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#27 斜めの母思い

こんばんは。そして、いらっしゃい。
マゼンダよ。

今日は私の一番怖いことを話すわね。

私が一番怖いこと、それは、「母を失うこと」よ。

私は、本当の父親の顔すら知らず、義理の父親の元育ったの。

その男がそれはもう小さい男でね。
何かあると、私たち姉弟や母にすぐに手をあげていたわ。

今でも覚えているのは、小学生低学年の時、学校に行くのが嫌だったの。
それは、私が学校に行っている間に、義父が母に何かをしたらどうしよう。と本気で心配していたから。

私が母と姉を守らなきゃ。そう思い続けて高一の時、母が離婚を決意するまで、過ごしてきたわ。

その後、母は、子どもたちを食べさせるために、スーパーのパートから始めて、夜勤もある特養に何年も勤めて、気付けば、介護福祉士をとって、ケアマネジャーをとって、そして、今年社会福祉士を取った、すごい人よ。

けど、今に至るまできっと色んなことを諦めたり、悔やんだり、言わないだろうけど、子どもたちと一緒に旅立とうと思ったこともあったと思う。

そして、どれだけ仕事が大変でも、私達子どもの面倒を見てくれて、毎日お弁当だって作ってくれていたわ。

きっと私が私以上に大切にできる人は、母だけだと思う。

私がどれだけ挫けそうになって、何度も逃げたくなっても、その時に浮かぶのはいつも母の顔だった。

私はこんなだから、母に贅沢の一つもさせてあげられないし、孫の顔を見せてあげることも難しいと思う。

だから、私はもし、母が居なくなったらと思うと本当に怖いの。

その時、しっかりと自分でいられるか自信が無いわ。

母はこの間還暦を迎えて、まだまだ元気ではいるけど、内心寂しいんだと思う。

私は、こんなマザコンだから、きっと一緒に住めば上手くいかないと思ってて、今は離れて暮らしている。

そして、たまに帰ると、私の顔を見て安心した顔をして、帰る時には心配そうな顔をする母のことがたまらなく恋しくなる。

だから、私は母が元気な内に、素敵な殿方を見つけて、1人じゃないと安心させたいし、しっかりとした職に就いて、少しでも稼いで、母に贅沢させてあげたい。
そんな風に思ってる。

今日、つい最近お母様を亡くされて、子ども失格だって言う方を見かけて、つい、言葉を掛けてしまったわ。

その人は私より立派に親孝行をしてきたと思うし、決して子ども失格だなんて思えない。

だから、声を掛けられずにはいられなかったの。

少し湿っぽくなってきちゃったわね。低気圧のせいかしら笑

だから、そろそろ閉めるわね。

貴方にもし、自分より大切に思える人が居るなら、ぜひその思いをその人に伝えてあげてね。
愛は決して減らないわ。与えれば与えるだけ増えていく。そう言うものよ。

そして、私も強く生きていくわ!
母の背中を追いかけながら、母が抱えてきた荷物の半分を持ってあげられるぐらいには。

じゃあ、そろそろ閉店にするわね。
また来てね。大好きよ💖

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