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Mリーグ 戦略研究noteの原点 戦略のパラドキシカル・ロジックについて語ってみる
麻雀の話ではなくシーズンオフということもあって今回のテーマはズバリ、当noteのフィロソフィー、その中核を成す概念戦略のパラドキシカル・ロジックについての話です。
戦略のパラドキシカル・ロジックでまず個人的にパッと思いつく代表的な例は、中国史上最強、天下無双と恐れられた項羽と劉邦の話でしょうか。
100戦100勝だった負けなしの楚の豪傑・項羽が、最後の一戦で四面楚歌という完全包囲されて敗北を喫してゆく様にこそ、まさにパラドキシカルなロジックが含まれています。
勝利を何十も積み重ねた先にあるものとは、通常我々の常識的な感覚で言えば完全勝利であるべきです。しかし勝利を積み重ねていけばいくほどに、最終的には負けへと接近してしまうという項羽のパラドクス。
ではなぜ、天下無双の項羽に最終的に大敗北に喫するというパラドクスが生じたのでしょうか?
それは戦術項羽を発動すればあらゆる戦いに勝てたために、戦略的な発想をする必要もなかったのが一つ。更に言えば、容易く連勝することによって生来の持つ気質として項羽の驕りに拍車がかかり、人心掌握を一切ケアすることなく、結果的に自軍の兵隊の多くがどんどん敵へ寝返って、ある臨界点を超えた時、最終的には自国・楚の国歌が敵の陣営から聞こえてくるという四面楚歌の状態になったと考えられます
これが戦略のパラドキシカル・ロジックの典型例。
勝ちを積み重ねることが負けへと転じてゆく。
ちなみに
「負けるが勝ち」「急がば回れ」
日常で良く使うこれらのことわざもいずれもパラドキシカルな動きを象徴する言葉ではあります。
あるいは「背水の陣」。これも典型的な戦略のパラドキシカル・ロジックがその背景にあると見ていいでしょう。大軍の敵を目の前にした時、あなたは果たしてわずかな軍勢を率いて川を背にして陣を敷けるでしょうか?
たださえ少数という不利な状況下で、更に背水という不利な陣形を敷くという、凡人の自分には怖くてとてもそのような決断はできません。しかし韓信という英雄にはそのパラドキシカルな判断ができた。
不利な状況が積み重なった先にあったものとは、通常の感覚で言えば大敗北が待ち受けているはず。しかし韓信は圧巻の勝利へと導いた。
こうした戦略のパラドキシカルなロジックが戦場では働いています。
以下、戦略のパラドシカルロジックに出会ったそもそもの経緯 及び 戦略の可能性についてお話できればと思います。それは古代ギリシャ・プラトン以前のある哲学者との出会いから始まります。
また戦略が真にその力を発揮する時、戦わずして巨大な国家そのものも崩壊させることもできるのだという、戦略の可能性について話をしていきます。
期待値采配というウマシカをやらかしている愚将越山は、Mリーグのトレンドも把握することはできなければ、新人の女流が2年連続でMVPを獲得する未来もまるで想定していなかったわけですが、どうやら真の戦略家とは、数十年先の未来の姿を透視できるだけの神の如き認識力を持っているようなのです。
こうした神の如き認識力のおこぼれに少しでも預かりたくて、戦いの原理の勉強を今日も重ねています。
ちなみにこのnoteのテーマは戦略のパラドシカルロジックを通して、Mリーグの分析も試みるものですが、立ち上げるきっかけそのターゲットは越山監督の女流蔑視・期待値采配というガチ・ウマシカ論を論理的に完全撃破するところにあります。
Mリーグにしか興味のない人にとってはどうでもいいnoteになるでしょうし、ひょっとするとごく一部の人にとっては面白い内容になっているのかもしれません。良かったらご照覧ください。
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