見出し画像

病の幻覚には\ホラ/で応じる

父の妄想が激しい話が延々と続くのです。
 *妄想はパーキンソン病の症状の一つ

弟がチーマーになって、
水戸(茨城県水戸市)の弘道館にタムロしている。
 (何の縁もゆかりもない、のに いやに具体的)
バイクで夜な夜な集まってるみたいなんだ。

私も乗っかってホラを吹き返しました。

どうやら、かわいそう、貧乏をアピール をすると、
自尊心がくすぐられる?ようで、うまい具合に収まります。

・今住んでいる家は追い出されるの
・これから帰って夜逃げをするの
・このリュック一つが全財産なんだ
・住み込みで働かせて下さいって
・親方にお願いしたの(何のだ!!)
・でもね、タコ部屋みたいなんだよね...
・相部屋だからお金を盗まれるんじゃないかと心配で
  *父の大好きな「お金を取られる話」なので食い付きがいいです

・エアコンがないと思うし、
 あってもお金がかかるから付けられないんだよね

さんざん、最低な生活をするわたし を演出してみました。

そりゃお前、大変じゃないか。
そんな社会の底辺のような生活をしているのか。


翌日、母から連絡がありました。

なんか、お父さんがあなたと話したいみたいなんだけど、って。
昨日のホラが功を奏したのか?

食べたのもはそばから忘れるのに、
私の貧乏話は記憶しているようで、気にかかっている様子。

日をまたいでの追いホラを続けました。

・水戸まで鈍行で片道3時間かけて行ったの
・お金がないから快速に乗れないでしょ
・だから鈍行で行ったの
・弟に会えてさ、お金ちょうだいって言ったら
・5,000円くれたの!

お~よかったじゃないか。
あいつ、よく渡したな。
金なんてないはずなのに。


やはり、上下関係の下をアピールするといい感じに収まるようです。
窮地の娘に何かしてやりたい! という
父の情緒がよく伝わってきました。

私が意図的にこんなことをやったのは初かもしれません。

電話を切ったら、自分の作り話に一人で爆笑しました。

─────−- - -            - - -−─────
中年に効くコミュニティ
・婚活から人間関係まで人生に立ち止ったら →  岩熊権造コミュニティ
・住むところが自由になるオンラインビジネス →   御堂本なつさん


いいなと思ったら応援しよう!