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【Mr.Children】ファンが選ぶベストソングランキングpart.1

この記事は

https://note.com/c_ude_9/n/n75c1f8841940

の続きとなりますので、もし良ければこちらも読んでくださると嬉しいです。

また、投稿主(工藤)は、今回の企画に当たって、選ばれた曲はすべて聞きましたが、Mr.Childrenに詳しい訳ではありませんのでご了承ください。

第10位

工藤:じゃあ早速いこうか。

柳沼:そうだね。まず第10位は、「あんまり覚えてないや」かな。

工藤:おおー!

前浜:いいね。

柳沼:結構俺のベスト10の選曲理由って単純で、前浜もさっき言ってたんだけど、俺は00年代に入ってからの曲が好きだから基本的に90年代の曲は入ってないんですよ。

工藤:この後のランキングもって事?

柳沼:まぁ軽くネタバレになっちゃうけど、そうだね。やっぱり子供の頃に聞いてたメロディが凄く強く残ってる。

工藤:思い出補正はやっぱり強いよね。

柳沼:これはマジでなんだろうなぁ。優しい曲なんだよ。なんでこんな好きになったかっていうと、色々理由があるけど、一番はライブ映像を見て良いなぁ、と思ったかな。

前浜:パフォーマンスが良かったんだ。

柳沼:途中で桜井さんが座る(※1)んですよ。

工藤:おぉ、歌唱中に?

柳沼:そうそう。なんか、それが良いっていうか、なんだろ、難しいな。良い意味でこんなに緩く歌える雰囲気というか、会場のお客さんも含めて

前浜:うんうん。そういうのあるよね。

工藤:ライブで見て良かったやつが好きな曲になるって凄い分かるな。

柳沼:凄い雰囲気がこの楽曲とマッチしてるんだよね。

工藤:なるほどなるほど。

柳沼:「じいちゃんになったお父さん ばあちゃんになったお母さん」っていう歌詞があるんだけど、これを聞いた時に、やっぱりミスチルで一番ファン層が多いのって多分俺らの父母世代じゃん?

前浜:うん。

柳沼:だからそういう人達が、子供が出来て、おじいちゃんおばあちゃんになった両親と重ねるのかな、と思うと凄い良いな、と思った。

工藤:俺的にはシンプルな年齢の経過で年老いてく両親っていう解釈だったけど、孫が出来ておじいちゃん、おばあちゃんになるっていう捉え方もあるのね。

前浜:まぁ好きな受け取り方が出来るのが音楽の良いところだよな。

工藤:確かに。まぁ俺たちの両親世代に一番ぶっ刺さるっていう意味では同じだしね。

柳沼:曲名が「あんまり覚えてないや」なのに、最後の〆方は全部覚えているっていう、ここも凄い良い。

工藤:分かる~! うまく効いてるよなギャップが。

柳沼:最後のCメロに入る前の間奏があるんですけど……

前浜:あるね。

柳沼:あそこがマッジで良い!

工藤:へぇ。もう一回ちゃんと聞きたいな。

前浜:なるほどねぇ。柳沼って間奏とかアウトロとか凄いちゃんと聞いてるよね。

柳沼:これもさっき言ったけど、やっぱミスチルにハマってから意識し始めた。

工藤:バンドとかって特に演奏だけに注目してもかなり面白いよなぁ。

柳沼:この曲は間奏も良くて、あの穏やかな感じでこっちの心まで穏やかになる。

前浜:分かります。

工藤:1番だけ聞くと、「好きな女性と一晩を過ごせたけど、起きてみると昨日の光景は余り思い出せない」っていう、全員って訳じゃないけど、誰しもが日常生活で経験し得る恋愛のワンシーンを切り取ってて、「確かに、わかる。面白い」ってなったんだけど、実はこれが単なるフリでしかないっていう。

前浜:1番のテーマだけで曲に出来ちゃうよな。

工藤:そうそう。それなのに、それをでっかいオチの為に良い意味で勿体なく使えるってのは凄いなと思った。

柳沼:昨晩の出来事は思い出せないのに、家族と過ごした思い出は子供の頃まで遡っても覚えてるっていうのがマジでなんか良いよなぁ。

工藤:いやぁ本当に良い曲です。

柳沼:1番、2番は他愛も無い事だけど、3番はこの曲の主人公にとって凄い大切に残る事って事だよね。

工藤:1番2番も本人にとっては大事な事ではあるとは思うんだけどね。

柳沼:でも昨晩なのに忘れちゃってるんだよ。

工藤:うーん。なんて言えば良いんだろう、難しいな。

前浜:まぁ、曲の解釈なんて自由なんですよ(笑)

