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調理師学校で学んだことはゴミ拾いだけだった。

お疲れ様です。

今日の新潟はくもり時々雨また雪混じりの雨って感じで、冬の新潟ならではの天気って感じでした。

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暦の上ではもう春なのに新潟もうしばらくはすっきりしない天気が続きます。

実際、新潟ってほんと晴れが少ない地域なんですよ。

その影響で昔から冬はおうち時間が長く、今でいうテレワークの先駆けのような地域だったんです。

だからなのか新潟からは大物漫画家さんがたくさん輩出されていましてね。

ざっと挙げるだけでも「ドカベン」の水島新司、「うる星やつら」の高橋留美子、「パタリロ」の魔夜峰央、「るろうに剣心」の和月伸宏、「Dearb oys」の八神ひろき、「頭文字D」のしげの秀一、「天才バカボン」の赤塚不二夫、「ヒカルの碁」の小畑健、「オークション・ハウス」の叶精作、「1・2の三四郎」小林まことなどなど数えればキリがないほどの有名漫画家がいます。

しげの秀一さんなんかは僕の母校の先輩で、高校は外観もそのまま登場しています!


これすごくないですか?正直、新潟で県外の人にドヤれるのってこれくらいかも(笑)

さてさて、話を本題に戻しますと今日はある先輩から聞いた話について皆さんとシェアしていきたいと思います。

先日いつもお世話になっている先輩とサシ飲みをさせてもらう機会がありました。

その中で心に残ったのがタイトルの通り「調理師学校で学んだことはゴミ拾いだけだった」という言葉でした。

これはどういうことかというと、彼が調理師学校で教わった中で唯一今でも覚えているのが「ゴミ拾い」についての教えだけだったということです。

最初に言っておきますが、これは調理師学校に通うことを否定しているというわけではありません。

あくまでも彼の心に今でも残っている教えがこの「ゴミ拾い」だけだったという話です。

苦情がある場合は直接彼までお問い合わせ下さい(笑)


続けます。

学校で教えてもらえる「授業」は言ってみればお客さんとして習うお話で、実際に社会に出てから叩き込まれる「仕事」としての教えは極端に言えば生きるための糧です。

過ちを犯せば後はなく、場合によってはクビにされてしまうわけですから一つ一つの教えの重さがまるで違います。

ただここでも言っておきたいのは調理師学校が必要ないかというと決してそんなことはなく、順調に料理人人生をスタートする上での大事な大事な準備期間としてその位置付けはとても重要なものであることは間違いありません。

はい、ではその「ゴミ拾い」についての教えがどんなものだったかというと、従業員の時に落ちてるゴミを拾わないやつは自分で店を出してからもゴミを拾わないよというものだったそうです。

なるほどと腑に落ちませんか?

確かに確かにって思いますよね?

僕なりにこの言葉を深掘りすると、単に落ちてるゴミを拾うクセをつけなさいというだけでなく、細部にまで気を配る広い視野と、些細なことにも徹底してこだわる意識が大事なんだよ。

それが一国一城の主人としてやっていけるかどうかの最初の分かれ目なんだよってことだと思うんですよね。

その姿勢がゴミ拾いひとつとっても垣間見えるということなんじゃないでしょうか?

それを学生当時はなんとなく良い言葉だなぁくらいにしか思わなかったのが20年近いキャリアを積み重ねる中で実感として心に残るものになっていったんだと思います。

僕自身も経営者の立場になってみて新たにやらなくてはいけない仕事がたくさん増えました。

自分のキャパを考えればかなりいっぱいいっぱいなんですが、それで落ちてるゴミを拾わなくて良いのかと言えばそんなことはなく、むしろこれまで以上に率先して拾わなくてはいけない立場になったのです。

今までゴミに気づかなかった人間が経営者になった途端に気づくなんてことはありませんし、そもそもそんな人間はトップに立てません。

だからこそその基盤となる心構えを学生の人はできるだけ早いうちから身につけておかなければいけないなと話を聞いていて思いました。

前回も書きましたが、新潟の雪も例年3月に入ればよほどのことがない限り落ち着きます。

ということはあと1ヶ月の辛抱です。

朝に雪かきしたところが昼には元に戻り、翌朝には倍になっている。

そんな厳しい冬も残りわずかと思うとそれはそれで寂しいような気もしてきます。

そのうち春になるとふきのとうをはじめ様々な山菜たちが一気に顔を出します。

まるで雪の下でずっと春を待っていたかのように山一面に緑が広がります。

それを見て我々も「あぁ春なんだなぁ」と実感するんですよね。


また同時に春になると冬の間に捨てられたゴミもたくさん目につきます。

その時に自分は見て見ぬふりをするのか、それともそのゴミを拾うのか。


今日は自分への戒めの意味も込めてそんなお話をさせていただきました。




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