冬を撮る

私の住む街に雪が降った。

生まれて初めて雪を見たと言う彼女たちは、嬉しそうにこの景色を携帯におさめていた。

テレビ電話で友人や家族に報告している子もいた。

車を降りるとすぐに雪に駆け寄り、嬉しそうに雪を空に放り投げて動画を撮っていた。

なんてきらきらした表情で楽しむんだろう。

あまりにはしゃぐ彼女たちが本当に可愛くて、見惚れてしまった。

みんなで写真を撮ってあげようか？と声をかけるといっそう嬉しそうに携帯の前で何度もポーズをとってくれた。

撮るのが楽しかった。

彼女たちが気にいる写真が撮れたかな、撮れていたらいいな。

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ありがたいことに、四季のある日本で生きている。

春には桜、夏にはヒマワリ、秋には紅葉、冬には雪。

他にもたくさんあるけど、本当に綺麗な景色の中で生きることが出来ている。

最近、その四季が少しずつおかしくなってきた。

私の小さかった頃に比べて、大好きな四季のバランスが崩れてきた。

数年前、私の住む街で記録的な豪雪が起こった。

近年稀に見る大雪で、すべてのことがストップした。家が雪で押しつぶされてしまうのではないか本当に不安だった。近所の方々にたくさん助けていただいた。(その節は本当にお世話になり、ありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。)

自然の前では人間はちっぽけだ。

でもその自然を少しでも守るために、人間からアプローチはできるんじゃないか。そう思う人がどんどん増えて形になっていくと嬉しい。

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私がいつも見ている風景も、誰かにとったらとても特別な瞬間かもしれなくて。

だとしたら、

この特別を守れるのなら守りたい。

雪を見てはしゃぐ彼女たちを眺めながら、強く思った。

いつか撮った写真を見返したとき、

この時も綺麗だったけど、今もかなり綺麗でしょ？と言える未来が来るといい。

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今日、私の好きな人も久しぶりに雪が見れたみたいだ。

雪が大好きな、その人。

きっと喜んでいるに違いない。

私の撮った写真はその人には届かないだろうけど、目の前の綺麗な景色を今日もカメラにおさめておこうと思う。

誰にとっても、今日という日が昨日より少し彩りある1日になりますように。