工藤:まぁ、間違いなくその一言に尽きるね(笑) 実家暮らしだけど、これ家離れてしばらく経って聞いたら泣きそう。

第9位

柳沼:9位はねぇ、「Sign」です。

前浜:いいね。

工藤:名曲ですよ。

柳沼:ずっと言ってるけど、小さい頃から聞いてたから。

工藤:うんうん。やっぱり思い出補正がね。

柳沼:そうだねぇ。どうしても外せない、って事で9位。聞くところによるとドラマの主題歌(※2)だったらしいけど、俺はそういうの知らなくて、ただただ聞いてたね。

前浜:なるほど。

柳沼:やっぱり歌詞の良さ。この曲で「ここ聞くたびに刺さるなぁ~」ってところがあって。

工藤:いいね、どこどこ?

柳沼:ちょっといやらしいんですけども、「たまに無頓着な言葉で汚し合って互いの未熟さに嫌気がさす でもいつかは裸になり甘い体温に触れて優しさを見せつけ合う」ってとこ。

工藤:いや、別にいやらしくはないですよ(笑)

前浜:いやらしいんですけどもねぇ(柳沼のマネ)

工藤、前浜:(笑)

柳沼:ここ何も思わん?

工藤:いや凄い良い歌詞だけどね。

柳沼:めちゃくちゃインパクトあるんだけど。

工藤:ウブだねぇ、少年(笑)

前浜:直感的に良いって感じ?

柳沼:何か、互いの未熟さに嫌気がさす、ってマイナスになる事もあるのに、結局は愛し合えるって凄く良くない?

工藤:確かに確かに。すごい分かる。

前浜:いいね。

工藤:サビの、「ありふれた時間が愛しく思えたら それは"愛の仕業"と小さく笑った」ってとこ、その後もだけどさ。すげぇ有名なフレーズだけど改めて聞くとマジ良いよね。

前浜:うんうん。工藤的にやっぱグッとくる?

工藤:好きな人って、なんて事ない会話とか、ただ黙ってお互い同じ空間にいるだけでも嬉しいし幸せじゃんか。それだけでも良いのに、「この子、俺の事好きだなぁ」って感じられるような、自分に向けられる仕草って言うのかな、そういうの感じられたらもう何ともいえない幸せじゃない?

前浜:そう改めて言われるとすげぇ良いな。

工藤:正直、人ってやっぱり思ってる事とか言いたい事って全部口に出す訳じゃないじゃん。

前浜:うんうん。

工藤:だから、もっと分かりたいと思えるような人なら、ふとした瞬間の仕草だったり表情だったり、自分に向けられてる「サイン」を見落としちゃダメだよね。

柳沼:え、俺より良い事言った?

全員:(笑)

前浜:工藤さん凄いっすから(笑)

工藤:Cメロもめっちゃ好きだわ

前浜:めっちゃ分かるわマジで。

工藤:いつまでも同じようにいられる訳じゃないっていう時間の残酷さと、だからこそその時間を大切にしていこうっていう表現、凄い好きなんだよね。

前浜:いやぁ、分かりますわ。うまくサビに繋がってるしね。

前浜:サビの終わり方も良いよね。「そんなことを考えている」っていうね。こういうの大好きなんだよね。

工藤:こういうのって?

前浜:桜井さんって、この曲だけじゃないけど、最後に地味だけど良いフレーズをそっと落とすんだよ。心に寄り添ってくれるっていうか。

工藤:なるほどなるほど。確かに。

前浜:結論全部最高。

柳沼:お前ら語りすぎや(笑)

全員:(笑)

第8位

工藤:まだ第8位なんだね。

柳沼:うん。第8位は、「僕らの音」だね。

前浜:俺もすげぇ好きだわ。もし今回ベスト20までって言われてたら迷わず入れてたし、今回も悩んだ。

柳沼:マジで! いや~良いよな~。

工藤:今回聞いてみるまで知らなかった。

柳沼:マジで浸れる曲。恥ずかしいエピソードなんだけど、最初この曲が「僕らの音」だと思わなかった。

工藤:どういう事ですか?

前浜:どういう事? いやらしい話ですか?

