」の一言でチーフパーサーに怒られてしまった新人CA時代

CAのポジションアサインは死活問題!チーフパーサーの隣のポジションは学びが多い。。。

こんにちは。お局CAのレム子です。新人客室乗務員にとって、フライトのポジションはとても重要です。一番緊張するのが、チーフパーサーの隣のポジション。その日私は、新人に厳しい指導で有名なベテランチーフパーサーとのフライトでした。新人は自分のポジションはリクエストすることができます。
当時私は、殊勝にも厳しい先輩の隣で仕事をしたほうがいろいろ教えていただけるので
進んでチーフパーサーの隣のポジションをリクエストしていました。

その日も希望通りチーフパーサーの隣のポジション(RIポジション)をアサインされました。その日乗務する機種は、ボーイング766―300という機種。最前方、真ん中、最後方にギャレー(調理室)がある288人乗りの中型機です。
R1ポジションは、小さいギャレーをチーフパーサーと一緒に使うので、邪魔にならないよう、自分だけでなくチーフパーサーの動きを見ててきぱきと気を遣いながら臨機応変に動きを要求されるポジションです。

フライトでは、ポジションによって担当するエリアが決まっていますが、フライト全体を把握して動かなければならないチーフパーサーは、担当以外のエリアに行ったり、パイロットとの連絡があったり、思いもかけないトラブルの対応の処理に当たったり、いろいろなことがあるので、チーフパーサーの担当エリアも、気を付けてみなくてはいけないのが隣のポジションのCAの仕事です。(どのポジションも、自分の担当のエリアの仕事だけでなく、全体を見渡して、サービスが遅れているところ、手がかかっているところなどがあれば、臨機応変に動くことが要求されます。CAが退職後も「よく気が利く」といわれるのはこのあたりの動きが身に沁みついているからかもしれません)

順調に大阪便を終えて、チーフパーサーへのご挨拶でまさかの大失敗!

その日は、東京―大阪行きの最終便。ほぼ満席のお客様へのサービス、仕事を終えてほっとされているお客様が目立ちます。水平飛行でサービスできる時間は15分くらい。その間におしぼり、スープ、コーヒーのチョイスサービス。慣れているお客様が多いので他の飲み物をリクエストされることも多い忙しい便です。新人の私は、緊張しながらも、ギャレーでの飲み物づくり、リクエストサービス、チーフパーサーの担当エリアにもサービスや安全性に目を配り、厳しいと言われているチーフパーサーからも大きく注意されることもなく、いいコンビネーションで仕事ができた!と達成感で満足しながら、お客様をお見送りすることができました。

そして最後、自分の荷物もまとめて降機するときに、チーフパーサーに満面の笑みで「○○さん、今日はご苦労様でした~!」と声をかけてしまったのです。チーフパーサーはニヤリと笑い、「誰に向かって言ってるの!!」とピシャリ。その日初めてのお怒りの声。それまでのいい雰囲気が一変してしまいました。

「ご苦労様でした」を目上の人に使ってはいけなかったなんて、知らなかった。。。

私はその日一日、ご指導ありがとうございました、と感謝の気持ちを込めて伝えたかったのに、出た言葉は「ご苦労様でした」。「ご苦労様でした」は目上の人が目下の人にねぎらいの言葉をかけるときに使う言葉です。決して、目上の人やお客様に言ってはならない言葉です。使ってしまうと上から目線に感じてしまうのです。下の立場から使うとしたら「お疲れさまでした。」だったのです。「お疲れ様でした。ご指導ありがとうございました」というべきでした。知らなくて、相手を不快にさせてしまう怖さを初めて知った経験でした。

自分の気持ちを、勇気を出して言葉に出して相手に伝えることは大切です。でも言葉を間違えると、伝わらないだけでなく、相手を不愉快にさせてしまうことがあるということを、学びました。そして、教えていただいてよかったです。

例えば会社のシーンでも、まだ仕事をしている先輩方より先に帰る時に、「ご苦労さまです!お先に失礼します。」なんて言ったとしたら、考えただけで凍りつきますね。先輩方より先に帰る上に、「ご苦労様」と上から目線の言葉かけ(終わった・・・)。「お疲れ様でございます!お先に失礼します。」と今言えているのも、当時この先輩に教わったからこそです。

とは言え、フライトを終えてその日は大阪ステイでした。よく行く餃子屋さんのビールがいつもよりちょっぴり苦かったことを覚えています。

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