問題は、ひきこもりか、ニートか。いいえ、問題となるのは納税額。

◼️私は、優良市民?

私は、細々とだが働いている
勤務先で多少の人間関係もある
必要に駆られ、買い物にも行く

だから、
ニートでも、ひきこもりでもない。

だが、私の活動範囲は非常に狭い。

徒歩圏内の勤務先を選び、
愛する布団から半径1㎞以上は、
決して離れ(たく)ない。

縄張りを持つ野生動物の方が、
はるかに活動範囲が広そうだ。

私は、野生動物ではなかったので、
縄張り争いをする必要もなく、
タンポポの綿毛のような存在感で、
この世に生存している。


◼️ひきこもる奴らが、問題児?

様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6ヵ月以上にわたっておおむね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を指す現象概念

ひきこもりの評価・支援に関するガイドラインより

ひきこもりが問題視される根拠は、
社会性の欠如、と見せかけて、
彼らの就労欠如(の生活)にある。

つまり、
働いていないことだけが、
問題視されている。

ひきこもりでも、
働いてさえいれば、まったく問題ない。

自宅から一歩も外に出なくとも、
社会性の欠如に起因した
とんでもない人間性を持っていようとも、
法を犯さず、仕事で結果さえ残せれば、
社会貢献度の高い
素晴らしい人間と評される。

社会性や人間性など、
所詮は、評価基準の一要素に過ぎない。


◼️ニートな奴らが、問題児?

ニート(イギリス英語: Not in Education, Employment or Training, NEET)は、就学・就労していない、また職業訓練も受けていない若者(15歳-29歳)を意味する用語である。

Wikipediaより

やはり、
働いていない奴=
ニートが、
社会における問題児であろう。

ちなみに、
彼らの労働スキルは問題視されない。

なぜなら、労働市場では、
必要な時必要な分だけ消費可能な、
純粋安価なマンパワーが魅力的で、
最も価値があるからだ。

奴隷がインフラだった時代の
爆発的な経済発展を想像すればよい。


◼️正真正銘、本物の問題児

社会における問題児とは、
働かない奴らである。

とすると、
ここで一つの疑問が浮上する。

働かずして生産性のある生き方をする、
FIREな方々をどう見るべきか。

労働=生産性とする価値観に準じれば、
働いておらずとも、生産性があれば、
働いていることと同義であろう。

訂正しよう。

社会における問題児とは、
生産性がない奴らである。


◼️納税しない奴が、本物の問題児

労働市場における生産性とは、
還元すれば「金」である。

つまり、
金を生み出さない者(経営者視点)
納税をしない者(権力者視点)が、
社会における本物の問題児なのだ。

現代の大人社会における問題児とは、
働いているか否かではなく、
金を生み出せるか否か、
=納税をしているか否か、で決まる。

微々たる額しか納税せず、
極限られた範囲内に生存するだけの私は…。


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