焦点
どこに焦点を合わせるのか。
自分の好きをいかに写真の中に詰め込むか。
友人に前ボケという技を教えてもらってからハマっている。
手前にぼんやり何かを持ってきて、本当に撮りたい被写体はその後ろに。そうすると、より被写体が際立って素敵に見える。
人間の目は自然とそういうことをしている。本当に見たいものを見ている。特に見たくないものは、視界から消えている。目ってすごい。
先日、大好きなアーティストさんのライブに行ってきた。私の前には少し人がいて、ペンライトやウチワをかざしていたけれど、私の目にはアーティストさんしか映っていなかった。まるで会話が出来る様な位置にいるかのように、全てがしっかり目に焼き付いた。(無茶苦茶近い席でした、神様ありがとうございます。)
カメラは目とは違うから、自分でピントを合わせなければいけない。オートで合わせてもかっこいい写真が撮れるけれど、ここだ!と自分が思ったところにピントを合わせて撮った写真がかっこよく撮れていると気分が上がる。
自分が焦点を合わせたものは、たとえ周りが動いてもじっとそこにある。目がみたままに、あれを再現したい。
素敵な瞬間をおさめられたとき、カメラを構えた人はかなり嬉しい顔をしている気がする。その顔を見るのも好きだ。いい思い出も増える。
写真を通して、自分のことも知っていける気がする。
私はこうやって世界を見ていたのか、ここに焦点を合わせて見ているのか。
知らなかった自分を発見する。
自分をもっと知るためにも、どんどん写真を撮りに出かけよう。たくさんの景色に出会おう。
最近は映像で残すが多いけれど、写真でしか切り撮れない一瞬ってたぶんあると思から。
偶然カメラを手にしたことは、出不精な私へのギフトだったのかもしれないと思った。
今日という日が誰にとっても、昨日より少し彩りある1日になりますように。
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