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韓国エッセイ | 胡麻油のすゝめ

こんにちは、buoku to sanです。
専門家でも言葉を綴ることが得意でも何でもないけれど、今私が住むおいしい韓国をシェアしていきたいと思います。
note超絶初心者ですが温かい目で見守っていただけるとうれしいです。


さて、早速今日のお題である胡麻油。
韓国に来たらぜひ買ってみてもらいたいものの一つが참기름(チャムギルム)、胡麻油だ。

ラベルも何もない胡麻油

私が韓国の胡麻油に出逢ったのは、その昔パッケージツアーで行った韓国旅行の時だった。旅費が安い代わりに予め決められたお土産物屋に寄りますよというものだ。
お土産物屋ではあれやこれやちょっと強めの押し売りがあった中、2本セットの胡麻油を友人とシェアした。正確な価格は覚えていないが今まで買ったことのない高額な胡麻油だった。
特に期待していなかったのだが旅行から帰って暫く経ったある日、何となしにナムルでもしようかとあの日の胡麻油を開封した。

まず香りが違う。日本にも美味しい胡麻油はあると思うが今までスーパーなどで買ってきたそれとは全く違う、香ばしく豊かな濃い香りだ。

少しかけてみるだけでも何でもない野菜がたちまち料理に変わった。胡麻油は油だが油というより胡麻の旨み調味料とでも言いたくなるような深い旨味と香りがあった。

それから韓国に行くたびにあの胡麻油が忘れられなかったのだが、ツアーで行くこともなくなり韓国のマートで買ってみたりもした。
が、マートで売っている普通のメーカーが出している既製品はあの味ではなかった。
少し残念な気持ちになりつつも今度は新たに韓国の在来市場の胡麻や唐辛子を直接挽いて売る店に赴いてみることにした。

店の手前に出ている瓶は7〜800円前後で中国産の胡麻が多く並ぶそうだ。韓国産をと伝えると店の中からまた別の瓶が出てきた。これが2000円前後だったと記憶している。(店によって異なる)
まさにそれがあの日のあの胡麻油の味だった。

それから月日は経ち、韓国に住むようになり自分で購入することもあるが義母から頂くようになり、大変ありがたい。

ナムルやサラダ、焼肉を食べる時に使う胡麻油と塩など直接そのまま口にする時にはこの胡麻油を使うようにしている。
火を通す料理の時は市販のメーカーものの胡麻油を使い、ほんのちょこっと例の胡麻油を垂らして仕上げている。

ちなみに市場の胡麻油の横にとても似たような瓶がもう一つあるのだが、それは들기름(トゥルギルム)という荏胡麻油である。一度間違えて購入したことがあるが荏胡麻油はそれはそれで美味なので胡麻油とともにぜひ試して欲しい。
胡麻油は常温保存、荏胡麻油は冷蔵保存らしい。
瓶が割れないようにしっかり巻いて大事に持って帰ってくださいね!

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