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ルンペンレコードは二〇世紀インターネット・リヴァイヴァルだ(2013年12月『Quick Japan』111号)

二〇世紀のインターネットの盛り上がりがどんな雰囲気だったか、今となっては説明が難しい。それがアンダーグラウンドな方面だったらなおさらだ。IPアドレスが知られたら即ハッキングされるかのように怯え、本名と顔写真がバレたら人生が終わるかのように怯え、住所が知られたらピザが百人前届くことに怯え、よく考えたら怯えっぱなしだった。使えもしない商業アプリを海外から三日かけてダウンロードしたり、違法アップされた音楽ファイルを掲示板にお礼を書込みつつダウンロードしたり、そういえばダウンロードもしまくりだった。きっとインターネットという新しい文化を自分は密やかに使いこなしているという高揚感と連帯感が、あの熱気を生んでいたんだろう。

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2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定の定額マガジン(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。あとnoteの有料記事はここに登録すれば単体で買わなくても全部読めます(※登録月以降のことです!登録前のは読めない)。『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』も全部ある。

2001年以降に雑誌等に書いた記事を全部ここで読めるようにする予定です(インタビューは相手の許可が必要なので後回し)。テキストを発掘次第追…

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