工藤、前浜:(笑)

柳沼:いや、ランニング中に初めて聞いたんだけど、歌詞とかタイトルって見れないじゃん。走ってる時に。

工藤:そういう事ね。

柳沼:めっちゃ浸りたいってなった時、日曜の優雅とかにミスチル聞きながら海まで走って、海眺めたりしてたんだけど。そん時に初めて聞いて。

前浜:なるほどな。

柳沼:この曲がめっちゃ良いって事だけは分かってたけど、タイトルがずっと分かんなくて、初めて曲とタイトルが一致した時に、この曲が「僕らの音」か、ってなった。

柳沼:これはまず第一に挙げたい歌詞がありまして、

前浜:気になるね。

柳沼:「君は九月の朝に吹き荒れた通り雨」。

工藤:はいはいはいはい。

前浜:マジで名フレーズ。

柳沼:勝手な想像だけど、通り雨って表現がバチバチ恋に落ちた感じというか。通り雨って強いじゃん。

工藤:分かる~! 「虹を見たんだ」っていうその後の歌詞も、君に恋に落ちて心が晴れたって感じあるよね。

柳沼:このサビはヤバい。

前浜:サビ以外も最高なんだよな。一番最初のAメロ「風の声が~別れの曲に聞こえる」までのところは、誰かとの別れが来たのかなんなのか分からんけど、コイツの感情次第でそういう音に聞こえてきちゃってる。

工藤:うんうんうんうん。

前浜:でも2番だと「落ち葉~愛を歌ってる」ってなってるじゃん。こういう捉え方次第で物事の見え方が全部変わるっていう、こういう思考大好き。

柳沼:いいね。ちょっと俺二人に聞きたいとこがあったんだけどさ。

工藤、前浜:?

柳沼:「そうだリズムやハーモニーが~奏でよう」までの部分、ここの解釈って二人はどう考えた?

前浜:難しいな。

工藤:多分この歌の主人公って、理論武装人間というか、「名作と呼ばれる~大人を気取って」っていう歌詞でも分かる通り、色んな知識とか語彙を増やして、人との会話をやり繰りしてるって感じあるじゃん。

前浜:うんうん。

工藤:でも、「君のこととなると途端に分からなくなる 恋するだけの阿呆になる」超わかる!! みたいな。

柳沼:ほうほう。

工藤:で、多分、リズムやハーモニーってのは人前での自分の立ち振る舞い方とか培ってきた知識とかの事を表してると思うのね。

前浜:なるほどなぁ。

工藤:それが、恋してしまった人の前だとふっとずれちゃう=動揺していつもの振舞い方が出来なくなる。それでも、良いじゃん。自分のペースで愛を伝えていこうよ。みたいな感じで考えたな。

前浜:やっぱ工藤さん流石っすわ。

工藤:いやいや、あくまで俺の解釈でしかないからね。

柳沼:これ俺の好きな曲ベスト10だよね?(笑)

工藤:これ全部柳沼が言った事にする?(笑)

全員:(笑)

第7位

柳沼:第7位は、「prelude」です。

工藤:いやーこれも今回聞くまで知らなかったな。

前浜:良い曲だよね。

柳沼:シンプルに元気が出る曲だね。勿論歌詞とかは後で紹介するけど、めちゃくちゃ凹んだときとかに聞くと、元気めちゃくちゃ出る。

工藤:そういうの良いね。

柳沼:アップテンポというか。浸れるってよりかはシンプルにテンションが上げられるっていう。俺運動部だったからさ、その、

前浜:自分を高める的な?

柳沼:それもそうだし、やっぱ回りくどい事なしでズバっと刺さるのが一番良かったりする。

工藤:ストレートなね。

前浜:この曲、今までのミスチルの歌詞とか題名とかが散りばめられてたりするんだよね。

工藤:え、そうなの?

柳沼:それは知らんかったな。

前浜:本人は言及してないけどね。ファンの間で良く言われてる。

工藤、柳沼:へぇ~。

前浜:これは韻が良いよね。

工藤:マジ分かる。この曲聞いて最初に、「良い踏み方すんな」って思った。

前浜:桜井さんって数々の良い韻踏んできてるけど、こんだけバンバン踏んでると気持ち良いよな。

工藤:柳沼は、歌詞とかで好きなとことかある?

柳沼:「停留所~切符代わりだ」までの流れがめちゃくちゃ良くて、深く考えず、わだかまりとかモヤモヤを捨て去る事が新たな始まりへ向かう為の切符って歌詞が凄い好き。

工藤:確かに。めっちゃ良いね。

柳沼:でも正直に言うと、この曲はあんま何も考えないで聞きたいってのはあるかな。

工藤:そういう方が大事って曲もあるよな。

前浜:「深く考えないことが切符代わり」って言ってるし。

工藤:うまいね。

前浜:この曲が入ってる、「SENSE」ってアルバム自体が聞く人のセンスに問うみたいなアルバムだから。解釈とか受け取り方はマジで人それぞれだよね。

第6位

柳沼:第6位! 「Happy Song」です。

工藤:この曲良かったなぁ。

柳沼:「Happy Song」もだけど、そもそも「blood orange(※3)」が好きなんだよね。「イミテーションの木」とか、「hypnosis」とか、「かぞえうた」とか。

前浜:俺も好きだね「blood orange」。(俺のランキングに)1個も入れてねぇけど(笑)

全員:(笑)

柳沼:「インマイタウン」も好きで上位に入れたかったけど、惜しくも落選という事で。

前浜:じゃあこの曲が「blood orange」代表という事ですか?

