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イルミネーション撮影の参考に

12月ですね。
今年はこんな状況なので、クリスマス関係のイベントも縮小されたり中止になったりしてますが、夕闇に煌めくイルミネーションを見ると、それだけでも気分がウキウキしてきます。そして、写真を趣味にしている者としては、この季節ならではの豪華な夜景を写真に収めたくなりますよね。
そこで、イルミネーション撮影をより楽しくしてくれるお役立ちサイトをご紹介したいと思います。

玉ボケの形を変える自作フィルター

WEB上には、カメラの仕組みや撮影テクを解説しているサイトが数多ありますが、中でも私がよく参考にしているのは"studio9"というサイト。わりと検索性がいいというか、まあ「こういうモノって、どうすれば撮れるんだろう」とか「この失敗は何が原因なんだろう」とか思ったとき、ワリと高確率で答えが見つかり、なおかつ説明がシロウト向けで分かりやすいので、しょっちゅうお世話になっています。
そのサイトの中に、普通は丸い玉ボケを星型やハート型にするフィルターの自作用キット(型紙)つきの記事があるので、ご紹介させていただきます。
https://photo-studio9.com/diy-bokehfilter/
玉ボケの形が変わるしくみやフィルターの作り方などは、リンク先の記事に書かれているので、ここでリライトはしません。以下に私が書くのは、実際にこのフィルターを作って遊んでみた結果です。

型紙をダウンロードして作ってみた

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サイトの説明では黒の厚紙を使うと書かれていましたが、たまたま手元に濃紺の厚紙があったので、それを使いました。遮光性が高ければいいんだと思います。試しにレンズ径52㎜用の星とハート、39㎜用もハートだけ作りました。リンク先のサイトからダウンロードした型紙をプリントアウトして、厚紙に糊付けして使いたいレンズの径に合わせて切り抜くだけなので、所要時間は1時間もかかりません。
レンズに装着すると、こんな感じ(たまたま手近にあった同径の広角に着けてますが、実際の撮影ではもっとボケ具合の大きいレンズに着けます)。

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なんか、レンズの大部分が覆われてしまって、こんな小さい穴だけで大丈夫??? と最初は不安になりました。でもまあ、モノは試しということで、自宅の飾りつけに使っているイルミネーションランプを撮ってみたら、これがなかなか面白かったんですよ。

画面に光の星が躍る

AFモードでピントが合ってしまうと、普通に撮るのと何も変わりません(あれだけレンズを覆っても、普通に撮れてしまうのが不思議だけど)。そこでMFモードにして、フォーカスリングをぐりぐり回してみます。すると、普通は丸い玉ボケが広がっていくところが金平糖みたいな形になり、ツノがぐんぐんのびて星形になっていきます。形がクッキリしたところでパシャリ!

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こんな風になりました。
でも、これだけでは絵としての焦点がないので、今度は手前にピントを合わせるモノを置いて撮ってみました。

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ついでにハート型も撮ってみます。

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ハート型の場合は、手前にボケを持ってくると逆さまになるので注意が必要です(もちろん星でも同じことが起こるけど、もともと72度ごとに同じ形になる回転形なのであまり気にならない)。

私がこういう実験をしたのは、実は数年前の話。以来すっかり面白くなって、イルミネーションの季節になると、ちょくちょく星形のフィルターを使っています。手軽に雰囲気を変えることができて、楽しさ倍増です。私はもっぱらツリーやオーナメントばっかり撮っていますが、イルミネーションを背景に家族や友達とスナップを撮る場合などに、このフィルターを着けて星降る聖夜の雰囲気を出すと、撮られた人も嬉しいかも知れませんね。

今年はちょっと変わった雰囲気のイルミネーションを撮りたい…なんて思ってる方は、この週末にでも作成してみては如何でしょうか。

ちなみにこのフィルター、玉ボケができる条件なら、イルミネーションに限らず面白い効果が楽しめます。

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これは昨年の春に撮った新緑の写真。木漏れ日をハート形にしてみました(分かりやすい部分をトリミングしてます)。しっかりした厚紙で作れば、着けたり外したりを繰り返しても意外と破れたりしません。カメラバッグの小物入れに入れておけば、いろんな所で遊べます。


最後に。studio9さんのトップページにもリンクを張っておきます。
今回の記事に限らず、色々と面白い撮影の仕方が紹介されていたり、ありがちな失敗の解決策やカメラの機能についての解説など、シロウトにも分かりやすく読みもの感覚で面白く読める記事がたくさんあるので、ご興味のある方はどうぞ。
https://photo-studio9.com/