Amazon FSx for Windows File Serverについて
ご無沙汰しております。先日、24回目の誕生日を迎えました、営業部の佐野です。
実はブルースリーと同じ誕生日ということもあり、彼の名言を添えておきます。
「考えることに時間を使いすぎていては、何一つ成し遂げることはできない。」
24歳は、考えるより行動をモットーに生きていきます。
本日は、AWSのサービスのひとつ『Amazon FSx for Windows File Server 』について書いていこうと思います。
弊社もAWSパートナーになりもうすぐ1年が経とうとしております。
おかげさまで、多くの企業様よりAWSへの移行をしたいというお声がけを頂いております。
その中でも、直近でファイルサーバーのリプレースをご検討されている企業様が多く、上記のサービスを利用するケースが多々あります。
そもそもファイルサーバーとは
ファイルサーバーはネットワークを通してファイルの保管や共有ができるように構築した、仕組みやシステムのことと定義されています。
LANなどの内部ネットワークでファイルを保存・共有する管理サーバーとして利用されております。
ファイルの閲覧・コピー・変更・修正・保存・削除が行えて、ネットワークにつながったPCだけでなくモバイル端末からもアクセスが可能です。
ユーザー数が多い場合や、動画などの容量が大きいファイルを保存するなど、高い処理能力が必要の場合はファイルサーバーを構築するケースが多いです。
ファイルを直接編集できる点や、細かなアクセス権限の設定が可能、アクセスのログを取得、容量を拡張したりと多くのメリットがあります。ただ、導入に費用や時間がかかる点はデメリットとして挙げられます。
一方で、NAS(Network Attached Storage)も同様にファイルの共有用に利用される企業様が増えております。
NASはネットワーク上でのファイルの保管や共有に特化したHDDのような機器のことと定義されていますが、ファイルサーバーとの比較を良くされています。
NASはファイルサーバーと比較し、比較的安価で短期的に導入できます。ただ、容量の拡張ができない点やセキュリティは機種に依存している点などのデメリットもあります。
Amazon FSx for Windows File Serverについて
今回紹介するAmazon FSx for Windows File ServerはAWSが提供している完全マネージド型のファイルサービスです。
Windows Server 上に構築され、ユーザークォータ、エンドユーザーファイルの復元、Microsoft Active Directory (AD) 統合などの幅広い管理機能を提供します。
参考:https://aws.amazon.com/jp/fsx/windows/faqs/
現在オンプレミス上でファイルサーバーを構築されている企業様は
・ハードウェアの管理・メンテナンス
・OSの運用・管理(アップデートなど)
をされていたと思います。
Amazon FSx for Windows File ServerではサーバOSの運用までAWSが担当します。
WindowsサーバをオンプレミスからAWS(EC2)に移行しても、ハードウェアの運用管理こそ不要になるものの、Windows OSのアップデートやバックアップなどの運用管理はユーザで対応する必要があります(マネージド型)。
Amazon FSx for Windows File ServerはEC2などのマネージド型とは違い、「完全マネージド型」として提供することで、より運用負荷を減らしてWindows File Server環境を利用できるといったサービスです。
今までのオンプレミスで構築していたファイルサーバーのデメリットであった導入に時間がかかるといった点は、AWSの特徴の一つである俊敏性(サービスをすぐに始めることができるもの)で補うことができ、なおかつ料金は従量課金制(使った分だけの課金)になります。ハードウェアの購入費や自社システム部隊がサーバーをメンテナンスしていた人件費を抑えることができます。
Amazon FSx for Windows File Serverのサービスの料金は
ファイルの容量
スループットの量
バックアップの容量
で変化します。
現在のオンプレミスファイルサーバーで1.5TBの容量があり、NASなどのHDDへバックアップを取得されているような構成をそのままAWSへ移行した際の金額は以下の通りです。(2022年11月時点 レート1ドル=138円)
1ヶ月当たりのコスト 323,04ドル(¥44580)
https://calculator.aws/#/estimate?id=7799d37fe4fa30953b101768d4a0cf78eee590d8
まとめ
既存のオンプレミスファイルサーバー(Windows環境)をAWS環境へ移行した場合、AWSのサービスはAmazon FSx for Windows File Serverを利用することができます。
FSxを利用する場合、今まで行ってきたハードウェア/OSの管理やメンテナンスはすべてAWSが担当になります。
その分のサービス利用料が月々で発生しますが、今まで自社でメンテナンスや管理をされていた場合は、人件費と比較し、他社が保守を行われていた場合は、その保守費と比較し費用対効果を算出します。
ファイルサーバーの移行をご検討されている企業様は是非弊社にご相談ください。
今までの経験を活かし、現在の環境をヒアリング→AWSへ移行された場合の最適な仕様の設定(HDD or SDD、災害対策やバックアップ)→構築→保守を一貫して行います!
また、12月15日(金)にはAWS社と合同でウェビナーを開催します。
ご興味のある方は是非お気軽にご参加ください!
https://www.c3index.co.jp/seminer_format.html?id=60
おまけ
愛知県の紅葉スポット【香嵐渓】に行きました。
まだ緑が多かったです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?