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1980年代の北村昌士を探す

1980年代に出ててもおかしくなかったのに出なかった本……といえば、音楽評論家・北村昌士さんの単行本のこと?と誰もが思い当たることでしょう。北村昌士さんは雑誌『フールズ・メイト』の初代編集長であり、1980年代には自主制作レーベル「TRANS RECORDS」を設立して多くのバンドを世に送り出し、自らもバンド「YBO2」などを組んでいました。

一応、『キング・クリムゾン 至高の音宇宙を求めて』という単行本が1981年に出てますが、これは単独ミュージシャンのバイオグラフィをメインにした一冊で、こういうのではなくもっと北村さん自身の音楽論みたいなヤツが読んでみたかったんだよ、と思います。

まあ今から出るとも思えないので、しこしこと個人的に北村さんが書いた原稿やインタビューされてる雑誌を集めています。ただ、80年代のインディーズブームのせいか、北村さんが登場するミニコミがめちゃくちゃ多くて集めきれません! もともと『フールズ・メイト』がミニコミから始まっててそうしたメディアに協力するのは義務だと思ってたのかもしれません。あとから辿るのがめちゃくちゃ大変。

今回は北村さんが関わっているものを知っている範囲でいくつかご紹介します。とりあえず1980年代までで。

1977-05-01 『Fool’s Mate』創刊号

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2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…

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