柳沼:そう捉えてもらっても良いですよ。

工藤:おお。

柳沼:これも穏やかな感じで、良いんですよね。さっき挙げた「あんまり覚えてないや」とか、「僕らの音」みたいね。だけど、これも元気が出る曲なのよ。

前浜:元気出ますね。

柳沼:単純なんでね僕は。

工藤:ド直球が良いね。

柳沼:そう。ド直球にね。「悲しい程にハイテンションな」って表現とか好きだね。こんなに元気づけられるフレーズ無いよ。

工藤:こういう直接的な表現の方が刺さる時ってあるよね。

柳沼:うん。それと、この曲を挙げた理由が他にもあって、コロナ禍で世の中が暗くなっちゃった時に俺はこの曲を聞いて結構救われてた。マジで歌詞がドンピシャな感じがして。

前浜:俺も本当にそう。コロナで落ち込んでる時にこの曲で気分高めてたよ。

柳沼:マジで?! なんかめっちゃ嬉しいわ。めちゃくちゃ聞いてた。

工藤:でも確かに聞いてみると分かる気がするわ。

柳沼:そして何よりライブのこれがめっちゃ良くてね。

工藤:そうなんだ。

柳沼:ライブはね、「新たな敵が道を塞いでても さぁ!」ってとこが一番良い。

前浜:ちょっとアレンジ入れてね。

柳沼:うん。歌唱力がとんでもない。

前浜:柳沼結構ライブの記憶が残って、っての多いね。

工藤:めっちゃ分かる。ライブで見た衝撃とかって忘れられないよね。

柳沼:何回も繰り返して聞いちゃったりする。

柳沼:この曲のライブ映像は公式チャンネルで見れますので是非。工藤さん。

工藤:本当ですか! 見ます見ます。皆さんも是非。

全員:(笑)

工藤:この曲、「寂しい昨日と手を繋いで」っていう表現がヤバいと思う。なんか、俺は別に何でもない素人だから何目線だよって感じだけど、やられたって感じ。

前浜:へぇ~。そんな喰らったのか。

工藤:うーん。マイナスな、もしくは、そんな嫌な事は無かったけど物足りなかった寂しい過去とも向き合って、その上で前を向いていこうよっていうスタンスがまず素敵だし、この、割と長文でじゃないと伝えるのが難しいニュアンスを「寂しい昨日と手を繋いで」の一言だけで纏められるのって本当にセンスしかないと思う。

前浜:そう言われるとめっちゃ凄く感じるな。確かに。

前浜:あ、これは僕の考察じゃなくてネットの考察なんだけど。

工藤:うん。

前浜:「まるで吠えない犬 羽のない鳥 ちゃんと放送コード」っていうのが羽鳥アナを暗示してるっていう説がある。

工藤:マジで!?

柳沼:そんで、これめざましテレビの朝のテーマソングなんだよね。

工藤:バッチバチに喧嘩売ってるやん。

前浜:そうそう。もし仮にそうだとしたら凄いよな。

工藤:真相はどうあれ、面白いね。

前浜:考察としてね。

第5位

柳沼:第5位は、「東京」です。

工藤:この曲聞くと凄い柳沼思い出すんだよなぁ。

前浜:沼曲だね。

柳沼:カラオケで良く歌うからね。

工藤:そうだね。

柳沼:まず、曲調が凄い良くて、後、「東京」っていうテーマ、タイトルも良い。

前浜:おお。

柳沼:東京って聞くと、「忙しい」とか、「大変」って思うけど、そこで働く人への応援ソング、というか、なんか温かさを感じるのが良いな。

工藤:良い事言うね。

柳沼:「信号待ち~癒される」までのところとか、人がごった返している東京の街でもちょっとの温かみ、みたいなのが感じれる、みたいな。なんか大きなドラマが起きてる訳じゃないんだけど、何か良い。みたいな。

前浜:分かるなぁ。俺もこの部分凄い好きだわ。

柳沼:日常の風景を歌詞にしてるだけかもしれないんだけど、そこが逆に良いんだよね。

工藤:うんうん。

前浜:1個良いっすか? ちょっと。

工藤:どうぞ。

前浜:桜井さんって、結構歌詞に合った歌い方をする事があって。

工藤:と、言うと?

