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「精神科スーパー救急病棟とはどんなところか」

 みなさんは「精神科スーパー救急病棟」という名前をご存知ですか?


 正式には「精神科救急入院料病棟」で、診療報酬上「精神科救急入院料1か2」のどちらかの診療報酬がもらえる病棟です。精神科急性期治療病棟の診療報酬を上回るという意味で「スーパー救急病棟」と呼ばれています。2002年の診療報酬改定で新設された「精神科救急医療を中心的に担う高規格の精神科専門病棟」です。


 みなさんの中には、「スーパーって名前だし、高規格って言うんだからさぞかし大変で忙しい病棟なのでは?」と思うかもしれません。確かに大変で忙しいですが、一般的な救急外来のような「医師が声を荒げて指示を飛ばし、看護師が点滴を持って走り回る戦場のような忙しさ」かと言われれば、そのような場所ではありません。

 ものすごく簡潔に説明するならば、「精神科の患者さんが入院するときに最初に入院する場所」です。


 精神科スーパー救急病棟とは

○年間の入院患者さんの4割が、他の病院も含め精神科の入院がないこと。

○入院後6割以上が3ヶ月以内に退院し、その退院先が自宅であること

○6割以上が任意入院ではない「非自発的な入院」であること

 が求められています。

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このマガジンは2人の臨床経験をもとに投稿しています。臨床で困っていること、対応の仕方など脳と精神分野に強い2人が臨床に即した内容で書いています。臨床でお役に立てる内容だと思います。ただし、まだ記事が少ないです。

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