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正解ではなく別解を!ドリブンズ越山監督イメージアップキャンペーン・サウナーnoteをレビューする。

「正解」より「別解」。ロジックを突き詰めてたどり着くのが「正解」ならば、クリエイティビティにより驚きをもたらす前例のない解が「別解」。私たちは、クリエイティビティで、社会に新たな価値を生み出していく。

これが博報堂の企業理念のようだ。

たとえばドラフト1位に無名の園田を指名する、これが別解の最たる例であろう。敢えて周囲をサプライズでどよめかせる。とにかく驚かせたいという広告屋の性のようなものが越山の根底にはある。

園田は3位でもドラフトで指名できたはずだ。しかしそれでは世間がどよめくことがない。奇策をもって越山はそれを信条とする。世阿弥の言う「花と、面白きと、めづらしきと、これ三つは同じ心なり」も簡潔に言えば花の本質にはサプライズがあるというものだ。

越山が狙っているのもこのサプライズだろう。

あるいは完全に無名な丸山を指名した、これもまた別解。正解は瑞原だったようだが、これもまたサプライズを間違いなく狙ったものである。(しかしMVPを獲得したから瑞原が正解だったと今更、インタビューで答える越山は完全にどうかしている)

そして今回最高位の竹内ではなく敢えて天鳳位の渡辺太をドラフトで獲得した。これもサプライズを起こすべく別解を求めたもので、越山のまさに面目躍如と言ったところだ。

チームが優勝する目的に向かってエンタメ要素は排除し、ガチ勢に全振りするドリブンズは、せめてドラフト指名時においてはサプライズで驚かせ、一種のエンタメ性を担保するということか。

それが越山の流儀なのかもしれない。

より抜粋

たしかに他のチームがエンタメにも力を分散している中、一つのチームだけガチ勢だけで固め、人気面へのリソースを割くことを抑えれば、それだけ他のチームよりも優位に立ち勝ちやすくはなる。戦略的と言えば戦略的と言えなくもない。

例えば雷電がエンタメ枠のハギーを切って、浅井なりHIRO柴田なりの強いタイトルホルダーを入れた方がまず間違いなく戦力はアップできる。しかしそれはやらない。単にチームが優勝することが雷電の目的ではないからだろう。客観的に見れば極めて重いハンディギャップ戦を雷電は強いられているとも言える。こうしたハンディはドリブンズにはない。優勝するだけなら実に優位な立場にいる。

以上から、越山には一定の戦略的な思考も持ち合わせているものと思う。

しかし問題は・・・これだけのアドバンテージをもらいながら、なぜかチームはとにかく弱いのだ

なぜなのだろうか。このnoteでは根源にある越山の麻雀に対する価値観のようなものに迫っていければと思う。

以下、越山監督イメージアップキャンペーンに、大多数の人は簡単に流されて見事に誘導されていったわけだが、当noteでは炎上の原点に立ち戻りつつきっちりレビューを試みてゆく。

別に越山を全否定するつもりもない。たしかに越山の言葉は実に巧みだ。しかしそうした表面的なものに囚われて、本質を見失うつもりもない。

物事の本質を深く透視するためには、相応の知的な訓練が必要だろう。

もし気が向いたらご笑覧いただければ幸いに思う。新たな話題も入れて そこそこ面白い内容を含んでいるものと思う。個人的には仮面ライダーの下りは説明としても面白く割合お気に入りだ。

■有料部分より一部抜粋

まず最初に抑えておくべきはビジネスマンとしての能力と監督の能力は全く別物であり、これらをごっちゃにして議論すべきではないということだろう。

当noteのポリシーは、決して時間の流れに消費されることのない<戦いの原理原則>を原点として、そこへ常に回帰し、大衆の意見や巧みな弁舌・詭弁にも騙されることなく、問題の核心 本質部分にフォカースする点にある。


ちなみに<越山の監督としての能力の問題>と<サウナーという言葉を作ったかどうか>は全く関係ない。こうしたものに惑わされて事の本質へ立ち返ることを忘れてはならない。

先日のnoteでも愚将だとも称したが一切取り下げるつもりもない。


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