前浜:例えば、怒りを表現してる歌詞の時はちょっと怒った感じだったりとか。

工藤:うんうん、何かイメージあるわ。

前浜:で、この曲に、「途切れ途切れの旋律だけど」ってところがあって。それこそさっき柳沼が言ってた歌詞のとこ。

柳沼:そうだね。

前浜:あそこをちょっと途切れてる感じで歌ってるように感じるんだよね。

工藤:へぇ~! 面白い。

前浜:真相は分かんないんだけどね。しかもこれファンの間で言われてるとかじゃなくて、もしかしたら誰も言ってないかもしれないくらいだから分からない。

柳沼:いや、でもあると思うよ。桜井さんって細かいところまで行き届いてるっていうかね。

工藤:プロだよね。

柳沼:やっぱでも「東京」は曲調が良いわ。

工藤:凄い耳馴染み良くて、幅広い人に好まれそうなメロディーなんだけど、なんかどこか切ない感じなんだよね。

前浜:ほうほう。

工藤:さっき柳沼は「東京」って街で働く人の応援ソングって言ってたじゃん。上京してきた人とかって事だよね?

柳沼:そうだね。

工藤:そういう見方もまた正しいと思うし、凄い理解出来るんだけど、俺的にはこの曲は、上京してきた人とかじゃなくて、東京で生まれて、育ってきてる人の歌だと思ってて。

前浜:なるほど。

工藤:「思い出がいっぱい詰まった景色~執着しないようにしてる」ってとこ、都会に生まれて住んでる人の切ない本音なのかなって凄く感じた。頭ではそう考えてるんだけど、でも、匂いとか、音とか、ふとした瞬間に遺伝子レベルで蘇ってくる思い出がある。

前浜:うんうん。

工藤:東京って、柳沼も言ってたけど、外の人間から見ると、「忙しない」とか、「機械的」みたいなイメージっで凄くあるし、俺自身毎回大学通いに東京に出る度にそう思っちゃうけど、東京に生まれた人にとっては紛れもなくそこが故郷だから、温かい思い出とかさ、いっぱいあんだよね。だからメロディーと相まって切なく、でも温かく感じるのかな。

柳沼:なるほどな。そういう見方もあるのか。

工藤:ともかく、めちゃくちゃ良い歌。

第4位

柳沼:第4位、「youthful days」

工藤:出ました、クソ名曲ですよ。

前浜:これは知らない人少ないんじゃない?

柳沼:ここまで来るとさぁ、逆に理由とか無いのよ。聞けば分かるでしょ? 良さが。って言いたい。

工藤:殿堂入り的な?

柳沼:まさにそう。

柳沼:歌詞もまぁこれといってヤバいのがないっていうか、逆に全部良すぎるんだけど。まぁいやらしいね。

工藤:出たよ(笑) いやらしいって言葉面白いな。

前浜:まぁでもこれはいやらしいよな。

工藤:エロいね。セクシー。

柳沼:好きな歌詞を挙げるとすれば、「表通りには~油断していると刺さるや」ってとことか好きだなぁ。でも正直理由とかはなくて、ただフレーズが印象に残ってる。

前浜:企画倒れみたいな事いっちゃうけど、正直好きな曲の全てに一々意味は持たなくても良いよね。

工藤:その通りだと思う。上手く言語化できないのも好きが表れてて良い。

柳沼:やっぱりこれもライブが、こちらも無料で公式のYouTubeチャンネルで見れるんですけどね。

工藤:いいね。

柳沼:ラスサビの前の、「日常~奪うんだ」の後のドラムがむっちゃくちゃ良い! バララバララバララバンッ!! ってとこが。

工藤:再現ありがとうございます(笑)

前浜:(笑)

工藤:でも見なくてももう良さそうって分かるな。

前浜:リンク案件じゃねぇか。

工藤:勿論リンク貼っておきましたので皆さん是非。

柳沼:いやぁ~、この曲の良さ、うまく説明できんな。

前浜:難しいよね。

工藤:ちょっと質問なんだけど、「歪んだ景色に~姿を消すんだ」のとこのこの歪んだ景色ってのは、将来とか社会への漠然とした不安感なのか、それとも、普段彼女へ抱いてるけど言葉にして伝えられないどころか自分でも何で感じてるか分からないモヤモヤみたいなものなのか。二人はどっちに捉えてる?

