結婚式は、政治資金パーティーの民間バージョンか

結婚式に憧れている方、
ブライダル業界の関係者の方、
大変申し訳ありません。

これは、私の超個人的な見解です。

◼️理想はバレンタイン形式

お気持ちの相場は○○円~

そのお返しの相場は○○円で、
●●●、もしくは●●●的なものが
望ましい。

バレンタインで
こんなことを言い出す奴がいたら、
きっと、鼻で笑われる。

バレンタインとは、

円滑な人間関係を維持するために、
参加が義務付けられた社会的な行事。

ではなく、

商業主義の片棒を担がされている
と気付きながらも、
それを純粋に楽しむ人達だけが、
各々の価値観の範囲内(の予算)で行う、
任意参加の、形式自由なイベント

になったからだ。

かたや、結婚式はどうだろう。

世間の常識という体で喧伝され、
ブライダル業界の都合で
カスタマイズされたままである。

ご祝儀:3万~(ペアで2万も可)

とは、何だろう。

主催する側が、
食事代とか、引出物とか、会場費とか、
内訳を言い出すのであれば、

参加する側の、
衣装代、メイク代、移動費とかは、
考慮されているのだろうか。

また、式出席を辞退したとしても、
お祝いを包むことが常識とされる、
ご祝儀の強制徴収システムとは、
一体、何なのだろう。

好意(ご祝儀)を無心する
「お祝い事」の社会常識とは、
本当に、一体、何なのだろう。

◼️式に、品は、あるんかい?

結婚式とは、
人生で唯一、自分が主役になれる日

という旨の意見を、
(どこかで)読んだことがある。

随分、安っぽい人生だなぁ。
と(鼻で)笑ってしまった。

一番金を出した(持っている)
という理由だけで、
ちやほやされて悦に入る人

結婚式で1日主役となった人のイメージが、
私の中で重なったのだ。

まとも、というか
常識的なイベントにおける主役とは、
招待客に金(ご祝儀)を出させて、
自らが自動的(勝手)になるものではない。

ご祝儀をちょうだい、
そして、私(達)を見て!

と、(暗にでも)要求されるイベントは、
どう控えめ見ても、引く。

結婚式というものを
私が肯定的に捉えられないのは、

お祝いの気持ち(要  換金)を、
上品に請求するイベント

に思えてならないからだ。

政治活動費(金)を集める、
と目的を明確化している
政治資金パーティーの方が、
清々しく感じられる。

◼️ご祝儀は、送るもの

「ご祝儀を回収する」
という思考は、下品極まりない。

私は、
今まで一度も結婚(式)をしていないし、
今後、結婚(式)をする予定もない。

結婚した友人に贈ったご祝儀は、
【回収】できないが、
それで損をした、とは思わない。

ご祝儀とは、お祝いの気持ちなので、
私にとって、元を取るとか取らないとか、
そういう問題ではないのだ。

恩は売るもの、ではないように、
ご祝儀は回収するもの、ではない。

私が心からそう思えるのは、
「本当に祝福したい」と思える友人以外の
結婚式を断ってきたからだ。

そのことで「非常識だ」と非難されるより、
「ご祝儀を一方的に払わされた」と
卑しい感情の記憶を残すことの方が、
私にとっては耐え難い。

◼️純粋に、祝福されたい、したい

結婚式を主催する側も、参加する側も、
赤字になろうとも、
「祝福されたい、祝福したい」
と思える精神的・経済的な余裕がなければ、
世間一般が求める【普通】の結婚式
今や成立しづらい。

それは、
今現在の景気に基づく世間の反応
ではないように思う。

バレンタインの暗黙の了解に
明確な違和感を認識したように、

祝福される側が無条件に優遇される
「お祝い事」の社会常識に、
祝福される側と祝福する側の
圧倒的な非対称性に、
多くの人が疑問を持ち始めた結果だ。

「なぜ、祝福=負担(赤字)になるのか」
という純粋で根本的な疑問が浮上する。

幸福の絶頂(付近)にいる者は、
「おめでとう」という言葉と気持ち以外に、
親しい友人に、大切に思っている人達に、
一体、何を求めるのか。

お祝いの気持ちは、
なぜ、強制的に換金(ご祝儀に)
しなくてはならない、のか。


祝福される側と、祝福する側の、
健全な歩み寄りを阻害するものが、
形骸し固定化された常識と、
ブライダル業界発展の土壌である資本主義
にあるように思えてならない。

ご祝儀を当てにした式の見積りだとか、
ご祝儀が少ない(なかった)とか、
最終的に赤字(黒字)になったとか、
ご祝儀を、回収するとか、しないとか、
お祝い事における金銭の言及には、
どうしても興醒めしてしまう。

【結婚式=ビジネス(金)】との認識は、
ブライダル業界の関係者だけで十分だ。

祝福される側と、祝福する側
双方の負担を軽減・公平化した上で、
純粋に祝福されたいし、
心行くまで祝福したい。

そう思う私は、
現実を無視して、
結婚式を理想化する
非常識な世間知らず
なのだろうか。


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