こんなんで、note始めました
私がどうしてnoteを書こうと思ったのか。
それは自分を癒すため、なんです。
突然ですが、実は私はがんサバイバー(がん患者、がん経験者のことをがん界隈ではこのように呼んでいます)でありまして
今から2年ほど前に
がんを取り除く手術をして
抗がん剤治療も受けて
今のところは経過観察中の身なのであります。
まあ、このがんについてのお話もおいおい書いていきたいとは思っているんですが、直接そのこと自体がnoteを書こうと思ったきっかけではないんです。
実はがんの治療中にメンタルがとても落ち込んでしまった時期がありました。
正確には治療後、かな。
手術と抗がん剤治療が功を奏して治療が終わり、経過観察となった途端
突然、再発の恐怖が襲ってきて。
私ったら、がんが発覚したときも
治療中の、肉体的には最もキツかった時期にも
そんなに落ち込んだりしなかったのだけれど
なんでだか
治療が終わってとりあえず日常に戻れる、となったその時に
ものすごい不安を感じてしまったんです。
まあそれはそれはひどい落ち込みようでした。
夜も眠れなくなって
昼間もずっとなんだか悲しくて
「あ〜これは鬱の一歩手前だなー」
って思いました。
それで
これはひどくならないうちになんとかしなきゃと思い立って
その時知り合いになっていた、がん患者をフォローしているプロの方の、あるサービスを受けたんです。
このサービスというのが
交換日記でした。
そしてその後
この
「交換日記を書く」
という行為が
なぜか私を
「自分を深掘りしていく」
という行為に駆り立てていくことになるのです。
このサービス自体には細かい決まり事は無くて
自由になんでも書いて良いというもの。
プロさん(サービスの担当者さん)からは何か大きな助言があるというわけではなく
寄り添ってくださる、といった感じのものでした。
最初は何を書いたら良いのかもわからなくて
ただその日にあった出来事を書いただけだったりもしたのだけれど
なんかそれじゃ交換日記の意味無いな
とか思って
だんだんと、自分の気持ちや考えていることを書くようになったんです。
それでそうやって書いているうちに
なんだか
どんどん自分の中へ中へと入っていく感覚になっていきました。
う〜ん、中へ中へと入っていく
というよりか
埋まってしまっているものを掘り出していく
っていう感じの方が合っているかな。
そんな感じです。
これ、日記とか書き慣れている人にとっては
なんてことないのかもしれないけど
そういうことに慣れていなかった私にとって
自分ひとりではできない作業でした。
たぶん、
読んでくれる人が居たからできたんじゃないかな。
それでやり始めてみると
なんか、がんの話じゃなくって
だんだん
自分の抱えていた、
家族とか自分自身のこと
未消化の気持ち
心の問題
みたいなものになっていって
そこを自らどんどん掘り下げていってしまったんです。
プロさんは、ほんと気持ちに寄り添ってくださるだけで
こうしたら?ああしたら?とか
こういうことを書いたら?とか指示されたわけじゃないんです。
でも書き始めたらなんだか自ら無性にそうしたくなって、
書き殴って
さらけ出して
ほじくり返しました。
これ中途半端でやめないで
全部掘り起こしてしまわないと
再発の不安は消えない。
全部掘ってさらけ出して陽の光に当てれば
がん細胞は全て消えてなくなる。
なぜかそんな気がしたんです。
がんと心の中の未消化の気持ちが
直接関係あるなんてなんの根拠も無いし
その時までそんなこと思っていたわけでも無かったのだけれど。
なんだか急に
そんなふうに思ったんです。
それで自分の納得がいくまで、
「あースッキリした!」
と思えるまで
プロさんにはお付き合いいただきました。
それで自分の中の未消化な気持ちを探ってどんどん表に出して陽の光に当てていったら
再発の不安に対して自分が感じていることまでも自分で分析し始めていって
そうしたら、不安のタネみたいなものに行き着いて
更にどんどん分解していったら
実はその不安には確固とした根拠はなくて
むしろ不安に思うことが無駄だというところに行き着いたんです!
これたぶん何言ってるかよくわからないと思うんですが
このことについてもどんな気づきがあったのか、またいずれ詳しく書きたいなあと思っています。
でもとにかく
そうやって書くことによって
・自分の未消化な気持ちに気付いて
・不安な気持ちを分解できて
なんかそのどちらをも
「昇華できた!」
っていう感じがしたんです。
なんかとてもスッキリして心が落ち着いたというか。
あれはいったい何だったんだろう、ってくらい
不安な気持ちはどこかへ行ってしまって。
これがプロさんのサービスが最初から意図していたものなのか
私が暴走した結果行き着いたものなのか
それは定かではないんですが。
結果オーライでした。
まあこんなことがあって
それ以来私は
「書く」
ということについて考え始めました。
「書く」ということには
今まで私が思っていた以上の
何かものすごい力があるな、って。
「書く」ことによって
内側から外側に出す、ということ。
そのことによって今回私が救われたことは
確かだということ。
そこには癒やしがあり
希望が見えました。
まだあまりよくわからないけれど
でもとにかく「書く」ことには
ものすごいパワーがあると思うのです。
だから
とても自分本位な思いなんだけれど
これから少しずつでも
ここで何かを書いていきたい!って思ってます。
そして
どこかの誰かに
「書く」ことにはそういう力があるんだよ!
っていうことを知ってもらえたら尚更うれしいなあ
なんて思ったりしております。
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