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アンパンチからスカイパンチへ

アンパンマンが人気あるのは知っていたけれど、入園するまでアンパンマンの番組を見せたことはなかったし、日用品もアンパンマンのものを敢えて選んだことはなかった。

嫌いではないけれど、アンパンマン柄とディズニー柄のタオルがあったら、わたしの好みでディズニー柄を選んでいた。

それが、1歳2ヶ月で保育園に通いはじめた途端、娘はアンパンマンが大好きになっていた。
2歳でアンパンマンミュージカルに行ったときには、右手に光るアンパンマンライトを、左手にアンパンマンバルーンを持ちブンブン振っていた。
アンパンマンミュージアムに行ったときには、アンパンマンとジャムおじさんが遠くに見えた瞬間に、見たことない速さで走って行ったため、大人は大慌てで全力ダッシュで追いかけた。

そんなアンパンマン好きの娘は、ことあるごとにアンパンチをしていた。
ごっこ遊び(わたしがバイキンマン)、眩しいとき(太陽に向かって)、そしてお母さん(わたし)にムカついたとき。

変化が訪れたのは、2023年2月。
そう、「ひろがるスカイ!プリキュア」との出会いだった。

プリキュアを見たことない娘から時々「ぷりちゅあ」という単語がでてくる。保育園のお友だちがプリキュアごっこでもしているのかもしれない。今のプリキュアってどんな感じなのかと観たのが「ひろがるスカイ!プリキュア」1話だった。
その1話で、娘はハートを完全に射抜かれたようで見終わった瞬間に「もっかいみる!」と部屋を飛び跳ねてまわった。

1ヶ月経った今、以前なら「アーンパーンチ!」と言っていた場面で「スカイパーンチ!」と言うようになった。
「スカイパンチ」は、ひろプリ(「ひろがるスカイ!プリキュア」の略)の主人公キュアスカイの必殺技だ。
ちなみに、私がスカイパンチを受けて負けるときは「ハーヒフーヘホー!」と言わなければならない。(なぜか、うちのキュアスカイはバイキンマンと戦っているようだ)

子育てしていると、成長や変化を感じる機会は多い。
でも、出来たり出来なかったりを何度も繰り返して、ある日過去を振り返って「そういえば、これ出来るようになったんだなぁ」と思うことが多い。
でもアンパンチからスカイパンチへの移行は、きっかけがはっきりしているからか、変化の瞬間を見たような気がした。胸がじんわり温まるような、きゅうっと縮こまるような。あぁ、ちょっとお姉さんになったのかな。

「アーン………………スカイパーンチ!!」と、ときどき言い直しながら繰り出される娘の攻撃に、わたしは今日も「ハーヒフーヘホー!!」とやられている。


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