野良猫腸戦日記 原作⑥

六章 内視鏡

渋々帰ってきた野良猫は、正月に食べようと思っていた激辛焼きそばを母猫にとられ、ショックのあまり、近所のスーパーへ走るのだが、絶食期間が長かったため、途中で力尽きて帰宅することにした。家に帰ると、案の定おなかが痛くご飯は食べられない。このままだと、次の診察で何を言われることやら・・・
と思っていた矢先の出来事。
「お腹痛い・・・」
何とか我慢して診察日に経過を話すと・・・
「君も中々やるな・・・ではこちらも最終手段に出よう。その名も・・・上下消化管内視鏡!」
(おいおい、うそだろ!両方するのか?)
「今日これから胃カメラ撮るよ。明日は大腸カメラね!」
(おわった・・・)
胃カメラの手順としては、鼻に通りをよくするスプレーを吹き、次に麻酔のゼリーをチューブと一緒に注入していく。最後に、のどに麻酔をかけたら検査室で横になり、カメラを挿入されていくというもの。予想以上には苦しくなかったが・・・

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