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#5-1~2 その時、薬学史が動いた。保険薬局薬剤師の歴史_編集後記

おはこんばんにちはなら!編集担当のメガネです!
その時、薬学史が動いた。保険薬局薬剤師の歴史 編集後記です。
ラジオはこちらからどうぞ!楽しんで聴いていただけると嬉しいです!

https://podcasters.spotify.com/pod/show/hb97caei0r8/episodes/5-2-_-e2e1m87

今回はちゃんと編集後記を書いていきます!

今回のラジオも主な種本、「薬学史入門、日本薬史学会編」
Amazonでも購入できます!

知らんかったなぁ…薬学史

メガネの薬学生時代は2004-2008ですので、すっかり昔になってしまいましたが…薬学史を受講した記憶はないです。
薬学4年制のラス2なので、授業コマがミッチミチだったのかもしれません。
我々のラジオ、「病院薬剤師のタメタメチョタメ」は温故知新!!の温故よりでやらせさせていただいております。
ラジオでも言っていますが、
「賢者は歴史に学び、愚者は体験に従う」
というわけで、「薬学史入門、日本薬史学会編」を手に取ってみました。

薬剤師の歴史…の前に、薬学の歴史を。
世界の奇書をゆっくり解説は必見!

日本で「薬剤師」という名前が出来たのは、1889年(明治22年)薬律からだそうです。
19世紀、医学・薬学は現代にも繋がる発見が多くあります。
そんな激動の時代感をラジオで味わっていただけたでしょうか?

特に感染症、細菌の発見にはドラマがあります。
「人類の視野が [細菌] を捉える時代になった」
なんか、カッコよいですね~!!オシャレ~!!
もちろん私、メガネが考えた言葉ではありません。

三崎律日さんの、世界の奇書をゆっくり解説 番外編4 「産褥熱の病理」
是非お勧めです。とっても面白い!!
悲劇の医師として知られる、感染制御の父 ゼンメルワイス先生の著書「産褥熱の病理」を主軸にした動画です。
45分があっという間!めちゃおもろいので是非。
メガネはBGMにも影響を受けています。

「産褥熱の病理」は1861年出版。明治元年は1868年。
1881年以降に、結核菌、ジフテリア菌、破傷風菌などを発見。
人類の視野が「細菌」を捉える時代になります。
本当に、この200年弱で一気に医学・薬学は進んだんだなぁと感じますね。

三崎律日さんの、世界の奇書をゆっくり解説 番外編4 「産褥熱の病理」では保守的な医学界vs未来を先取りした先駆者、という対立構造で思考を止めるのではなく、医療における再現性・統計の重要性についても感じれると思います。
ほんまに面白いからまだ見ていないひとは見てほしい…。

日本の保険薬局薬剤師の歴史!
まさに紆余曲折。

明治維新、第2次世界大戦後にドイツ・アメリカから
めちゃディスられる話。
メガネさん、ディス話のとき、楽しそうにする癖があるような。
気のせい気のせいですよ。詳しくはラジオで聞いてね。

胡蝶しのぶちゃんは働きすぎ。
調剤は薬剤師に任せるべきだし、
医薬分業で医療安全の向上に努めるべき。

漫画ネタで例えがちですね。メガネもハチベイさんもサブカル好きなので、思わずね。
薬剤師のなかでも、メガネを含むごく少数の意見ですね。
しかし、保険薬局薬剤師から医師への疑義照会が、医療安全に大きく貢献しているのは事実だと思います。
以下、ラジオより。

  • 安全性の向上!
    日本では8.5億枚/年、処方箋が発行される。
    うち2.6-2.7%に薬剤師から医師への問い合わせが発生。
    さらにそのうち4回に3回は、医師が処方を変更。
    年間2300万回くらいは処方変更が起こっていることに。

  • 薬剤費・医療費の節減!
    疑義照会によって年間約103億円の節減。
    重篤な副作用を回避できた年間医療費節減額は約133億円と試算と合計して約236億円を節減できると見込まれている。

薬剤師がその職能をさらに発展させるには?

急性期病院でしか働いたことがない、病院薬剤師メガネとしては、
「医師はめちゃくちゃ頭のいい人たち、だがとても忙しい!!」
と思っています。
頭の良さについて、単純に記憶力がいいのもありますが、処理速度がメガネの比ではないことをたまに感じます…。本当に頭がいい…。
あとお話上手な方々が多い!!ユーモアもあふれている!!
ただ、めちゃ忙しい…。めっちゃ院内PHS鳴る…。
医師も人間なので間違うこともありますし、調べる時間がないときもあるのだと思います。
なので、やっぱり医療安全のシステムとして、薬の専門家の薬剤師が必要!
しかし薬の専門家として胸を張るためには、添付文書はもちろん、各種ガイドラインなどから必要な情報を調べられることが大事。
さらに薬剤師は英語論文をコツコツ読んで、最新の知識を仕入れ続けられると、医師・他の医療従事者とさらに有益な話し合いができるかな、と思います。
小さなことからコツコツと!真面目にやるのが一番や~!

まとめっ!

明治の時代から、始まった日本の薬剤師。
先輩たちの苦労を引き継ぎ、患者さんのお役に立つのはもちろんのこと、
まだ見ぬ後輩たちへ、いい形で引き継いで行ければ…素敵ですね。
そのためには…コツコツ勉強やで。
2024年も一緒に頑張りましょう!

参考文献

・薬局薬剤師の疑義照会による医療費削減効果及び医薬分業率との関連性全国薬局疑義照会調査. 薬学雑誌, 2016, 136, 1263-73.
・公益社団法人日本薬剤師会委託事業「平成27年度全国薬局疑義照会調査報告書」平成28年1月21日
・令和2(2020)年度 国民医療費の概況、厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/20/index.html


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