前浜:圧倒的前者だな。

柳沼:まぁそうかもね。

工藤:やっぱりそうだよね。俺も最初はそう思ってたんだけど、なんか、何て言えば良いか分からないモヤモヤみたいなのってあるじゃん。でも、そういうのっていざ彼女に会って、愛し合えばその瞬間だけは全部忘れられるってのバカ分かるなと思って。てかどっちもなのかな。

前浜:何かそう言われると色々解釈できそうだな。

柳沼:2番の歌詞とかもヒントになりそう。

工藤:いやー、2番さ。何かの暗喩って事はビシビシ伝わるんだけどさ、マジで解釈が難しいんだよね。

前浜:マジでむずいねここ。一回ちゃんと歌詞読み解きたいね。

工藤:だって、2番ってサビ前までずっとサボテンのくだりじゃん?

柳沼:うんうん。

工藤:こんな人類の0.8%も経験してなさそうな事を思いっきり歌詞にしてるのって引っかかるくない? 何かしらやっぱ裏のミーニングがありそう。

前浜:これは勘ぐり案件だな。

柳沼:みんなに聞きたいよね。

工藤:マジでそう。もし私こう思いますって人いたら本当連絡してほしい。

第3位

工藤:やっとベスト3だね。

前浜:さぁ、第3位は?

柳沼:3位はね、「HERO」ですよ。

工藤:またしても名曲。

前浜:これも小さい頃から聞いてるってさっき言ってたね。

柳沼:それもそうだけどね、これはシンプルに好きです。

工藤:5位から言ってる事同じじゃね?(笑)

柳沼:いやね、だからこっからは全部良いのよマジで。歌詞抜いてもいけちゃう。

工藤:歌詞抜いてもいける?

前浜:歌詞ありきだろ(笑)

柳沼:ちょっと待てお前ら。

工藤:歌詞抜いても?

柳沼:待て。

工藤:歌詞抜くってインストゥルメンタルverって事? そりゃ良いとは思うけど……。

前浜:(笑)

柳沼:だから待てって。まだ本題に入ってない。まだ本で言ったら前書きでしかないからこれは。歌詞抜いてもいけるのに、歌詞があると最高ってこと。

工藤:溜めたくせに言う事普通だなぁ。

柳沼:うるせぇ。まずね、最初のAメロから刺さるね。

工藤:分かる。「例えば誰か一人の命と~待っているだけの男だ」の部分だよね。ここだけでクソ語りたい。

前浜:俺も最初好きなんだよな。

工藤:俺らも喰らった上で、なんでここに喰らったの?

柳沼:うーん。自分と重ねてしまって。

工藤:なるほど。

柳沼:昔から、誰かやって、みたいなのって手挙げれない。学級委員とか。

工藤:学級委員とか(笑)

柳沼:勿論この歌詞とは全然リスクとかの規模が違うけど、誰も挙手しない嫌な空気の感じとか、自分が人任せにしちゃってる感じとかの情景が想像しやすくて、歌の世界観に入り込みやすかった。

工藤:なるほどなるほど。

柳沼:まぁもちろんさっきも言った通りこの歌詞の内容とはちょっと違ってはいるんだけど、で、なんでじゃあこの歌詞の主人公は自ら名乗り出られないか。

前浜:うんうん。

柳沼:「愛すべきたくさんの人たちが 僕を臆病者に変えてしまったんだ」ってところだよね。家族とか、友人とか、恋人とか、そういう存在を残して自分だけ去ってしまうのが嫌だというか、愛する人達と変わらずいたいというか。

工藤:そうそうそうそう!! ってなるよねここ。マジでめちゃくちゃ理解できる。

前浜:ここは本当に良いな。

柳沼:で、歌い方にも好きなポイントがあって。1番と2番のサビは裏声で歌うんだけど、ラスサビだけ地声で歌うとこがめっちゃ良い。

工藤:うんうん。地声の方が感情入ってる感じするよね。

前浜:ギャップとしても良いよな。かっけぇわ、最後が力強くなって。

柳沼:裏話的なのを言うと、元々は全部、ファルセットで歌う予定だったんだけど、最後だけ感情が昂っちゃったみたいな感じなんだよね。

工藤:そうなんだ。知らなかったな。

前浜:単純に脳梗塞の病み上がりでまだ本調子じゃなかったんだよな。だから、喉に負荷かけないように歌うつもりだったんだけどって感じなんだよね。

工藤:なるほどなるほど。何か感情乗っちゃうって良いね。

柳沼:めっちゃ良い。

工藤:他にはなんかある?

