見出し画像

ビジネスは懐中電灯かネコか

人間が「解決したい」と思う要素は

  • 不便

  • さびしさ

に大きくわけられる。

「不便」も「さびしさ」も、ともに人々の生活に深く関わる問題という点では同じだ。
だが両者の解決方法は異なる性質を持つ。

たとえば

  • 「不便」を解決する「懐中電灯」

  • 「さびしさ」を解決する「ネコ」

を対比してみよう。

かたや懐中電灯は、暗い場所を明るく照らす必要がある時には非常に有用だが、必要がなければ引き出しにしまわれる。
次の必要なタイミングまで使われない。

一方、ネコは継続的に必要とされる。
いないと「さびしい」と感じる人が多いだろう。
いったんネコとの生活が始まったら、もはやその不在は想像できない。
生活の中にネコが入ってきたが最後、ネコがいないと欠乏感を覚える。
ネコは生きものだから世話をする必要があり、金と時間がかかるが、そのこと自体が喜びとなる。
出張中などで会えない日が続くと「元気かな?」と思い出す。
よそのネコを見たるたびに「うちのコ」を思い出す。
帰宅後に無事再会を果たすと満ち足りた気持ちになる。

満ち足りたからといって、そのあとネコを引き出しにしまうことはない。
ずっとそばにいてほしいと思う。
ま、ネコはツンデレなので、こっちがいてほしいときにいてくれるとは限らないのだが。

「不便」を解決する懐中電灯は、欲しいときにはすぐに欲しいのだが、用が済んだら片づけられてしまう。
用がないときの懐中電灯は、懐中電灯にもよるが、通常は飾りにもならないから、片づける一択だ。

しかし「さびしさ」を解決するネコは、そもそも用済みにならない。
片づけられることもない。

ようするに、

  • 「不便」の解決策は、「不便」が発生したときに強く必要とされ、そうでないときは邪魔。

  • 「さびしさ」の解決策は、いつでも 何となく必要とされ、邪魔にはならない。

「不便」は物理的に解消できるが、「さびしさ」は、単に物理的な状況を変えるだけでは解決できない。
懐中電灯は、ちゃんと光ってくれるなら安いのでかまわない。
だがネコはそうはいかない。

同様にカワイイなら、もっと愛想がいいネコに変えよう、とはならない。
食事代などの維持費が安いネコのほうがいいや、ともならない。
よそのコと比較することがない。

なにより恐ろしいのは(笑)、
ネコは「便利」という意味ではなんの役にも立たない
というところだろう。

この話は、懐中電灯とネコに優劣をつけようという目的のものではない。
この対比から自分のビジネスが

  • 「懐中電灯型」なのか

  • 「ネコ型」なのか

を認識することの意味が見えてくる。

懐中電灯型ビジネスは顧客の即時の問題を解決し、その効果は短期間で明確になる。
ネコ型ビジネスは顧客との長期的な関係を築き、持続的な価値を提供する。

どちらのアプローチもビジネスにとって重要だが、どちらに重点を置くかは、事業の性質に大きく依存する。
自分のビジネスがどちらのタイプに該当するのかを意識しないと、デメリットが生じる可能性がある。
たとえば、

  • 懐中電灯型ビジネスであるにも関わらず、ネコ型のように長期的な関係構築に焦点を当ててしまうと、効率性が損なわれ、コストが不必要に増大するかもしれない。

  • 逆にネコ型ビジネスが懐中電灯型のように短期的な効果のみを追求してしまうと、顧客の忠誠心やブランドへの愛着を損ね、結果として長期的なビジネスの機会を逃すことになるかもしれない。

自分の事業がどのような価値を顧客に提供しているのか、その価値が「懐中電灯」なのか「ネコ」なのかを意識することには、なんぼか意味があるように思える。


というわけで、作ってみたのがこれ。

ChatGPT-4で動きます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?