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あの時の選択とか、家族とか

#あの選択をしたから

このキーワードで真っ先に思いついたのは、「あの時、海外に行かない選択をしたから、息子に逢えた」でした。

思い切った決断をして未来を切り開いた。みたいなキラキラしたエピソードではありませんが、こんな人もいるんだーくらいに聞いていただけると嬉しいです。

海外行きを捨てた日

私には、昔から漠然とした海外への憧れがありました。
明確な目標があったわけではありませんが、「いつかは行きたいな」と考えていました。

前職に転職して数年働いたころ。
当時の会社にいてもこれ以上のキャリアを望めないに気づき、転職を考え始めていました。

当時の私は28歳。
タイミング的にも年齢的にも、これが最後のチャンスかもしれないと思い、ワーキングホリデーに行くことに決めました。

留学エージェントに学費やら手数料やらを振り込んで、いよいよ行くぞ、という時。
ちょうど、今の夫と付き合い始めました。

恥ずかしながら、私は念願だった海外行きを捨てて、あっさりと目の前の恋愛を取ってしまいました。

その後、当時の会社は辞めて今の会社に転職。
程なく、結婚。
2年前に息子が生まれ、現在に至ります。

今の私は、あの時の選択をどう思うか

当時の選択を後悔しているかと聞かれれば、結果論かもしれませんが、答えはNOです。
あの時海外に行っていたら、間違いなく夫とは結婚していなかったし、当然息子もいなかったわけで。
今目の前にいる息子がいない。そんな人生、考えるだけでぞっとしてしまうのです。

それに、あの時海外に行かずに転職を選んだことで、得られたものもたくさんあります。
20代後半から30代の貴重な時間を、チャレンジングな環境で過ごし、自分の未熟さを痛感しながら、どうにか乗り越えていく。という経験は、自分の価値観に大きな影響を与えてくれました。

ちなみに

あの時、海外に行くことを諦めて、家族を持ったり、日本でキャリアを積む。という選択をしたわけですが、だからと言って海外への想いまで無くなってしまったわけではないのです。

むしろ、当時のぼんやりした想いより、色々経験してきた今の方が、より輪郭がはっきりとしています。

夢を手放して、私が得たもの

あの時、海外に行っていれば違った人生もあっただろうとは思いますが、その選択を手放して、私は家族を手に入れました。
何が正解かわかりませんが、これで良かったなと思う自分がいます。

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