柳沼:「ヒーロー」としての在り方の違いとか。

工藤:うんうん。理解できるけどもっと詳しく教えてほしいな。

柳沼:ヒーローっていっぱいいるじゃん。

前浜:捉え方によってね。

柳沼:主人公がなりたいヒーローってのは一般的なヒーローとは違うんだよね。ありがちなヒーロー像とは。

工藤:愛するあなたを傍で支えたい、あなたにとってヒーローでありたいって事よな。

柳沼:そうそう。

前浜:この曲は確か、911のテロの時に人々を助ける消防隊、レスキュー隊を見て、インスパイアされて作ったらしいけどね。

工藤、柳沼:へぇ~。

前浜:と言っても、消防隊を見てってよりかは、その消防隊達を手放しに称える国民たちを見て、「確かにこの人達は間違いなくヒーローだし称賛されるべき人達。だけど、表立って人の命を救う人だけをヒーローと崇めてばかりいたら見落としてしまう人の存在もあるんじゃないか。ヒーローってなんだろう」みたいに考えたらしいよ。難しいなニュアンス伝えるの。

工藤:いや分かる分かる。いいね、豆知識が。面白い。

柳沼:んーでも、もっと良さ伝えたいのに語れないな。聞いたら最高って分かるよ。

工藤:そういう事だよ、お前ら聞け!!!

第2位

柳沼:第2位は、「another story」

工藤:この曲、今回初めてちゃんと聞いたけど、マジで最高ですね。

前浜:良いよな。

柳沼:この曲、ここだけは譲れないっていう言い回しがあって。

前浜:気になるねぇ。

柳沼:「夢とか理想とかおもちゃみたいにまだ思ってるかなあ?」ここがマジでやばい。歌い方も凄いし。

工藤:へぇ。なるほどなるほど。

前浜:ほぉ。

柳沼:正直この曲は全部良いから、聞く時は特にここに注目してほしい。てか良いと思わないの?

工藤:いや、良いと思いますよ。

柳沼:前浜さんは?

前浜:良いと思うけど、ちょっと難しいよなぁここ。どう捉えてる?

柳沼:実際考えてみるとむずいかも。

工藤:多分この曲の主人公はちょっとビッグマウスだと思うんだよね。「自分のことばかりいつも主張して」とか言ってるし。

前浜:うんうん。

工藤:だから、主人公は「将来こうこうこうで、こうビッグになる」とかなんとか彼女に言ってたと思うんだよね。でも彼女はちょっとリアリストなのかな。多分「夢ばっかり見てないで現実も見なきゃ」みたいな

前浜:なるほどなぁ。

工藤:おもちゃってのは子供が遊ぶもの。しかも玩具とかじゃなくてひらがな表記だから余計子どもっぽさを表してて、相手の人は夢とか理想をどこか子どもっぽいものと思ってる。だから、「夢とか理想とかおもちゃみたいにまだ思ってるかなあ?」ってのは、主人公と相手のちょっとした価値観のズレみたいなのを表現してるのかな、って俺は考えた。

前浜:そう言われるとめちゃくちゃすんなり理解出来るな。

工藤:あくまで俺の解釈だけどな。てかさ、この曲「another story」ってタイトルだけど、何のアナザーストーリーとかって言われてるの?

前浜:「靴ひも」って聞いた事あんなぁ。

柳沼:確かそうだよ。

工藤:へぇ! 楽曲のアナザーストーリーになってんのか。「靴ひも」聞いてない俺はまだこの楽曲を充分に楽しめてないって事だな。

前浜:話変わるけど、なんとなく好きな事言っていいすか。

工藤:お、どこどこ?

前浜:初めに、「最終のバスにはまだ間に合うかなぁ」で始まって、最後の方で「最終のバスは君にたどり着いた」で終わるのがなんか好きなんだよな。

工藤:一個の目的物に焦点を当てて、似てる歌詞だけど曲の中での時間の経過で表現が変わってく感じっていうのかな。曲の中で綺麗に物語が完結してる感じね。

前浜:そういうの好きだねぇ。

柳沼:いいね。

工藤:こいつさぁ、俺と重なるんだよね。

前浜:この曲の主人公?

