今日を撮る
今日は私の大切な人の誕生日だ。
けれど9年前から安易に祝える日ではなくなった。
この時期を迎えると色んな感情に包まれる。
きっと何年経っても、この思いは消えないと思う。
私は実際の光景を見たわけではないが、
地震直後ニュースで見たあの津波の凄まじい光景は今も鮮明に覚えている。
画面の前で立ち尽くすしかなかった。
本当に怖かった。
ボランティアに行った家族や友人から現地のことを聞いたり写真を見せてもらった。とても現実だと思えない景色が広がっていた。
実際に体験された方は、想像を絶する苦労をされている。その気持ちは計り知れない。
なんて自分は無力なんだと悔しかった。
あれから9年が経った。
あの日から色んなことが変わった。
”元どおり“がどれだけ難しいかを思い知った。
私は今、おかげさまで元気に生活出来ている。
本当にありがたい。
生かしてもらったこの命を大切に、あの日のことを思いながら今日を撮る。
あの日の日本に、あの日の私に、そして今と未来に光を送り続ける。
どうか、どうか、大変な思いをしてきたすべての方が、心から笑える良い日が1日でも多くありますように。
今日という日が、誰にとっても、昨日より少し彩りある1日になりますように。
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