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次なる太陽熱調理器の作成

ここ何回か、ニトスキや、キャプテンスタッグのB6角ダッチで使える太陽熱調理器を自作する話を書いてきた。この自作機は温泉卵を作ることができたので、コンフィを作るには良いだろう。でも、もう一回り大きいのを作りたいのと、もう少し火力の強いものを作りたいと思っている(火を使っていないので「火力」という表現は違和感がある…ここは「出力」と言うことにしたい)。
それで今回は次の太陽熱調理器を作る…と言っても、これは基本的に西川式ソーラークッカーと同じような構造なのだが(西川式ソーラークッカーはネットで検索すると作り方の書かれた7ページほどのPDFファイルが出てくる)。

一応、西川式との違いを書いておく。
まず西川式よりもお手軽に作ることができるようにした。
それと西川式にあるパネルをやめにしてみた…もしパネルがなくても十分な火力を得られるなら、わざわざパネルを付けなくても良いかな、と思っている。

とにかく組み立てて実際に太陽熱を使ってみて、それから改良するところは改良してゆくようにしたい。まずは実際に太陽熱を使ってみることだ。

発泡スチロールは八百屋さんで

これまで私は、大盛り焼きそばの空き容器や段ボール箱を使った太陽熱調理器を作ってきた。しかし今回は西川式に合わせて発泡スチロール箱を用いる。
この発泡スチロール箱は、魚屋さんやお肉屋さんなどに貰えないか尋ねてみたが、ちょうど手頃な大きさのものがなかなか見当たらない。それが意外なところから手に入った。
八百屋さんである。
タケノコの入っていた発泡スチロール箱をもらってきた。

タケノコは、なかなか重たい。そのためタケノコの発泡スチロール箱は、なかなか厚手に作られている。魚や肉と違ってニオイが気にならない点も素晴らしい。

なお、気になる大きさは、こんな具合である。比較のために蓋を取り外して私の作った段ボール箱のソーラークッカーを中に入れて撮影してみた。

先日B6角ダッチで温泉卵を作った太陽熱調理器よりも一回り大きいことがわかると思う。

今回の作り方

この発泡スチロール箱を使って、どんな太陽熱調理器を組み立てるのか、その作り方を説明したい。

まず、西川式と同じく蓋の中央部分をくり抜く。これは蓋を裏返して慎重にカッターナイフを入れる。
なお、ネットで検索したら、カッターナイフの刃はお湯で温めながら切ると綺麗に切れるとあった。ヒートカッターや電熱線のようなものを使えるならそういうものを使ってくり抜くほうが良いだろう。

私はとりあえず、ハサミをプスプスと刺してくり抜くことにした。

次に、発泡スチロール箱の本体の内側にアルミシートを貼り付ける。西川式だと側面が台形になるようにしているが、それは寸法の計算が面倒なので、直張りすることにした。
先日の段ボール箱で作った太陽熱調理器の場合は、アルミシートを貼る前に梱包用プチプチを貼っていた。しかし今回は梱包用プチプチの下地は付けないことにした。恐らく発泡スチロール箱は十分な保温力がある。わざわざプチプチを貼らなくても熱が逃げる心配はないだろう。

そして最後に、先程くり抜いた蓋にできた穴の部分を覆うように、梱包用プチプチを貼って蓋とする。
梱包用プチプチは、ツルツルの側が発泡スチロールの側に来るようにして、梱包用テープで隙間なく固定する。プチプチの側が発泡スチロールの側だと隙間が生じて、そこから太陽熱で温められた空気が逃げてしまう可能性があるからだ。面倒かもしれないけれど、そういう細かい配慮はしておきたい。

とりあえず、これで完了である。
まるで普通の発泡スチロール箱にものを出し入れする時のように、蓋を開けて温めたいものを出し入れする。発泡スチロール箱の蓋は、しっかりと閉じた状態で加熱する。

先日の段ボール箱で作った太陽熱調理器にB6角ダッチを入れて温泉卵を作った時は、およそ75度に達した。今回も同様に、まずは温泉卵で試運転といきたい…と思っていたのだが、ここで私の理系魂が。

本当に出力は上がるのだろうか?

ちょうどニトスキ小を2個買った。
次回は先日の段ボール箱と今回の発泡スチロール箱のそれぞれにニトスキを1個入れて、同じ場所で同時に目玉焼きを作りたいと思う。

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