工藤:そう。何かほぼ確で主人公のせいで関係がごちゃついちゃう時が多いと思うんだよね。「記念日を携帯が知らせてくれて」とか、自分じゃ覚えてなかったって言う表現が上手いし。いや俺は記念日忘れたりしないけど。

前浜:「自分のことばかりいつも主張して 君の言葉なら上の空で聞いて」とか?(笑)

工藤:そうそうそう。いや上の空じゃないけどね(笑)

前浜:なんかそう考えると工藤に見えてきたな。これ工藤のアナザーストーリーって事?(笑)

柳沼:うまい事言うなよ(笑)

工藤:いやマジでそうかもしれない(笑) 最後の、「君と生きる毎日が なんだかんだ言って嬉しい」の「なんだかんだ」ね。こいつ最後まで素直になれてねぇんだよなぁ。偉そうなんだよ。

前浜、柳沼:(笑)

前浜:なんだかんだってとこは俺も好きだな。

工藤:素直じゃないけど、コイツにしてはかなり頑張った愛情表現だと思う。憎めねぇ奴だよ。

前浜:可愛い?(笑)

工藤:可愛い。

全員:(笑)

第1位

工藤:やっと来ましたよ。第1位が。

前浜:気になるな。

柳沼:「箒星」

工藤:来たねェ!

前浜:いいねぇ。

柳沼:これはマジで小さい頃から聞いてるし、シンプルに良い。

工藤:え、再放送?(笑)

全員:(笑)

前浜:小さい頃マンやん(笑)

工藤:まぁ分かるけどね(笑)

柳沼:この曲にも一つ注目してほしいポイントがあって、「でもね僕らは未来の担い手 人の形した光」。

前浜:俺もここ凄い好きだわぁ。

柳沼:ここだけで好きになれると言っても過言じゃない。

前浜:めちゃめちゃ元気出るよね。

柳沼:めちゃめちゃ元気出る。心沈んだ時にこれ聞いて奮わせる。

前浜:この間千鳥のノブが久保建英の写真載せて「人の形した光だ」って言ってました。

全員:(爆笑)

工藤:いやぁ(笑)ミニ雑学ありがとうございます。

前浜:雑学じゃねぇけどな(笑)

工藤:まぁ雑ではあったね。

工藤:何か、これも「another story」に似てるって言うか、ちょっと違うんだけど、好きな人とのちょっとのズレとか行き違いを表すとこが多いよね。

前浜:おお。

工藤:例えば最初の「寝れない日が~曇らせた」とかは寝不足で向こうを落ち込ませちゃうとか、2番の「口に出すと悲しみは 次の悲しみを生むだろう」「知りたい それでもまだまだ知りたい」ってのはどんな状況かは分からないけどなんか恋人とのモヤモヤしてる感じが連想されたな。これを言ったらまた悲しませちゃうから言わないってなってるけど、向こうはそれでも良いから言ってよ、みたいな。

柳沼:そういう見方もあるのか、なるほどね。

工藤:でも、そこからもっと二人で踏み出して行こうっていうっていう前向きな気持ちに変わるんだよね。それが明るい曲調とも凄ぇ合ってる。1番サビの「頬を撫でてく『箒星』」は明らかに涙の比喩だけど、多分「嬉し涙」だろうから。二人の関係は良い方向に進んだのが分かる。二人なら希望に向かえる的な。

前浜:なるほどね。

工藤:まぁ、でもどちらかと言うと二人が言ったみたいにシンプルに元気が出る曲って感じだよね。多分曲の中のストーリーとして一応ちょっと恋愛を取り込んでるけど、応援ソングとして聞く方が適切な感じする。

柳沼:まぁでもMVもジャケ写もちょっと男女がメインの感じだから、恋愛をテーマにはしてると思う。

工藤:まぁこれが1位と。

柳沼:そう。1番感想薄く感じるかもしれないけど、マジで名曲だからみんな聞いてください。これ今3時回ってるからね、しんどいもう。

工藤:かなり話したね。こんな素敵な曲たちを教えてくれてありがとうございました。

柳沼:こちらこそ。こんな機会無いから楽しかったよ。でもねぇ、ミスチルでランキング決めるってのはダメだね(笑) マジで全部良すぎるから。

前浜:いや本当に間違いない。ベスト10なんかで収まらないね。

工藤:それはかなり酷な事をお願いしたね。

柳沼:いやいや。でもやっぱ、本当に好きな曲とかってどこが良いとか考えずに聞いてるから難しかった。しかも最後の方もう眠すぎて自分でも何言ってるかわからなかったわ。

前浜:時間も時間だしね。まだ俺のベスト10が残ってるけどね(笑)

柳沼:そうやん!(笑)

工藤:(笑) ということで、次回のnoteは、前浜が選ぶMr.Children好きな曲ランキングベスト10です。是非ご覧ください!

注釈

※1...柳沼が言及しているライブは「"Home" TOUR 2007」。
※2...2004年放送の「オレンジデイズ」の主題歌。
※3...Mr.Children、17枚目のオリジナルアルバム「[(an imitation) blood orange]」の事。


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