BEAST Japanextは菅原千瑛を獲得すべきである。最終局で見せた抜群の判断力
結構前に菅原の対局を見て強烈な印象が残った局があった。対面に伊達がいてabemaの番組で対局していたシーンのこと。(記憶がもう全く出鱈目だったらすみません。後で確認し編集する可能性大。)
菅原がカンチャンの聴牌をダマでしているところへ、伊達が両面待ちのそこそこ高い手でリーチを入れてきた。そこへ伊達の当たり牌を菅原が掴んで、カンチャン待ちだしもうほぼ降りるのかな、あるいは、まさかのツパって放銃か?なんて思っていたわけです。
しかし菅原の選択は第三のもので、伊達の当たり牌をビタ止めて一旦回るが決してギリギリまで完全に降りまではせず、イーシャンテンのまま、再度より大きな手で聴牌をし直して、菅原は伊達からロンでその局を終えたわけです。あの対局、伊達が見返したら、菅原の技術には一目置かざる得ないだろうと思った。
Mリーグでも、降りるか、放銃かのほぼ二択しか見てこなかった中で(回し打ち自体珍しくもないが、あの時は形も苦しくて、まあほぼ降りるという判断しかできない感じだったのです)、菅原の生まれ持った麻雀センスが炸裂したシーンであり、その回し打ちは鮮やかの一言であり、解説の瀬戸熊も舌を巻いていた記憶がある。
簡潔に言うと
①伊達に自模られるか
②完全降伏、降りての聴牌料支払いか
③ツパッテ、放銃か
この3つのシナリオしか、Mをずっと見てきた経験則から、自分の目からは見えていなかった。ところが聴牌の形を変えて伊達からロン上がりを菅原はしたわけです。実に鮮烈でした。
おそらくビーストのスタッフもこの試合も見ていて、今回菅原を8名の選考に入れてきたのではないかと推定している。
このnoteでも指摘したように、
麻雀とは運の要素がでかいために、たかだか4戦程度では弱い者が勝ち、強い者が負けることもいくらでもある。
第四戦の南四局。山井からリーチが飛んできた時、山井から自模られないことを祈りつつベタ降りする選手も当然いるはず。菅原の待ちがペン7萬だった以上勝ち目が薄いと判断すればそうするのもアリです。まして聴牌にもっていくまでには無筋の危険牌を山井に切る決断も必要だった。
であれば、お祈りタイムへ入るという選択をするケースが自分がMを見てきた限り、8割はそう判断するイメージ。
しかし菅原は座して山井に自模られるのを待つのではなく、ペン7萬であろうと最悪の状況でももうセミファイナル出場する枠は決めた以上、リスクを取って前出るシーンと考え、危険牌を切って菅原は自ら勝負を決めるという決断を下した。
そしてご存じのように最終的には菅原は山井から出上がりを決めて、見事ファイナル進出決定したわけです。
聴牌してもペン7萬。リーチ一発で無筋を山井に切らなければならない。
Mリーグをずっと見ていますが、ここで押せる判断と決断のできる選手ってどれだけいますでしょうか。肌感、守りに入る選手の方が明らかに多いです。
リスクリワードの状況判断としても、リスクを取るに十分見合う場面でありますが、実際前に出るという決断のできる選手はそうは多くはないと当noteでは考えています。
もし仮に菅原が山井に振り込んでいたとしても、その負け方の中に強さを見出すことのできる数少ない雀士でもある。
運は尽きることも時にはあるかもしれないが、センスはその雀士に涸れることなく備わったものである。運ゲーだからこそ、ある意味、結果以上に重要なものとは実は「麻雀のセンス」である。
当noteとしては、決勝の結果問わず、こうした的確な判断力やここぞという場面で押し勝ち切る運もある、菅原千瑛のドラフト指名することをビーストには進言したい。
もしこれで管原をドラフトで獲得したら人気も爆上がり確定間違いなしとなるはずだ。
<一人言>
チームカラーとは別に、ユニフォームも赤と白を基調とし赤ずきんバージョンも作ったり、勝利インタビューのポーズもまさかのガオーだったり。
ユニフォームも2種類用意したっていいじゃないか。
最高位縛りだからまずないとは思うけれど、ドリブンズだけは見たくない
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